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「幸せホルモン」が過剰分泌されると現れる症状はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2026/05/02
幸せホルモンが過剰分泌されると現れる症状

Medical DOC監修医が幸せホルモンが過剰分泌されると現れる症状などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「幸せホルモン」ってどんなホルモン?増やす食べ物や増やし方を医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

「幸せホルモン」とは?

「幸せホルモン」とは?

私たちの体の中では、「ホルモン」と呼ばれる物質がつくられ、体の活動の調整をしています。このホルモンの中には、心を安定させたり、幸福感や達成感、高揚感などを感じさせるような「幸せホルモン」と呼ばれるホルモンがあります。この幸せを感じさせてくれるホルモンについて今回はお話ししましょう。

幸せホルモンの1つ「セロトニン」とは?

まず幸せのホルモンの1つ目は「セロトニン」です。セロトニンは、脳内の神経伝達物質の1つで、視床下部や大脳基底核、延髄などに分布しています。セロトニンの働きは、喜びや快楽に関わり放出されるドパミンや恐怖や驚きなどで放出されるノルアドレナリンをコントロールし、精神を安定させることです。
セロトニンが低下すると、ホルモンのバランスが不安定となり、攻撃性が高まったり、不安やうつ症状などの精神症状が引き起こされたりします。

幸せホルモンの1つ「オキシトシン」とは?

次の幸せホルモンは、「オキシトシン」です。オキシトシンは脳内の視床下部で作られています。このオキシトシンは、神経伝達物質で不安の軽減や共感、他者への信頼感に関与することが分かっています。人とのつながりや信頼、安心感と深くかかわっているため、愛情ホルモンや絆ホルモンとも呼ばれています。

幸せホルモンの1つ「ドーパミン」とは?

3つ目の幸せホルモンは「ドーパミン」です。ドーパミンは、脳が興奮すると、脳内の線条体と呼ばれる部位から大量に放出されます。このホルモンは、運動機能、意欲や快楽に関連する行動を担っています。目標を達成したときやご褒美、楽しく活動している時にやる気や達成感、快楽をもたらしてくれるのです。

幸せホルモンの1つ「β-エンドルフィン」とは?

4つ目の幸せホルモンは「β-エンドルフィン」です。β-エンドルフィンも脳内で働く神経伝達物質の一種です。このホルモンは、脳内麻薬とも呼ばれ、気分の高揚や多幸感、鎮痛作用をもたらします。ランニングなどで運動をつづけた時に感じる、ランナーズハイなどがこの状態に当てはまります。

幸せホルモンが過剰分泌されると現れる症状

幸せホルモンが過剰分泌されると現れる症状

幸せホルモンと言われるものでも、過剰に分泌されると身体に不調があらわれます。また、薬剤の服用で過剰になり問題となる事もあるため注意が必要です。

不安、焦燥感、興奮、錯乱など

セロトニンの過剰により不安、いらつき、興奮、錯乱などの精神症状がみられることがあります。これらの症状がみられた場合、多くは薬剤によるセロトニン症候群の可能性があるため、主治医に相談をしましょう。

発汗、頻脈、高血圧

セロトニンの過剰により発汗、頻脈、下痢、四肢の震え、散瞳などの症状がおこることがあります。抗うつ剤の単回服用でも起こり得るため、抗うつ剤の内服後にこれらの症状がでた場合には主治医に相談をしましょう。

幻覚・妄想、興奮

統合失調症ではドーパミンが過剰に分泌され、幻覚や妄想といった症状が引き起こされると言われています。

幸せホルモンが過剰分泌されるとどんな病気になりやすい?

幸せホルモンが過剰分泌されるとどんな病気になりやすい?

セロトニン症候群

抗うつ薬を服用中にセロトニンが過剰となると、不安、発熱、震えや体がピクピク動く筋肉のけいれんなどの症状がおこることがあります。これがセロトニン症候群です。セロトニン症候群は薬の服用後数時間でみられることが多いです。薬の服用を中止すれば通常1日程度で症状が消えます。しかし稀に、40℃以上の高熱、横紋筋融解症や腎不全、播種性血管内凝固症候群(DIC)などの命に関わる重篤な合併症がみられることもあり、注意が必要です。

統合失調症

統合失調症は思春期から青年期に発症する脳の病気です。統合失調症の原因ははっきりとしていませんが、遺伝的要因に環境要因が組み合わさり発症すると考えられています。また、ドーパミンなどの脳内神経伝達物質が発症に深く関係していると考えられています。
統合失調症の症状は幻覚、妄想等の陽性症状と社会性の喪失、感情鈍麻などの陰性症状、集中力や記憶力の低下、問題解決能力の低下などの認知障害です。ドーパミンの過剰により陽性症状が引き起こされると考えられています。

「幸せホルモン」についてよくある質問

「幸せホルモン」についてよくある質問

ここまで幸せホルモンについて紹介しました。ここでは「幸せホルモン」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

恋をすると幸せホルモンは分泌されるのでしょうか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

恋をすると、ドーパミン、オキシトシンなどの幸せホルモンが分泌される可能性があります。これにより興奮や多幸感、絆の形成などが起こります。

オキシトシンが分泌されやすい行動について教えてください。

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

オキシトシンは親しい人とのスキンシップで分泌されやすくなります。特に家族や恋人、親しい友人とのハグなどのスキンシップが良いでしょう。

まとめ 幸せホルモンを分泌させて気持ちを安定させよう

幸せホルモンとは、セロトニン、オキシトシン、ドーパミン、βエンドルフィンを言います。これらのホルモンが分泌されると、気持ちが安定したり、信頼感、安心感、多幸感などを感じるようになります。
これらのホルモンを分泌させるためにも、生活のリズムを整えることが大切です。

「幸せホルモン」と関連する病気

「幸せホルモン」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

精神科系

幸せホルモンと病気が直接関係していないことも多いですが、上記の様な病気の場合にはホルモンのバランスが崩れている可能性も考えられます。

「幸せホルモン」と関連する症状

「幸せホルモン」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 心の安定
  • 多幸感
  • 達成感
  • 信頼感
  • 興奮

幸せホルモンにより上記の様な症状が出て、精神的にも安定するようになります。幸せホルモンをなるべく分泌させることで心の安定をはかりましょう。

この記事の監修医師