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「CT検査で造影剤」を”控えた方がいい人”はご存じですか?検査の費用やリスクを解説!

 公開日:2026/02/21
「CT検査で造影剤」を”控えた方がいい人”はご存じですか?検査の費用やリスクを解説!

造影剤を使用したCT検査とは?メディカルドック監修医が造影剤を使用したCT検査のメリット、副作用の可能性についてご紹介します。

※この記事はメディカルドックにて『「造影剤を使用したCT検査」は通常の検査と何が違う?副作用や注意点について医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

木村 香菜

監修医師
木村 香菜(医師)

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名古屋大学医学部卒業。初期臨床研修修了後、大学病院や、がんセンターなどで放射線科一般・治療分野で勤務。その後、行政機関で、感染症対策等主査としても勤務。その際には、新型コロナウイルス感染症にも対応。現在は、主に健診クリニックで、人間ドックや健康診断の診察や説明、生活習慣指導を担当している。また放射線治療医として、がん治療にも携わっている。放射線治療専門医、日本医師会認定産業医。

CT検査・造影CT検査とは?

CT(コンピュータ断層撮影)検査は、X線を用いて体内の断面画像を撮影する検査です。なかでも「造影CT検査」は、造影剤という薬剤を使用して、血管や臓器、病変の状態をより鮮明に映し出す方法です。本記事では、造影剤を使用するメリットや注意点、検査の流れ、発見できる病気について、医師の視点から詳しく解説します。

CT検査とは?

CT検査は、X線を360度方向から照射し、そのデータをコンピュータで再構成することで体内の断面画像を得る検査です。レントゲンよりも精密で、骨や臓器、血管の状態を詳細に確認できます。

CT検査は何科でできる?

ほとんどの総合病院や専門クリニックで、造影CT検査を受けることができます。依頼は内科、外科、脳神経外科、呼吸器内科、循環器内科など多岐にわたります。

CT検査を受けるタイミング

健康診断や人間ドックのオプションとして受けられるほか、症状に応じて医師が必要と判断した場合に保険適用されます。年齢制限は特にありませんが、被ばくの観点から小児では慎重に行われます。

CT検査に使用する造影剤とは?

CT検査、MRI検査など、検査によって造影剤の種類は異なります。ここでは、CT検査に用いられる造影剤について詳しくみていきましょう。

造影CT検査に使用する造影剤とは?

造影剤は、X線を吸収しやすい性質を持つヨードを含む薬剤が用いられます。血管や臓器のコントラストを強調し、病変の有無や性質をより明確にします。

造影剤を使わないCT検査もある?

造影剤を使わない「単純CT」でも骨や出血の有無などは確認できますが、血管や腫瘍の詳細な評価は難しい場合があります。造影剤を使うことで、がんの広がりや血流障害などがより正確に把握できます。ヨード造影剤アレルギーや腎機能障害がある方などでは、単純CTでの評価が望ましい場合もあります。

CT検査で造影剤はどこから入れる?

CT検査では、造影剤をどこから入れるか疑問に思われるかもしれません。一般的には腕の静脈から注射または点滴で投与します。消化管の評価目的では、経口造影剤を検査前に飲むこともあります。

CT検査で造影剤を使用した際に副作用はある?

多くは軽度で一時的ですが、まれに以下のような副作用が生じます。
軽度:吐き気、発疹、かゆみ、熱感
重度(稀):呼吸困難、アナフィラキシー、腎機能障害

検査の際には、副作用が出ないかどうか、しっかりと医療従事者による確認が行われます。

CT検査で造影剤を控えた方が良い人は?

以下のような場合は、事前に検査を受けようとする医療機関に伝えるようにしましょう。
多くは、問診で拾い上げが可能ですが、再度確認しておきましょう。
•過去に造影剤アレルギーを起こしたことがある方
•ヨード過敏症の方
•重度の喘息やアレルギー体質の方
•腎機能が低下している方
•糖尿病で特定の薬(メトホルミンなど)を内服中の方
•マクログロブリン血症、多発性骨髄腫と診断されている方
•副腎腫瘍と診断されている方
•重篤な心臓病・肝臓疾患のある方

これらに該当するような際には、造影剤を使わずに検査が行われることがあります。

CT検査で造影剤を使用した場合の費用は?

何らかの症状があり、医師が必要と判断した場合は保険適用となります。3割負担の方の場合、単純CTは4,000〜8,000円ほど、造影CTは10,000〜12,000円ほどが相場と考えられます 。
人間ドックや健康診断のオプションのケースでは、30,000〜40,000円ほどをみておくと良いでしょう。単純CTよりも造影CTはやや高額になりますが、診断の精度向上によるメリットは大きいといえます。

「造影剤を使用したCT検査」についてよくある質問

ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「造影剤を使用したCT検査」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

CT検査の造影剤ありとなしの違いは何ですか?検査の精度に差は出ますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

造影剤を使う方が、血流や腫瘍の性質がわかりやすく、診断精度が向上します。

造影CT検査は造影剤を使わない検査よりも結果が速く出ますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

造影剤を使うことで診断の精度は高まりますが、結果が速く出るわけではありません。

CT検査で造影剤を注射する場合、当日の食事はどうなりますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

通常は検査4時間前から絶食です。水分は少量可の場合があります。

CT検査の造影剤は人体に影響はありますか?副作用が心配です。

木村 香菜木村 香菜 医師

軽い症状が多いですが、ごくまれに重篤な反応が起こることがあります。

糖尿病の薬を飲んでいると造影CT検査は受けられませんか?

木村 香菜木村 香菜 医師

メトホルミン服用中の方は一時中止が必要な場合があります。

CT検査の造影剤は自然に体外に排出されますか?

木村 香菜木村 香菜 医師

腎臓から尿として排出され、通常は1日以内にほぼ体外へ出ます。

まとめ 造影剤を使用したCT検査で病気の状態がより詳しくわかる

造影剤を使用したCT検査は、単純CTに比べて病変や血管の詳細な評価が可能となり、診断や治療方針決定に大きく貢献します。一方で、副作用や腎機能への影響など注意点もあるため、事前に医師としっかり相談することが大切です。

「造影剤を使用したCT検査」の異常で考えられる病気

「造影剤を使用したCT検査」から医師が考えられる病気は11個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

循環器系の病気

  • 肺血栓塞栓症

呼吸器内科系の病気

脳神経内科系の病気

消化器系の病気

  • 肝臓損傷
  • 脾臓損傷
  • 膵臓損傷
  • 腎臓損傷
  • 肝血管腫

造影CT検査は多くの重大な病気を早期に見つけることができ、迅速な治療につながる重要な検査です。

この記事の監修医師

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