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「コーヒーを飲むと尿酸値」は上がる?下がる?飲む際の注意点も解説!

 公開日:2026/02/04
コーヒーと尿酸値

コーヒーを飲むと尿酸値は下がる?上がる?メディカルドック監修医が解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「コーヒーを飲むと尿酸値」はどうなるかご存知ですか?飲む際の注意点も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

尿酸値とは

尿酸値とは尿酸という物質の血液中の濃度の値です。尿酸とはプリン体というエネルギーの原料となる物質が体内で分解された後に残るものです。体内では尿酸の産生・尿酸の排泄力が一定になるように保たれています。このバランスが崩れると尿酸値が高くなります。尿酸の産生と排泄のバランスが崩れる原因は、食べすぎ・過剰飲酒・水分不足・運動習慣や肥満症や高血圧などの生活習慣病です。
高尿酸血症の診断基準は男女共に7.0mg/dL以上です。

尿酸値が高い状態が続くと、痛風・尿路結石・腎臓病などを引き起こす危険があります。肥満症・高血圧などの生活習慣病を合併していると、動脈硬化が進行しやすくなり、心筋梗塞などの心疾患や脳血管障害などを招くリスクが高まります。

コーヒーを飲むと尿酸値は高くなるのか下がるのか?

コーヒーの摂取と尿酸値の関係は、まだ不明瞭なことが多いです。コーヒーを飲んでも尿酸値には影響がないといわれていますが、コーヒーを飲むと尿酸値が下がるという報告もあります。また、痛風の発症予防にはコーヒーの摂取が有効であるといわれています。

コーヒーの効果

コーヒーを飲むことによる尿酸値への影響はまだはっきり解明されていません。今のところコーヒーを飲んでも尿酸値へ大きく影響することはないと報告されています。しかし、コーヒーを飲むことで尿酸値を下げる、痛風発作のリスクを下げるという報告もあり、今後の更なる研究が期待されます。

コーヒーは1日何杯飲むと尿酸値に効果が出るのか

コーヒーを1日に何杯飲むと、尿酸値に効果が出るのかは不明瞭です。しかし、日本人の中年男性を対象に行った調査では、コーヒーを飲まない人と比べて、1日5杯以上摂取する人の方が尿酸値が低いと報告があります。

コーヒーを飲む際に気をつけた方が良いことは?

コーヒーはカフェインを多く含みます。コーヒーの飲みすぎは、カフェインの過剰摂取につながりかねないため注意が必要です。また、砂糖やクリーム入りのコーヒーはカロリーの過剰摂取や糖尿病などの生活習慣病を招く可能性があります。

カフェインの過剰摂取に注意

コーヒーはカフェインを多く含む飲み物です。コーヒーの飲みすぎはカフェインの過剰摂取につながる可能性があります。カフェインの過剰摂取によって現れる症状は、めまい・動悸・興奮・不眠・吐き気などです。カフェインの作用には個人差があるため、日本ではカフェインの1日の摂取許容量は設定されていません。
米国食品医薬品局(FDA)によると、健康な成人ではカフェインの摂取が1日に400mgまでであれば健康に悪影響を及ぼさないとしています。
コーヒー100ml中のカフェインの量は、浸出液(コーヒー粉末10g/熱湯150ml)では60mg、インスタント(粉末2g/熱湯140ml)では57mgです。コーヒーだけであれば、1日マグカップ3杯程度が適量です。
カフェインはコーヒー以外にも、紅茶・煎茶・ウーロン茶・エナジードリンクなどにも含まれています。1日の中で、コーヒーだけでなく、紅茶・煎茶・ウーロン茶・エナジードリンクなども摂取する場合は、カフェインの過剰摂取にならないように注意しましょう。

砂糖やクリームは控えめに

糖質の過剰摂取は尿酸値を上昇させるといわれています。砂糖の構成成分である果糖は体内で代謝される際、プリン体の分解を亢進させるため尿酸値が上がりやすくなります。コーヒーに入れるクリームは液状タイプや粉末タイプがあり、原材料の主な成分は植物油脂や乳製品です。主原料が植物油脂の場合、他に乳製品や砂糖・カゼインなどを加えて作られています。1個(1回量)当たり15kcal・脂質は1g前後の商品が多く、1回量としてはカロリーも脂質も多くありません。しかし、1日にクリーム入りのコーヒーを数杯飲む・1回に複数個入れたものを飲んでいるとカロリーや脂質の摂取量が多くなり、尿酸値が上がる可能性があります。
砂糖やクリームが大量に入ったコーヒーはエネルギーや糖質・脂質の過剰摂取につながりやすくなります。ブラックコーヒーや砂糖やクリームを控えめにしたコーヒーの摂取がおすすめです。

コーヒーや牛乳は尿酸排出を助ける?

