「血液検査のCRP」の異常で発覚する“3つの病気”はご存知ですか?症状も医師が解説!

血液検査のCRPとは?メディカルドック監修医が血液検査CRPの基準値・高くなる原因・低くなる原因・発見できる病気などを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「血液検査のCRP」が高いとどうなる?原因や発見できる病気などを医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
血液検査のCRPとは?
CRPとは、C反応性蛋白のことを指します。肺炎球菌という細菌の細胞壁のC多糖体と反応するタンパク質であることから、こうした名前がつけられました。
血液中のCRPの濃度は、細菌やウイルスの感染や、肥満や生活習慣などの影響による慢性炎症によって高い値を示します。そのため、こうした病気を捉えるマーカーとして、血液検査で調べられることがあります。
今回の記事では、CRPの正常値や、そしてどのような場合に高い値などの異常値を示すのかについて解説します。
「血液検査CRP」の異常で発見できる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「血液検査のCRP」に関する特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
肺炎(細菌性、ウイルス性)病気・疾患
細菌性あるいはウイルス性肺炎は、細菌やウイルスなどの感染によって肺に起こった急性の炎症のことです。
原因としては、肺炎球菌やインフルエンザ桿菌、マイコプラズマなどの細菌や、アデノウイルス、レジオネラなどのウイルスがあります。
特に肺炎球菌などによる細菌性肺炎では、血液中のCRPや白血球が非常に高くなります。
治療は、それぞれの病原菌に対する抗生物質の投与などがおこなわれます。呼吸不全が見られ、血中の酸素濃度が低くなってしまっている場合などには、呼吸管理などの全身管理が必要な際もあります。
予防法は、ワクチン接種や手洗いうがい、マスク着用などの感染対策があります。
腎盂腎炎病気・疾患
腎盂腎炎は、尿路感染症の一つです。尿路感染症は、腎臓や膀胱、尿道などの尿の通り道のことです。男性の場合には精巣や精巣上体、前立腺を含みます。
尿の出口から細菌が逆行して膀胱、尿管を通り、腎臓まで達し、炎症を起こしたものが腎盂腎炎です。腎盂腎炎の症状は突然の発熱や、炎症を起こしている腎臓側の背部痛、血尿、寒気、吐き気、嘔吐などが特徴となります。
腎盂腎炎では強い炎症が起こっているため、CRPや白血球が上昇することが多いです。治療としては、抗生剤の点滴があります。高熱を伴う腎盂腎炎の場合には、入院が必要となる場合もあります。
血尿や吐き気、発熱、背部痛などが見られる場合、腎盂腎炎の可能性もあります。泌尿器科や内科を受診するようにしましょう。
関節リウマチ
関節リウマチ(RA)は、自己免疫疾患の一つであり、免疫系が誤って自身の関節組織を攻撃することで発症します。主に関節の滑膜に炎症が起こり、腫れや痛みを伴います。進行すると関節の破壊が進み、変形や機能障害を引き起こすことがあります。
関節リウマチの治療には、抗リウマチ薬(DMARDs)、生物学的製剤、NSAIDs、ステロイドなどの薬物療法があります。また、リハビリテーションも並行して行われます。関節破壊が進行した場合には、人工関節置換術、関節形成術などの手術療法も行われます。
関節リウマチでは慢性的な炎症が持続するため、CRP値が上昇する傾向があります。特に、活動期(炎症が活発な時期)にはCRP値が1.0~10.0 mg/dL以上に上昇することがあり、疾患の活動性を評価する指標としても使用されます。
治療により炎症が抑えられるとCRPは低下し、寛解状態では正常範囲(0.3 mg/dL以下)に戻ることもあります。
以下のような症状がみられた場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
- 朝のこわばりが1時間以上続く
- 手指や膝などの関節に腫れや痛みがある
- 関節の変形がみられる
- 発熱や倦怠感が続く
- CRPやRF(リウマチ因子)が高いと指摘された
関節リウマチが疑われる場合は、リウマチ科または整形外科を受診するのが適切です。
「血液検査のCRP」についてよくある質問
ここまで血液検査のCRPについて紹介しました。ここでは「血液検査のCRP」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
CRPの値がいくつになると入院が必要ですか?
木村 香菜 医師
CRPの値がいくつになると入院が必要かという明確な基準はありません。また、CRPがなぜ上昇しているのかによっても入院適応は変わってきます。
しかし、炎症の症状があり、CRP値が10 mg/dL以上になると、入院が必要となるケースが多くなります。例えば、軽い肺炎や気管支炎ではCRPが7~8 mg/dLまで上昇することがありますが、CRPが10 mg/dL以上の場合、重症の肺炎などの感染症の可能性も高いです。入院治療が検討されます。
CRPが上がるのはどんな時でしょうか?
木村 香菜 医師
CRP値は、肺炎や腎盂腎炎などの感染症や、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス(SLE)などの自己免疫疾患、外傷、白血病などで上昇します。
まとめ 血液検査のCRPは炎症のマーカー
今回の記事では、CPRがどのようなものか、高い場合にはどのような原因が考えられるかについて解説しました。CRPが上昇しており、かつ咳や発熱などがある場合には急性感染症の可能性が高いです。また、症状がなくとも健康診断などでCRPが高い場合には、何らかの自己免疫性疾患が隠れている場合もあります。きちんと精密検査を受けるようにしましょう。
「血液検査」の異常で考えられる病気
「血液検査 CRP」から医師が考えられる病気は11個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
外科系の病気
- 外傷
- 熱傷
循環器内科系の病気
CRP検査で異常が見られる場合、こうした病気が原因として考えられます。何らかの症状がある場合には、早めに医療機関を受診しましょう。