「乳がん」の”3つのセルフチェック”はご存じですか?治療法を医師が解説!

乳がんの治療と自己検診の方法とは?メディカルドック監修医が、手術・放射線・薬物療法による最新治療のほか、日常生活の中で変化に気づくための具体的なセルフチェック法を解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「乳がんエコー画像」で「悪性を疑うしこりの特徴」はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山田 美紀(医師)
目次 -INDEX-
「乳がん」とは?
乳がんとは乳腺から発生する悪性腫瘍です。日本では女性の9人に1人がなると報告されています。乳房のしこりをきっかけに乳がんが発見されることがあります。定期的な乳がん検診によって、症状が出る前の早い段階で発見することができます。乳がんは早期に発見し、早期に治療すれば、根治を目指すことができます。
乳がんの主な治療法
乳がんの治療は局所治療(手術・放射線)と全身治療(薬物)を組み合わせて行います。
手術療法
手術は乳腺外科に入院して行います。乳がんの手術は大きく分けて、乳房部分切除術と乳房全切除術があります。乳房部分切除術の場合は4日程度、乳房全切除術は1週間程度の入院期間です。乳房全切除術と同時に乳房再建を行う場合は2週間程度の入院が必要になることがあります。
放射線療法
放射線治療は放射線治療科に通院して行います。平日に連続して4~6週間通院します。
乳房部分切除術を受けた場合、再発リスクを減らすために温存した乳房に放射線照射を行います。乳房全切除術を受けた場合でも、リンパ節に転移があった場合、放射線治療が必要となることがあります。
薬物療法
乳がんの薬物療法は内分泌療法、化学療法、分子標的薬、免疫チェックポイント阻害剤などがあります。乳がんのサブタイプや進行度に合わせて、どの治療を行うか決定します。薬物療法は、再発リスクを下げる、手術前にしこりを縮小させる、遠隔転移している場合には延命や症状緩和の目的で行われます。薬物療法は基本的に乳腺科に通院して行います。
乳がんのセルフチェック法
ご自身の乳房を気軽に観察する習慣(ブレストアウェアネス)があると、変化に早く気が付くことができます。セルフチェックのポイントをご紹介します。
見る
着替えや入浴の際に、乳房を気軽に観察してみましょう。乳房を見る習慣があると、左右差はないか、くぼみはないか、ただれや色の変化はないか気が付くことがあります。
触る
着替えや入浴の際に、乳房に触れてみましょう。指の腹で触れるとよいでしょう。しこりを探そうとせずに、日常的に気軽に触るようにしましょう。上体を起こした姿勢や仰向けに寝た姿勢で行ってみましょう。
つまむ
乳頭をつまみ、乳頭から液体が出てくるか見てみましょう。分泌物がある場合、色も観察しましょう。乳頭からの分泌物があると下着に汚れが付着していることがあります。赤や茶色の分泌物がある場合は悪性のこともあるため、早めに乳腺科を受診しましょう。
「乳がんのエコー画像における悪性の特徴」についてよくある質問
ここまで乳がんのエコー画像における悪性の特徴などを紹介しました。ここでは「乳がんのエコー画像における悪性の特徴」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
エコー検査でどのように良性と悪性を見分けるのでしょうか?
山田 美紀 医師
エコー検査で腫瘤がある場合、良性と悪性を見分けるためにいくつかポイントがあります。腫瘤の形、境界、内部の均質性、ハローの有無、縦方向への成長、乳腺境界線が途切れていないか等を見ています。これらの特徴を総合的に見て悪性の可能性について判断します。
編集部まとめ
乳がんのエコー画像の特徴について紹介しました。悪性を疑う特徴を複数のポイントで評価し、総合的に良悪性を判断します。悪性を疑う場合、組織診断などの精密検査を行います。定期的な乳がん検診で、症状が出る前に乳がんを早い段階で発見することができます。日頃の乳房のセルフチェック(ブレストアウェアネス)も大切です。
「乳がん」と関連する病気
婦人科の病気
- 卵巣がん(遺伝性乳がん卵巣がん症候群の場合)
「乳がん」と関連する症状
関連する症状
- 乳房のしこり
- 乳頭からの血性分泌
- 乳房の変形
- 乳房の皮膚の変化
- 脇のリンパ節の腫れ