今のところコーヒーと尿酸値の関係ははっきりわかっていません。コーヒーを飲んでも尿酸値に大きな影響は与えないといわれていますが、コーヒーを飲むことで腎臓からの尿酸排出が促進されるという報告もあります。牛乳と尿酸値の関係については、牛乳に含まれるカゼインとラクトアルブミンというたんぱく質が尿酸の排出を助ける作用があるといわれています。おすすめの牛乳は低脂肪牛乳です。普通の牛乳よりも脂質やカロリーが少ないためです。
低脂肪牛乳は普通の牛乳より脂質・カロリーが少ないからといって、大量に摂取すると、過剰なカロリー摂取につながります。1日に1杯程度の摂取が適量としましょう。

「尿酸値とコーヒー」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「尿酸値とコーヒー」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

痛風で尿酸値が高い人はコーヒーを控えるべきですか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

コーヒーを飲むことで、尿酸値が下がるかについては、まだはっきりとわかっていません。しかし痛風に関しては、コーヒーの摂取は痛風の発症予防の効果があるといわれています。カフェインの過剰摂取にならないよう、適量の摂取がおすすめです。

カフェラテ・コーヒー牛乳を飲むと尿酸値は下がりますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

カフェラテ・コーヒー牛乳には、牛乳など乳製品が多く入っています。前述したように、乳製品の摂取は尿酸値を下げる効果が期待できます。牛乳や乳製品が入る分、ブラックコーヒーと比べて高カロリーです。また、市販のカフェラテ・コーヒー牛乳は砂糖が添加されているものが多いです。カロリーや砂糖の摂り過ぎは尿酸値を上げるため、カフェラテ・コーヒー牛乳は無糖のものを選ぶようにして、飲みすぎないようにしましょう。

納豆を食べると尿酸値は下がる可能性がありますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

納豆はプリン体を含む食品です。1個(40g)当たりプリン体は45.6mgと多くはありません。しかし、1日に数個摂取するとプリン体の過剰摂取につながる可能性があります。1日に1個程度の納豆の摂取であれば、尿酸値には影響しないという報告があります。

食事に注意しても尿酸値が高い人は何科で治療を受けられますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

食事の改善や十分な水分補給・運動不足の解消など生活の改善を行っても尿酸値が高い場合は、まずは一般内科を受診することをおすすめします。

まとめ 「コーヒーを飲むと尿酸値」は下がる可能性があります!

痛風の発症予防にコーヒーは効果があるといわれていますが、コーヒーが尿酸値に与える影響についてはさまざまな報告があり、まだ不明瞭なことが多いです。しかし、コーヒーを飲むと尿酸値排出を助ける効果があるという報告があり、コーヒーを飲むことで尿酸値を下げる可能性はあると考えられます。
コーヒーはカフェインを多く含む飲み物です。コーヒーの過剰摂取によって、健康被害が現れる可能性もあります。尿酸値を下げるには、まず食事や運動習慣の改善・肥満の解消が重要です。生活習慣の改善と合わせてコーヒーは適量の摂取にするようにしましょう。

「尿酸値」の異常で考えられる病気

「尿酸値」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

整形外科の病気

泌尿器科の病気

循環器科の病気

腎臓内科の病気

  • 腎臓病

尿酸値が高い状態が続くとさまざまな合併症を招くリスクがあります。尿酸値の高値は、高血圧や糖尿病などの生活習慣病を合併することが多くみられます。尿酸値の高値を指摘されたら、生活改善を行うとともに、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

「尿酸値」と関連する症状

「尿酸値」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • 足の親指の付け根が痛い
  • たんぱく尿
  • 血尿
  • 背中が痛い

尿酸値が高い状態が続くと、痛風発作や高血圧・心疾患・腎障害などの病気を合併し、身体に症状として現れる場合があります。尿酸値の高値を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。

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