「クレアチニンが少し高い」とどんな病気が考えられる?医師が徹底解説!

クレアチニンが少し高いとどんな病気が考えられる?Medical DOC監修医が解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「女性でクレアチニンが少し高く」なる原因はご存じですか?考えられる病気も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
伊藤 陽子(医師)
目次 -INDEX-
「クレアチニンが少し高い」症状が特徴的な病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「クレアチニンが少し高い」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、どのように対策すれば良いのか、など病気について気になる事項を解説します。
慢性腎臓病
慢性腎臓病とは腎臓の機能が3ヶ月以上持続して低下した状態です。
腎臓の機能が低下してくると現れる症状は、むくみ・倦怠感・貧血・夜間尿などです。
尿検査(蛋白尿や血尿の有無)・血清クレアチニン値・eGFR(血清クレアチニンと年齢と性別で算出される推定糸球体ろ過量)などで腎機能の低下レベルを判断します。
慢性腎臓病が悪化すると末期腎不全に移行し透析が必要になります。
慢性腎臓病は高血圧・糖尿病・脂質異常症などの生活習慣病が主な発症原因です。
治療は食事療法と薬物療法です。腎機能の状態に応じて食塩・たんぱく質・カリウムなどの制限や適正量のエネルギーを摂取します。
腎臓の機能は一度失ってしまうと元の状態に戻らないため、健康診断などでクレアチニンの高値を指摘されたり、むくみなどの症状が現れたら早めに腎臓内科を受診しましょう。
脱水
脱水とは体内の水分が不足している状態です。体内の5%の水分が失われると、熱中症や脱水症状が現れ、10%失われると循環不全や腎機能不全や筋肉の痙攣が起こります。20%失われると命に関わる場合もあります。
脱水の原因は熱中症・下痢や嘔吐・発熱・二日酔いなどさまざまです。
成人の体の60%は水分です。体格や年齢や生活環境にもよりますが、便・尿・汗・呼吸などで2.5Lの水分が体内から失われます。食事から約1Lの水分を摂取でき、体内で作られる水分量が約0.3Lになるため、1.2L以上の飲水をすれば体内の水分バランスが維持できます。脱水の予防はこまめな水分補給、欠食せず3食バランスよく食べる、飲酒時や飲酒後に十分な水分補給をするなどです。
軽度脱水の場合、飲水で症状が改善することがあります。中等度や高度の脱水にみられる症状がある場合はすみやかに内科を受診しましょう。意識障害・呼吸困難などの症状がある場合は救急要請をしましょう。
ネフローゼ症候群
ネフローゼ症候群とは血液中のたんぱくが大量に尿に出ることで、血液中のたんぱくが減少し、むくみ・体重増加・脂質異常症・腎機能低下などが起こった状態のことです。腎臓の糸球体自体に障害があるものと、膠原病、糖尿病など腎臓以外の病気が原因となる二次性にわかれます。
治療は食事療法では食塩制限をします。むくみが強い場合は水分制限も必要です。病態に応じてたんぱく質の制限、適正量のエネルギー摂取をします。
基本的には、腎生検を行い病態を確認して治療方針が決まります。
健康診断でアルブミン低値やたんぱく尿を指摘されたり、むくみや体重増加などの症状がある場合は早めに腎臓内科を受診しましょう。
「クレアチニンが少し高い女性」についてよくある質問
ここまで症状の特徴や対処法などを紹介しました。ここでは「クレアチニンが少し高い女性」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
女性のクレアチニンの平均値はどれくらいですか?
伊藤 陽子(医師)
2019年の国民健康・栄養調査では、20歳以上の女性のクレアチニンの平均値は0.6mg/dlです。
クレアチニンが少し高い原因は何なのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
クレアチニンが少し高い原因として考えられる原因は、腎機能の低下・脱水・筋肉量が多いためなどです。
水分不足を克服すればクレアチニンは改善するのでしょうか?
伊藤 陽子(医師)
クレアチニンが高い原因が脱水の場合、脱水を解消することでクレアチニンが改善する場合があります。腎機能の低下が原因でクレアチニンが高くなっている場合があるため、むくみなどの症状がある場合は腎臓内科を受診しましょう。
まとめ クレアチニンが高い場合には腎臓内科へ
クレアチニンが高くなる原因の多くは腎機能低下によるものです。腎臓病は軽度の機能低下では自覚症状はなく、症状が現れた時には重症化していることが多い病気です。腎臓の機能は失ってしまうと元には戻らないため、健康診断などでクレアチニン値が高い場合は早めに内科を受診しましょう。
「クレアチニンが少し高い」症状で考えられる病気
「クレアチニンが少し高い」から医師が考えられる病気は5個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
腎臓内科の病気
- 腎臓病
循環器系の病気
内分泌内科の病気
- 甲状腺機能低下症(橋本病)
クレアチニンが高い場合、脱水などで一時的に高くなる場合もありますが、腎臓病などの病気の可能性もあります。まず内科もしくは腎臓内科を受診して相談してみましょう。
「クレアチニンが少し高い」に似ている症状・関連する症状
「クレアチニンが少し高い」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- むくみがある
- 筋肉量が多い、体格が大きい
- 貧血
- 夜間頻尿
- 脱水症状
クレアチニンが高い場合いろいろな症状がみられることがあります。クレアチニンが高く、気になる症状がある場合には、腎臓内科で相談しましょう。脱水がある場合には水分を充分摂取することも大切です。
参考文献