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「大動脈解離の主な5つの予防法」はご存知ですか?医師が徹底解説!

 公開日:2026/02/03

大動脈解離の予防法とは?Medical DOC監修医が解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「血圧」がどれくらい高くなると「大動脈解離」を発症しやすくなる?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

「大動脈解離」とは?

大動脈解離は、心臓から全身に血液を運ぶ体内で最も太い血管である大動脈の壁が裂けてしまう病気です。大動脈の壁は、内側の膜、真ん中の膜、外側の膜の3層構造になっています。何らかの原因で真ん中の層が、血管が走る方向に沿って裂けることで、本来の血液の通り道(真腔)とは別に、新しくできた通り道(偽腔)に血液が流れ込みます。
これにより、大動脈の中に二つの通り道ができてしまう状態になります。
この病気は突然、胸や背中に引き裂かれるような激しい痛みとともに起こることが多く、突然死の原因となることもある危険な病気です。

大動脈解離の予防法

大動脈解離の予防において最も重要なことは、血管にかかる強い圧力(血圧)を下げて、大動脈の壁への負担を最小限に抑える「厳格な血圧管理」を行うことです。
具体的な血圧の目標は、上の血圧(収縮期血圧)を130mmHg未満、下の血圧(拡張期血圧)を80mmHg未満に保つことが望ましいとされています。
この血圧目標を達成し、再発や発症を防ぐためには、血圧を上げたり血管を傷つけたりする生活習慣上の危険因子を避けることが重要です。
日常生活では、特に次の点に注意を払いましょう。

禁煙する

喫煙は大動脈の壁の拡大や破裂の危険性を高める最も重要な要因です。受動喫煙も避けるべきです。

塩分を控える

食事の塩分摂取量を1日6g未満に抑えることが大切です。

血圧を急激に上げない

重量挙げのように息をこらえて力む動作(等張性運動)や、過度に力む排便(便秘)を避ける。熱いお湯(40度程度が推奨)への入浴や、急激な温度変化(寒い場所への移動など)を避ける。

他の病気の管理

高脂血症(脂質異常症)や糖尿病など、動脈硬化を進める他の病気の管理も重要です。

ストレス管理

十分な睡眠と休養をとり、ストレスを溜めないようにしましょう。

「大動脈解離と血圧」についてよくある質問

ここまで大動脈解離と血圧について紹介しました。ここでは「大動脈解離と血圧」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大動脈解離発症後は血圧の数値はどのように変化しますか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

大動脈解離では発症直後は心臓から血管にかかる圧力が非常に高くなるため、多くの場合で血圧が急激に上昇します。
特に、発症時には上の血圧(収縮期血圧)が180 mmHg以上になることもあり、これが血管の壁に大きな負担をかけます。
しかし、解離によって以下のような重篤な合併症を伴うと、状況は一変します。
• 大動脈の破裂:心臓の周りに出血が起こり、心臓が圧迫される(心タンポナーデ)。
• 心筋虚血:心臓に血液を送る血管の血流が障害される。
これらの場合、心臓のポンプ機能が低下し、血圧が急激に低下してショック状態に陥ることがあります。
発症後の血圧は、高くても低くても命に関わる極めて危険な状態です。そのため、緊急治療では、心臓への負担を減らし、さらなる解離の進行や破裂を防ぐために、薬を使って血圧を上の血圧で100〜120 mmHg程度にまで迅速にコントロールすることが最も重要とされます

大動脈解離による血圧の左右差はどれくらいで保った方がいいのでしょうか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

上の血圧(収縮期血圧)で10mmHg以上の大きな差がある場合は、異常なサインです。この大きな左右差は、腕へ血液を送る血管(鎖骨下動脈など)が動脈硬化などで狭くなっている、または大動脈解離などの特殊な病気が原因となっている可能性があるため、詳しい検査が必要です。
そのため、大動脈解離後の方で10mmHg以上の血圧の左右差が残っている場合には注意が必要なため、主治医によく相談する必要があります。

編集部まとめ

大動脈解離は、突然死の原因となることもある非常に危険な疾患です。
その予防、再発を防ぐためには血圧の管理が非常に重要ですので、内服薬などの降圧治療の継続、日常生活の改善などを意識する必要があります。

「大動脈解離」と関連する病気

「大動脈解離」と関連する病気は3個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

大動脈解離の発症を防ぐためには、上記のような生活習慣病を予防したり適切に管理することがことが重要です。

「大動脈解離」と関連する症状

「大動脈解離」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 背中の痛み
  • 失神
  • 突然死

これまでに経験したことのないような上記の症状を認めた場合には大動脈解離の可能性が考えられます。早急に医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師