「乳がん」治療後の”経過観察”はいつまで?再発予防の診察や検査を医師が解説!

生涯のうちに乳がんになる女性は11人に1人といわれています。乳がんは、女性にとって最も罹患率の高いがんの一つです。
早期発見・早期治療で治癒を目指せる病気である一方、治療は長期にわたる場合もあり仕事と治療の両立に悩む方や、治療後の後遺症や精神的な負担を感じる方も少なくありません。
乳がんと診断された場合の治療期間は、どのくらいになるのか気になる方は多いのではないでしょうか。治療期間は、がんの進行度や選択する治療方法によって大きく異なります。
この記事では、乳がん治療後の経過観察について詳しく解説します。
乳がん治療への不安を少しでも解消し、治療に臨むうえでの参考になれば幸いです。
※この記事はメディカルドックにて『「乳がんの治療期間」はどのくらい?治療中の生活についても医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医
目次 -INDEX-
乳がんとは
乳がんは、乳腺組織に発生するがんです。乳腺は母乳を作る組織で乳管と小葉から構成されており、乳がんの多くは乳管から発生しています。乳がんは女性に多いがんですが、男性も発症する可能性があります。
乳がんの症状は乳房のしこり、乳頭からの分泌物や乳房の皮膚のくぼみやただれなどです。早期発見・早期治療がとても重要なため、定期的な乳がん検診や自己検診が推奨されています。
治療後の経過観察のタイミング
一般的には、治療終了後3年間は3〜6ヶ月ごと・4〜5年目は6〜12ヶ月ごと・5年目以降は年1回の頻度で診察を受けます。
診察では問診・視触診に加え、必要に応じて血液検査・腫瘍マーカー検査・マンモグラフィ・超音波検査などが行われます。10年以上経過しても再発する可能性があるため長期的な経過観察が大切です。
乳がんの治療期間についてよくある質問
ここまで乳がんの治療期間を紹介しました。ここでは「乳がんの治療期間」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
乳がんの治療は仕事や家事と両立できますか?
山本 康博(医師)
仕事や家事との両立は、多くの場合可能です。治療法の進歩や社会的なサポート体制の充実により、治療を受けながら日常生活を送ることは以前よりもずっと一般的になっています。
乳がんが遠隔転移している場合、治療期間は長くなりますか?
山本 康博(医師)
長くなる可能性が高いです。がんの進行を抑え症状をコントロールし、生活の質を維持することが目的であるため治療は継続的に行われます。
編集部まとめ
今回は乳がんの治療期間について詳しく解説しました。がんの進行度や治療法によって治療期間が大きく異なります。
仕事や家事を続けながらの治療も可能であるため、担当医と相談し納得のいく治療を選択することが重要です。
早期発見・早期治療のために、気になる症状があれば早めに医療機関を受診しましょう。
乳がんと関連する病気
「乳がん」と関連する病気は3個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する病気
- 乳腺症
- 線維腺腫
- 葉状腫瘍
乳がんはしこりによって発見されるケースが多いですが、乳がん以外の疾患でもしこりとして見つかることがあります。これらは日本乳癌学会 乳腺専門医による診察を受けなければ悪性かどうかはわかりません。異常に気付いたら乳腺外来を受診しましょう。
乳がんと関連する症状
「乳がん」と関連している、似ている症状は6個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
関連する症状
- しこり
- くぼみ・ひきつれ
- 乳頭の陥没
- 乳頭からの分泌
- 脇の下の腫れ
- 左右の形が非対称
しこりがあるからといって、必ずしもがんというわけではありません。自覚症状が伴わない場合も多いため、日本乳癌学会 乳腺専門医に相談しましょう。