歯周病になりやすい人の特徴はご存じですか? 発症リスクが高い人とは?
喫煙習慣がある人は歯周病になりやすいそうです。やはり、歯磨きがしっかりできていない人も歯周病になりやすいとも両国デンタルクリニックの野田先生。歯周病になりやすい人の特徴を詳しく教えてもらいました。
※この記事はMedical DOCにて【「歯周病」になりやすい人の特徴を歯科医が解説、当てはまったら要注意!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修歯科医師:
野田 昌宏(両国デンタルクリニック)
編集部
「歯周病になりやすい人」と「なりにくい人」はいるのですか?
野田先生
歯周病の原因は1つではなく、様々な要因が重なり合って発症しています。そのため、一概に「歯周病になりやすい人」と「なりにくい人」を分けることは困難です。ただし、一般の人に比べて歯周病の発症リスクが高い人はいらっしゃいます。
編集部
どんな人が歯周病になりやすいのですか?
野田先生
まず、歯磨きがしっかりできていない人です。あまり歯磨きをしない人はもちろんのこと、歯磨きをしても磨き残しが多いといった正しく磨くことができていない人は、口内に菌が残るため歯周病になるリスクが高まります。
編集部
ほかにも、歯周病にかかりやすい人の特徴はありますか?
野田先生
喫煙の習慣がある人も、歯周病になりやすいとされています。タバコの煙の影響で歯ぐきの血流が悪くなり、歯ぐきに酸素や栄養素が行き届かなくなります。その結果、歯ぐきの健康状態が悪化して免疫力が低下し、歯周病菌に感染しやすくなると考えられています。
編集部
喫煙と歯周病には密接な関係があるのですね。
野田先生
そうですね。ほかにも、タバコに含まれるニコチンは唾液の分泌を抑制してしまいます。唾液には、プラークや歯石をつきにくくするという働きがあるため、喫煙者に限らず口の中が乾きやすい人は唾液が抑制されることで、歯周病の発症リスクや悪化するリスクが高まってしまいます。