「胃カメラ」で見つかる”3つの病気”はご存じですか?医師が解説!

胃カメラで発見できる疾患と検査の内容とは?メディカルドック監修医が、胃がんや食道がん、潰瘍の診断方法のほか、前処置や麻酔の必要性について詳しく解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「鼻から胃カメラ」はつらい?検査できない人の特徴についても医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
木村 香菜(医師)
目次 -INDEX-
胃カメラ(胃内視鏡検査)とは?
胃カメラ、正式には胃内視鏡検査は、細い管状のカメラを使用して胃や食道、十二指腸の内部を直接観察する検査です。この検査は消化器の病気の早期発見や診断に非常に有効で、多くの医療機関で実施されています。特に鼻から挿入する方法は、より快適な検査を可能にする選択肢として注目を集めています。しかし、中には胃カメラ検査はしんどいと感じる方がいらっしゃるのではないでしょうか。そこで、今回の記事では、胃カメラ検査について鼻からの場合と口からの場合、それぞれのメリットやデメリットについて解説します。さらに、検査をできるだけ楽に受けるためのコツについてもご紹介します。
「胃カメラ」で発見できる病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「胃カメラ」に関する病気を紹介します。どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
胃がん
胃がんは、胃の粘膜から発生する悪性の腫瘍(がん)です。日本人のがんの中でも多くみられるものの一つです。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染や、高塩分食、喫煙などがリスクを高めます。
胃がんの初期は無症状であることが多いですが、進行すると胃の痛みや食欲不振が見られます。そのため、健康診断で受けた胃カメラ検査やバリウム検査などで発見されることも少なくありません。
早期の段階では、内視鏡的切除が行われます。進行した段階の胃がんに対しては、外科的な手術が主に行われます。病気の進行度などに応じ、薬物治療や放射線治療を組み合わせることもあります。
食道がん
食道がんは、食道粘膜に発生する悪性腫瘍です。内視鏡検査では、初期の異常を捉えやすく、組織を採取して詳しく調べることもできます。原因としては、喫煙や過度の飲酒、熱い飲み物の摂取などが挙げられます。
食道がんも早期段階では無症状であることが多いのですが、進行すると飲み込みにくさや胸の痛みが引き起こされます。内視鏡検査が最も有効であり、疑わしい箇所の生検(組織採取)を行います。治療法は病気の進行度により異なり、早期がんには内視鏡的切除、進行がんには手術、放射線療法、化学療法が用いられます。内視鏡検査により早期発見が可能で、治療成績の向上に寄与します。そのため、胸のつかえ感や違和感、痛みがある場合には消化器内科を受診することが大切です。
胃・十二指腸潰瘍
胃潰瘍および十二指腸潰瘍は、胃酸などによって胃や十二指腸の粘膜が傷つく病気です。内視鏡検査は、潰瘍の有無を確認するだけでなく、ピロリ菌感染の有無や出血の状態を把握するのに役立ちます。ストレスやNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)の使用が原因となることが多く、治療にはピロリ菌除菌療法や胃酸抑制薬が用いられます。潰瘍が深く、出血がみられる場合には、内視鏡的な止血術が行われる場合もあります。
「鼻から入れる胃カメラ」についてよくある質問
ここまで鼻から入れる胃カメラについて紹介しました。ここでは「鼻から入れる胃カメラ」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
鼻から入れる胃カメラの前処置は何をするのでしょうか?
木村 香菜 医師
鼻から胃カメラを入れる場合の前処置は以下のようになります。
1.前処置室では、胃をきれいにするための白い液体(消泡剤:ガスコン®水)を飲みます。
2.鼻腔を通りやすくするための薬(例:プリビナ®)を点鼻または噴霧します。
3.鼻腔内にキシロカイン®で麻酔を施します。この麻酔方法は施設により異なり、スプレーやスティックを使用する場合があります。
4.必要に応じて、のどにキシロカインスプレー®やビスカス®を使用して追加の麻酔を行うこともあります。
医療機関によっても多少異なるため、詳細については事前に問い合わせしておきましょう。
鼻から入れる胃カメラは麻酔がなくてもできるのでしょうか?
木村 香菜 医師
基本的に麻酔が必要です。麻酔を使用することで鼻腔の通過がスムーズになり、不快感を軽減できます。
まとめ 鼻から入れる胃カメラはメリットとデメリット
鼻から入れる胃カメラは、嘔吐反射が少なく快適な検査方法として多くの患者さんに支持されています。ただし、適用が難しい場合やデメリットもあるため、医師とよく相談して最適な検査方法を選びましょう。胃カメラ検査は病気の早期発見にとってはとても有効です。健康管理の一環としてぜひ検討してみてください。
「胃カメラ」の異常で考えられる病気
「胃カメラ」から医師が考えられる病気は10個ほどあります。各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
胃カメラ(上部消化管内視鏡)検査は、胃がんや食道がんの早期発見、ヘリコバクター・ピロリ菌の感染の有無の確定診断などにも役立ちます。