「視力検査のレッドグリーンテスト・レッドグリーン検査」で発見できる病気はご存知ですか?
視力検査で赤と緑の見え方を調べるのはなぜ?Medical DOC監修医がレッドグリーン検査の意味や発見できる目の病気と対処法等を解説します。
※この記事はMedical DOCにて『「視力検査で赤と緑」どちらがよく見えるか聞かれるのはどうして?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
栗原 大智(医師)
目次 -INDEX-
「視力検査のレッドグリーンテスト・レッドグリーン検査」で発見できる病気・疾患
ここではMedical DOC監修医が、「視力検査・赤と緑」に関する病気を紹介します。
どのような病気や症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
近視
近視は、網膜より手前に焦点が合っている状態です。焦点が網膜に合わないため、遠くのものが見えづらくなります。眼鏡やコンタクトレンズで矯正できますが、緑内障や網膜剥離のリスクが上がります。スマホやパソコンのデジタルデバイスの低年齢化により、子どもたちの近視が増えています。近視の進行を抑える方法としては、目を酷使しない、外で2時間以上遊ぶなどがあります。
乱視
乱視は、角膜や水晶体のゆがみのために、目に入ってきた光が複数の場所で焦点を結ぶ状態です。焦点が一箇所に合わないため、物がぼやけたり、二重に見えたりすることがあります。乱視は生まれつきの場合もあれば、円錐角膜や白内障などの目の病気でも生じることがあります。眼鏡やコンタクトレンズを用いて矯正できることが多いですが、矯正できない場合は手術などを眼科で行うこともあります。
遠視
遠視は、遠くのものを見る時も、近くのものを見る時も、常に目の調節が必要になる状態です。遠視の場合は、何もしなければ光が網膜の後ろ側に焦点を結びます。遠くを見る時は少しの調節で見えますが、近くを見る時は強く調節をしないとはっきり見えない目です。そのため、遠視の方は老眼の症状を感じやすいとされています。
「視力検査のレッドグリーンテスト・レッドグリーン検査」についてよくある質問
ここまで視力検査の赤と緑について紹介しました。ここでは「視力検査・赤と緑」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
視力検査の赤と緑、それぞれの意味について教えてください。
栗原 大智 医師
赤色の光は色の波長が長いため、遠くで焦点を結び、緑色の光は波長が短いため、近くで焦点を結びます。このように色が違えば、見えやすさが違うことを利用して、メガネやコンタクトレンズの度数を確認します。
視力検査のレッドグリーン検査で近視と遠視どちらがわかるのでしょうか?
栗原 大智 医師
レッドグリーン検査では、近視と遠視が分かるわけではありません。近視と遠視かどうか分かっている状態で検査を行います。しかし、時には遠視から近視になる人もいます。そのような場合はレッドグリーン検査の結果で推定できることがあります。
視力検査の赤と緑、両方ぼやけるのですが原因はどんなことが考えられますか?
栗原 大智 医師
それはそもそも視力が出ていない可能性があります。度数が明らかに足りない場合もありますが、白内障やドライアイなどの目の病気が隠れている恐れがあります。
視力検査のレッドグリーン検査では色弱や色盲も診断できますか?
栗原 大智 医師
レッドグリーン検査では色弱や色盲の診断はできません。赤と緑が他の色に見えている場合は、色弱や色盲の可能性を考えて、色覚検査を行うこともあります。
まとめ 定期的な視力検査のレッドグリーン検査で見え方を調べよう
レッドグリーン検査で、赤色と緑色どっちが見やすいかは、メガネやコンタクトレンズの度数の調整に役立ちます。しかし、レッドグリーン検査には正解があると思っていて、「わからない」と答える方もいます。このような背景があると知ることで、適切な検査ができると思います。また、定期的にレッドグリーン検査を行うことで、目の疲れや見えづらさの原因を早期発見できるのでおすすめです。
「視力検査のレッドグリーン検査」の異常で考えられる病気
「視力検査・赤と緑」「視力検査のレッドグリーン検査」の結果から医師が考えられる病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
レッドグリーン検査だけで病気の発見をすることはできませんが、眼精疲労やドライアイなど、目の病気の発見に繋がることはあります。