【闘病】まさか「腱鞘炎」と思っていた不調が『関節リウマチ』だったとは…

重労働による倦怠感を腱鞘炎と信じ、1年後に「関節リウマチ」と判明した梯さん。指の不自由さで育児もままならず絶望しましたが、高額な治療費や薬剤性肝障害による入院を乗り越え、食生活の抜本的な改善を経て寛解に至りました。子供を支えに「神様からの試練」と向き合い、どん底からリスタートを果たした彼女の不屈の歩みを紹介します。
※本記事は、個人の感想・体験に基づいた内容となっています。2021年12月取材。

体験者プロフィール:
梯 美香
神奈川県在住、1984年生まれ。夫と子どもの3人暮らし。第二子妊娠中(取材時)。2010年に関節リウマチを発症し、10年間、薬と痛みに苦悩する。2019年に肝臓の数値が悪化し入院する。その後薬を減らし、食生活の改善などに努め、半年後には寛解と診断された。今は、何の薬も飲んでおらず、治療もおこなっていないが、仕事、プライベートともに充実の日々を過ごしている。

記事監修医師:
柏木 悠吾
※先生は記事を監修した医師であり、闘病者の担当医ではありません。
目次 -INDEX-
病気の発覚から不自由さを痛感

編集部
病気が判明した経緯について教えてください。
梯さん
当時、だるさと倦怠感があり、不安を覚えていました。早朝から、重労働の仕事をしていた為、腱鞘炎を疑っていました。病院を転々としましたが、医師も腱鞘炎だろうと言うので、それを鵜呑みにしていました。
編集部
いつリウマチだと発覚したんですか?
梯さん
1年ほど整形外科に通いましたが、一向に治る様子がなく、リウマチ科を受診したときです。血液検査をおこなって一発で関節リウマチと診断されたのです。
編集部
どのように治療を進めていくと説明がありましたか?
梯さん
「年齢も若く、病気に勢いがあるため強めの薬で調整し、経過をみながら治療を進めましょう」と説明を受けました。
編集部
病気が判明したときの心境について教えてください。
梯さん
衝撃でした。人生が終わったかのようで、死も意識しました。
編集部
発症後、生活にどのような変化がありましたか?
梯さん
指に力が入らないので、家事に時間がかかるようになりました。自分の事をするのも大変で、子どもの世話もままならず、泣いてばかりいました。パンツを降ろすことも時間がかかるんです。今まで、日常生活をなんの不自由もなく過ごしてきてたので、不自由さを痛感しました。
リウマチの治療はお金がかかる

編集部
どのような治療を行ったのですか?
梯さん
2010年から、エンブレルという皮下注射を打ち始めました。エンブレルはリウマチの勢いを止める注射です。この注射が高額で経済的に大変でした。高額療養費制度(一月にかかった医療費の自己負担額が上限の金額を超えた際、一定の金額分があとで払い戻される制度)を利用しました。
編集部
どれくらいの期間注射を打っていたのですか?
梯さん
約3年間使用していました。不妊治療をしていたこともあり、経済的に厳しく、途中でリウマトレックスという安価な薬に切りかえてもらいました。リウマトレックスは1日4錠内服を、約5年間継続していました。やがて、2019年に、急に肝臓の数値が悪化し、即入院となったんです。
編集部
それはなぜだったのでしょうか?
梯さん
1ヶ月の入院をしましたが、原因は薬剤性肝障害(薬やサプリメントなどが原因で起こる肝臓の炎症)でした。「中毒性」と「特異体質性」で分かれるのですが、私の場合、「中毒性」が該当したのです。そこでリウマチの薬を減らすことになりました。
編集部
リウマチの薬を減らすことになって大丈夫でしたか?
梯さん
そうですね。結果的に半年後には寛解(かんかい/病気が完治したわけではありませんが、症状が落ち着いた状態のことを指します)と診断されました。今は、リウマチに対しての治療は一切していません。
編集部
薬を減らしたら治ったということですか?
梯さん
薬を減らして治ったわけではありません。体質改善、食生活を改めました。まず、添加物を減らしました。調味料は無添加の物、遺伝子組み換えではない物、化学調味料を使っていない物、自然の物を選ぶようにしています。また、採りきれない栄養素はサプリメントから補うようにしています。
編集部
治療とは別の大変さがありそうですね。
梯さん
ツラかったと感じたことは、本当になくて、ただリウマチを治すんだという気持ちで生きていました。どん底からのリスタートなので、怖いもの知らずでしたね。
編集部
治療中の心の支えはありましたか?
梯さん
子どもですね。もう治らないと思っていたので、「この子のために生きるんだ」と思っていました。
編集部
もし昔の自分に声をかけられたら、どんな助言をしますか?
梯さん
「大丈夫、大丈夫。寛解という未来が待っている。今を乗り越えれば、明るく楽しい毎日がある。神様から与えられた試練ってだけだから」と伝えたいです。
≪↓ 後編へ続く ↓≫
※この記事はメディカルドックにて《【闘病】リウマチの宣告で絶望も、10年で寛解することができたワケ》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
なお、メディカルドックでは病気の認知拡大や定期検診の重要性を伝えるため、闘病者の方の声を募集しております。皆さまからのご応募お待ちしております。




