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「血圧の上と下の差」が大きい・小さい時の対処法はご存じですか?医師が解説!

 公開日:2026/05/06
「血圧の上と下の差」が大きい・小さい時の対処法はご存じですか?医師が解説!

血圧の上と下の差が小さい・大きいときの対処法はどのようなものでしょうか。メディカルドック監修医が正しい対処法と改善法について解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「血圧の上と下の差」は大きくても小さくてもダメ?放置するリスクも医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

小鷹 悠二

監修医師
小鷹 悠二(おだかクリニック)

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福島県立医科大学医学部卒業 / 専門は循環器内科 / 2009/4月~2013/3月 宮城厚生協会坂総合病院 / 2013/4月~2017/3月 東北大学病院循環器内科・同大学院 医員 / 2017/4月~2018/5月 仙台オープン病院 循環器内科医長 / 2018/5月~ おだかクリニック 副院長 / 診療所での外来業務に加え、産業医、学校医としての業務も行っている。

血圧の上(最高血圧)と下(最低血圧)とは?

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことです。心臓はポンプのように収縮と拡張を繰り返して血液を全身に送っています。

血圧の上・最高血圧(収縮期血圧)とは?

収縮期血圧(上の血圧):心臓がギュッと縮んで、勢いよく血液を送り出すときにかかる最も高い圧力のことです。

血圧の下・最低血圧(拡張期血圧)とは?

拡張期血圧(下の血圧):心臓が拡張して力を抜き、血液をためこんでいるときにかかる最も低い圧力のことです。

血圧の上・最高血圧と下・最低血圧の差(脈圧)とは

脈圧は、心臓が縮んで血液を送り出すときの「上の血圧」と、心臓が広がるときの「下の血圧」の差を指します。計算式は以下の通りです。

脈圧 = 上の血圧 - 下の血圧

例えば、上が140、下が90の場合、脈圧は50となります。 脈圧は、心臓から全身へ血液を送る大動脈の壁がどれくらい硬くなっているか(動脈硬化の程度)を知る目安になります。血管が硬くなると、血液を送り出す際のクッションの役割が弱まり、上の血圧は上がりやすく、下の血圧は相対的に低くなるため、脈圧は大きくなります。 一般的には40〜50mmHgくらいが目安とされています。動脈硬化などが進むと、血管のしなやかさが失われるため、上の血圧が高くなりやすく、下の血圧との差が広がる傾向があります。

血圧の上と下の差が小さいときの正しい対処法・改善法は?

脈圧が過度に小さい・40mm未満のときの主な原因・病気

脈圧が小さい(上の血圧と下の血圧の差が狭い)ときは、心臓が血液を全身に送り出す力が弱まっている可能性があります。

  • 心不全:心臓のポンプ機能が低下し、上の血圧が十分に上がらなくなるため、差が小さくなります。息切れやむくみ、体重増加などを伴う場合は注意が必要です。
  • 大動脈弁狭窄症:心臓の出口である大動脈の付け根のフタ(弁)が硬くなって開きにくくなる病気です。動いたときに胸の苦しさ、息切れなどが出現する際には注意が必要です。
  • 寒さ:寒い場所では末梢の血管が縮まり、脈圧が狭くなることがあります。
  • 測定ミス:腕の太さに合わないカフ(腕帯)を使っている場合など、正しく測れていないこともあります。

脈圧が小さいときの対処法・改善法は

まず、血圧計の腕帯(カフ)のサイズが合っているか、正しく巻けているかを確認して測り直してください。寒さで血管が縮こまっている場合もあります。 それでも上の血圧と下の血圧の差が小さい状態が続くなら、心臓が血液を送り出す力が弱まっている「心不全」や、弁の病気の可能性があります。特に、動くと息切れがする、足がむくむなどの症状がある場合は、早めに病院で心臓の検査を受けることをおすすめします。

血圧の上と下の差が大きいときの正しい対処法・改善法は?

脈圧が過度に大きい・70mm以上のときの主な原因・病気

脈圧(上の血圧と下の血圧の差)が大きくなる主な原因は、血管の壁が硬くなる「動脈硬化」です。血管が硬くなると、心臓が血液を送り出すときの勢い(上の血圧)は強くなり、血液をためるときの圧力(下の血圧)は下がりすぎるため、その差が広がってしまいます。これは年齢を重ねることでも起こりやすくなります。
また、次のような病気が原因で脈圧が大きくなることもあります。

  • 大動脈弁閉鎖不全症:心臓にある「大動脈弁」というドアがきちんと閉まらなくなり、送り出した血液が心臓に戻ってきてしまう病気です。
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など):喉にある甲状腺から元気の源となるホルモンが出すぎて、心臓がドキドキしたり、汗をかきやすくなったりする病気です。

脈圧が60mmHg以上ある状態が続く場合は、これらの病気が隠れている可能性もあるため、お医者さんに相談することをおすすめします。

脈圧が大きいときの対処法・改善法は

脈圧が大きいときは、まず生活習慣を見直しましょう。塩分を控え、野菜や果物をとること、適度な運動や十分な睡眠を心がけることが大切です。肥満の解消や禁煙も効果的です。 ただし、脈圧が60mmHg以上続く場合や、胸の痛みや息切れなどの気になる症状がある場合は、動脈硬化や心臓の病気が隠れている可能性があるため、早めに病院を受診して相談してください。

「血圧の上と下の差」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「血圧の上と下の差」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

血圧の上と下の差はどのくらいが理想値でしょうか

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

脈圧の理想的な目安は、おおよそ40〜50mmHg前後と言われています。

血圧の上と下の差が大きいとどのような健康リスクがありますか

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

上下の血圧の差が大きいことは、血管が硬くなる「動脈硬化」が進んでいる証拠です。血管が硬いと心臓や血管に負担がかかりやすくなります。 この状態が続くと、心筋梗塞や脳卒中といった命に関わる病気のリスクが高まります。差が60mmHg以上ある場合は特に注意が必要なので、お医者さんに相談しましょう。

自宅で血圧を測るときは脈圧も記録するべきでしょうか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

結論から言うと、必ず記録しなければいけないわけではありませんが、時々脈圧を確認して、極端に高い・低い状態ではないか確認をしておくとよいでしょう。

最近血圧の上と下の数値が離れている場合内科を受診すべきでしょうか?

小鷹 悠二小鷹 悠二 医師

上の血圧と下の血圧の差が大きいことは、血管が硬くなる「動脈硬化」が進んでいる可能性があるため、一度内科を受診して相談してみることをお勧めします。

まとめ 「血圧の上と下の差」は動脈硬化に注意!

血圧が高くなる高血圧かどうか、ということも非常に大切ですが、上の血圧と下の血圧の差である脈圧が極端に高い、低い状態でも、思わぬ病気が隠れている可能性があります。
脈圧が高い・低いといったことがある場合や、何か症状がある際には、まず一度内科や循環器科を受診して相談することが大切です。

「血圧の上と下の差」の異常で考えられる病気

「血圧の上と下の差」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系

上下の血圧の差が高すぎる、低すぎる場合には、何か病気が隠れている可能性があるため、放置せずに医師に相談してみましょう。

「血圧の上と下の差」の異常で考えられる症状

「血圧の上と下の差」から医師が考えられる症状は7個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

上下の血圧の差の異常と一緒に、心臓や甲状腺の病気による症状がある際には何か病気が隠れている可能性が高まるため、早急に受診しましょう。

この記事の監修医師

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