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「コレステロールが高い」とどんな病気になりやすい?医師が5つ解説!

 公開日:2026/01/07

コレステロールが高いと診断された場合に気をつけたい病気などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「コレステロールが高いと出る症状」とは?高くなる原因も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

伊藤 陽子

監修医師
伊藤 陽子(医師)

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浜松医科大学医学部卒業。腎臓・高血圧内科を専門とし、病院勤務を経て2019年中央林間さくら内科開業。相談しやすいクリニックを目指し、生活習慣病、腎臓病を中心に診療を行っている。医学博士、産業医、日本内科学会総合内科専門医、日本腎臓学会腎臓専門医、日本透析医学会透析専門医、日本東洋医学会漢方専門医、日本医師会認定産業医、公認心理師。

コレステロールとは?(悪玉LDL/善玉HDL)

コレステロールは体内にある脂質の一つです。体の細胞膜の構成・胆汁酸やホルモンなどの材料となりますが、エネルギー源にはなりません。脳や神経組織や肝臓などに多く存在しています。体内のコレステロールは、7〜8割が体内で合成され、2〜3割は食事由来です。コレステロールは大きく分けると、悪玉(LDL)コレステロールと善玉(HDL)コレステロールがあります。

善玉コレステロール(HDLコレステロール)

善玉コレステロール(HDLコレステロール)は、血液や血管に余分にあるコレステロールを回収する働きがあり、動脈硬化を抑制します。

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)

悪玉コレステロール(LDLコレステロール)はコレステロールを全身に運ぶ働きがあります。しかし、増えすぎると血管壁の内側にたまり、動脈硬化が進行しやすくなってしまいます。動脈硬化は狭心症や脳梗塞や心筋梗塞などの原因です。

健康診断・血液検査で「コレステロールが高い」と診断された場合に気をつけたい病気・疾患

ここではMedical DOC監修医が、「コレステロールが高い」に関する病気を紹介します。どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。

脂質異常症

脂質異常症とは代謝異常が起きて、コレステロールや中性脂肪が基準値から外れた状態です。

  • 悪玉(LDL)コレステロールが140mg/dL以上
  • 善玉(HDL)コレステロールが40mg/dL未満
  • 中性脂肪(空腹時)150mg/dL以上

が診断基準です。
脂質異常症の状態が慢性化すると動脈硬化のリスクになります。主な原因は生活習慣・ホルモンバランスの変化・遺伝などです。食べ過ぎない・肉の摂取を減らして魚や大豆製品に置き換える・食物繊維の摂取を増やすなどの食事療法や運動の習慣化など生活習慣の改善を行いましょう。食事療法や運動療法を行っても改善しない場合は、内服治療が検討されます。健康診断などでコレステロールが高いと指摘されたら早めに一般内科を受診しましょう。

動脈硬化

動脈硬化とは、血管壁にコレステロールがたまって厚くなり、血管内が狭くなったり、血管の弾力が低下して硬くなった状態です。心筋梗塞・狭心症・脳梗塞などの脳・心血管疾患の発症リスクになります。主な原因は脂質異常症などの生活習慣病やメタボリックシンドローム、喫煙・加齢・運動不足などです。食事や運動などの生活習慣を見直し、脂質異常症などの生活習慣病を改善することで動脈硬化の進行を抑えられます。健康診断などで悪玉コレステロールの高値や他の生活習慣病などを指摘されたら、早めに一般内科を受診しましょう。

心筋梗塞

心筋梗塞とは心臓の血管に血栓が詰まり、血管が閉塞して、心臓に血液が流れなくなり細胞の壊死が起こる病気です。主な原因は心臓の血管に動脈硬化が起こることです。激しい胸痛や呼吸困難、吐き気、冷や汗などの症状が現れます。予防は動脈硬化が進行しないよう、脂質異常症・糖尿病・高血圧などの生活習慣病の改善や禁煙を行います。激しい胸痛が続くなど、心筋梗塞を疑う症状があれば救急要請をしましょう。

狭心症

狭心症とは心筋梗塞の前段階の状態です。心筋梗塞と同様に動脈硬化が原因で発症することが多く、心臓への血液の流れが一時的に悪くなり、血液の供給が不足することで発症します。歩行中などに胸部に痛みや圧迫感を感じ、数分以内でおさまることを繰り返すのが特徴です。予防は動脈硬化が進行しないよう、生活習慣の改善や禁煙を行います。繰り返し起こる胸痛などの症状があれば速やかに循環器科を受診しましょう。

脳梗塞

脳梗塞とは脳の血管に動脈硬化が起こり詰まる病気です。また、不整脈があると血栓ができやすく、脳梗塞の原因になる場合があります。主な原因は高血圧や脂質異常症などの生活習慣病や喫煙などです。半身のまひやしびれ、言語障害、立てない、視野が欠けるなどの症状が現れます。脳の細胞はほとんどが再生しないため後遺症が残る場合が多いです。予防は動脈硬化が進行しないよう、生活習慣の改善や禁煙を行います。疑わしい症状が現れた場合は、救急要請をしましょう。

「コレステロールが高いと出る症状」についてよくある質問

ここまでコレステロールが高い人が食べてはいけないものについて紹介しました。ここでは「コレステロールが高い人が食べてはいけないもの」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

コレステロールが高いまま放置するとどうなりますか?

伊藤 陽子医師伊藤 陽子(医師)

悪玉コレステロールが高いまま放置すると、黄色腫や角膜輪といった目に見える症状が現れる場合があります。また、悪玉コレステロールが高い状態が続くと動脈硬化が進行し、狭心症や脳梗塞や心筋梗塞などを起こすリスクが上昇します。健康診断などで高値を指摘されたら早めに医療機関を受診しましょう。

まとめ ​​コレステロールが高くても症状は現れにくいです。放置しないようにしましょう。

悪玉コレステロールが高い状態を放置すると、動脈硬化の進行や脳・心血管疾患の発症リスクになります。悪玉コレステロールが高くなる原因は食事や運動などの生活習慣・ホルモンバランスの変化・遺伝などです。遺伝疾患の家族性高コレステロール血症では、黄色腫やアキレス腱肥厚などの症状が現れる場合があります。悪玉コレステロールの高値や症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。

「コレステロール」の異常で考えられる病気

「コレステロール」から医師が考えられる病気は7個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

腎臓系の病気

肝臓・胆道系の病気

  • 閉塞性黄疸
  • 原発性胆汁性胆管炎

心療内科の病気

食事や運動などの生活習慣や、ホルモンバランスの変化などが原因で、悪玉コレステロールは上がりやすくなります。腎臓や内分泌の病気が原因で悪玉コレステロールが上がる場合もあるため、健診などで悪玉コレステロールの高値を指摘されたら、早めに医療機関を受診しましょう。

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