「造影剤を使用したCT検査前」に”コーヒーを控えた方が良い理由”とは?医師が解説!

造影剤を使用したCT検査とは?メディカルドック監修医が造影剤を使用したCT検査の検査の流れについてご紹介します。
※この記事はメディカルドックにて『「造影剤を使用したCT検査」は通常の検査と何が違う?副作用や注意点について医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
CT検査・造影CT検査とは?
CT(コンピュータ断層撮影)検査は、X線を用いて体内の断面画像を撮影する検査です。なかでも「造影CT検査」は、造影剤という薬剤を使用して、血管や臓器、病変の状態をより鮮明に映し出す方法です。本記事では、造影剤を使用するメリットや注意点、検査の流れ、発見できる病気について、医師の視点から詳しく解説します。
CT検査とは?
CT検査は、X線を360度方向から照射し、そのデータをコンピュータで再構成することで体内の断面画像を得る検査です。レントゲンよりも精密で、骨や臓器、血管の状態を詳細に確認できます。
CT検査は何科でできる?
ほとんどの総合病院や専門クリニックで、造影CT検査を受けることができます。依頼は内科、外科、脳神経外科、呼吸器内科、循環器内科など多岐にわたります。
CT検査を受けるタイミング
健康診断や人間ドックのオプションとして受けられるほか、症状に応じて医師が必要と判断した場合に保険適用されます。年齢制限は特にありませんが、被ばくの観点から小児では慎重に行われます。
造影剤を使用したCT検査の流れ
造影CTの流れについてみていきましょう。
造影CT検査の流れ
造影CT検査では、検査の途中で血管にルートを確保する手順が加わります。
1.問診:アレルギー歴や腎機能の確認をします。
2.着替え・金属類除去を確認します。
3.造影剤注入:腕の静脈に注射をし、血管に造影剤を流すためのルートを確保します。そこから、造影剤を注入しながら検査を行います。
4.CT撮影:息止めの指示がある場合もあります。
5.終了後:水分をしっかり摂取し造影剤の排出を促すようにします。
検査中には、造影剤が注入されている血管や腕が熱く感じることもあります。息苦しいなどの異常がある場合には、すぐにスタッフに知らせてください。
造影CT検査はどのくらいの時間がかかる?
造影剤を注入するための血管確保(注射)を含めても、検査自体は検査室に入ってから出て行くまで、約20分で終了すると考えられます。CT撮影自体は数分で終わりますが、造影CTを流しながら撮影するダイナミックCTなどでは、何回かCTを撮影します。
造影剤を使用したCT検査の注意点
造影CTを受けるにあたっての注意点を述べていきます。
造影CT検査の前後で食事制限はある?
造影CTの際には、予約時間の3〜4時間ほど前からは食事は控えるよう指示されることが多いでしょう。水分は摂っても大丈夫ですが、水かお茶を飲むようにしましょう。ジュースや乳製品は避けましょう。
造影CT検査の前にコーヒーなどのカフェインは控えた方が良い?
造影CTの中でも、心臓の血管である冠動脈を詳細に調べるための冠動脈CT血管造影というものがあります。この場合には、カフェインが心血管系に影響を与えることがあるため、検査前のコーヒーは禁止です。
また、腹部の検査がある場合にもカフェインが消化管の運動を促進する可能性があるため、制限するように指示される場合があります。
造影CT検査時に食事やコーヒー以外の注意点はある?
造影CT検査を受ける際の注意としては、検査後は水分摂取を心がけることや、妊娠中は原則避けることがあります。必要時はリスクとベネフィットを医師と相談するようにしましょう。
「造影剤を使用したCT検査」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「造影剤を使用したCT検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
CT検査の造影剤ありとなしの違いは何ですか?検査の精度に差は出ますか?
木村 香菜 医師
造影剤を使う方が、血流や腫瘍の性質がわかりやすく、診断精度が向上します。
造影CT検査は造影剤を使わない検査よりも結果が速く出ますか?
木村 香菜 医師
造影剤を使うことで診断の精度は高まりますが、結果が速く出るわけではありません。
CT検査で造影剤を注射する場合、当日の食事はどうなりますか?
木村 香菜 医師
通常は検査4時間前から絶食です。水分は少量可の場合があります。
CT検査の造影剤は人体に影響はありますか?副作用が心配です。
木村 香菜 医師
軽い症状が多いですが、ごくまれに重篤な反応が起こることがあります。
糖尿病の薬を飲んでいると造影CT検査は受けられませんか?
木村 香菜 医師
メトホルミン服用中の方は一時中止が必要な場合があります。
CT検査の造影剤は自然に体外に排出されますか?
木村 香菜 医師
腎臓から尿として排出され、通常は1日以内にほぼ体外へ出ます。
まとめ 造影剤を使用したCT検査で病気の状態がより詳しくわかる
造影剤を使用したCT検査は、単純CTに比べて病変や血管の詳細な評価が可能となり、診断や治療方針決定に大きく貢献します。一方で、副作用や腎機能への影響など注意点もあるため、事前に医師としっかり相談することが大切です。
「造影剤を使用したCT検査」の異常で考えられる病気
「造影剤を使用したCT検査」から医師が考えられる病気は11個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
循環器系の病気
- 肺血栓塞栓症
消化器系の病気
- 肝臓損傷
- 脾臓損傷
- 膵臓損傷
- 腎臓損傷
- 肝血管腫
造影CT検査は多くの重大な病気を早期に見つけることができ、迅速な治療につながる重要な検査です。