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「悪性リンパ腫の脳転移」を疑う”5つの症状”はご存じですか?医師が解説!

 公開日:2026/03/18
「悪性リンパ腫の脳転移」を疑う”5つの症状”はご存じですか?医師が解説!

悪性リンパ腫は血液がんの1つです。リンパ節が丸く腫れ、痛みがないのが特徴です。悪性リンパ腫は、がん同様に脳にも発生し、転移もします。以下では、悪性リンパ腫が脳転移した際の症状を紹介しています。

※この記事はメディカルドックにて『「悪性リンパ腫が脳転移」した場合の症状とは?日常生活の注意点も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

山本 康博

監修医師
山本 康博(MYメディカルクリニック横浜みなとみらい)

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MYメディカルクリニック横浜みなとみらい院長
東京大学医学部医学科卒業 医学博士
日本呼吸器学会認定呼吸器専門医 日本内科学会認定総合内科専門医

悪性リンパ腫とは

悪性リンパ腫は血液のがんで、白血球のなかのリンパ球が、がん化した疾患です。
悪性リンパ腫は、年間で10万人あたり30人ほどかかっており、血液の腫瘍では頻度の高いがんです。100種類以上の病型があります。悪性リンパ腫では、首・脇・足の付け根などにリンパ節の腫れやしこりが生じます。
症状は、リンパ節が丸く腫れ、痛みがないのが特徴です。リンパ節は全身に分布しており、血流でリンパ球が全身に広がるため、全身に症状が現れる可能性があります。
主にリンパ節や脾臓などのリンパ組織に症状は現れますが、脳・骨髄・皮膚・胃・肺などの臓器にも現れるのが特徴です。
脳で発生する悪性リンパ腫は、脳自体で発生する脳原発性と、ほかの部位から転移して脳にできる転移性があります。
原発性は脳内に腫瘍が1つから複数存在し、転移性は髄膜の表面に沿って広がります。原発性は脳以外の悪性リンパ腫に比べて、予後がよくないのも特徴です。転移性は進行が早く、予後は不良です。

悪性リンパ腫が脳転移した場合の症状

転移した脳の部分によって、現れる症状は異なります。悪性リンパ腫が脳転移した場合の症状を、詳しくみていきましょう。

頭痛

脳内にできた腫瘍により、脳内が圧迫されるため頭痛が生じるでしょう。脳原発性の悪性リンパ腫では、33%以上の頻度で頭痛が現れます。
脳は頭蓋骨で覆われており、圧が抜ける隙間がないため、腫瘍ができると頭蓋内圧が高くなります。
また、腫瘍によって脳内の器官の位置が変わり血管や髄膜などが引っ張られることで、頭痛につながるでしょう。
人間の頭蓋内圧は変動し、睡眠中に高くなります。そのため、起床時に痛みを強く感じることがあるでしょう。

失語症

腫瘍が存在する部位によって、現れる失語症の症状も異なります。
腫瘍が前頭葉(多くの場合は左前頭葉)にある場合、一般的に運動性失語と呼ばれる症状がでるでしょう。運動性失語は、言葉の理解力は保たれていますが、うまく話せなくなる失語症です。
側頭葉の場合には、感覚性失語の症状が出るでしょう。感覚性失語は流暢に話せますが、言い間違いが多かったり、話している言葉がわからなかったりします。

麻痺

麻痺も失語症と同様に、腫瘍がある場所によって症状が異なるのが特徴です。前頭葉にある場合には、腫瘍がある反対側に麻痺が現れます。
脳腫瘍の場合、手や足だけの麻痺は起こりにくく、手足を含めた片側に麻痺が生じやすいでしょう。舌や顔面の神経にも影響がおよぶと、話しにくいや目が閉じにくいなどの症状が出ます。

嘔気・嘔吐

頭蓋内圧が高くなる場合や嘔吐中枢が刺激される場合に、嘔気・嘔吐をきたすことがあります。頭蓋内圧の嘔吐は、急に噴出するような嘔吐が特徴的です。頭痛同様に朝に起こりやすいでしょう。

目が見えにくくなる

腫瘍が視神経やその周囲にできると、視神経を圧迫するため、目が見えにくくなります。
加えて、頭蓋内圧が高くなった際にも目が見えにくくなる可能性があります。
急に見えにくくなることや眼鏡をかけても対応できない際には、腫瘍によって視神経が圧迫されているでしょう。

悪性リンパ腫が脳転移した場合の症状についてよくある質問

ここまで悪性リンパ腫が脳転移した際の余命・脳腫瘍の種類・症状などを紹介しました。ここでは「悪性リンパ腫の脳転移」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

脳転移は起こりやすいですか?

山本 康博医師山本 康博(医師)

はっきりとしたことはわかっていません。身体にできたがんが脳に転移する割合は、がん患者さんの10%ほどとされています。なかでも肺がんは、50%ほどの確率で脳へ転移します。悪性リンパ腫には多くの病型があるため、悪性リンパ腫のなかにも脳に転移しやすい病型がある可能性が高いでしょう。

新しい治療法はありますか?

山本 康博医師山本 康博(医師)

近年では、CAR-T療法が注目を集めています。この療法は、患者さんから採取したTリンパ球に、腫瘍細胞を攻撃する遺伝子を組み込んで増殖させた後に患者さんの身体に戻す方法です。治療の対象になる患者さんには条件があるため、気になる方は担当の医師に確認するのがよいでしょう。

編集部まとめ

悪性リンパ腫は、脳に転移します。脳に転移した際には、頭痛・失語症・麻痺・嘔気・視力低下などの症状が生じます。症状は、腫瘍が発生した部位により異なるのが特徴です。

治療は、はじめから寛解を目指し抗がん剤を大量に使う療法・放射線治療・幹細胞移植を組み合わせて行われます。抗がん剤の効果や患者さんの年齢を考えて、治療法は選択されるでしょう。

また、日常生活では、仕事や家事・育児などと治療を両立させていく必要が出てきます。職場・家族・医師・看護師・行政の方など、周囲に相談して両立が可能な方法を探しましょう。

悪性リンパ腫と関連する病気

「悪性リンパ腫」と関連する病気は3個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

悪性リンパ腫が脳に発生するケースでは、脳自体で発生する脳原発性と転移性があります。中枢神経系原発悪性リンパ腫は脳原発性の悪性リンパ腫です。リンパ系組織がない臓器や中枢神経系でも、悪性リンパ腫が発生する可能性はあります。

悪性リンパ腫と関連する症状

「悪性リンパ腫」と関連している、似ている症状は5個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

上記は、悪性リンパ腫による脳転移で現れる症状です。腫瘍が発生した部位により、さまざまな症状が現れます。

この記事の監修医師

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