「胃ポリープ」で切除となったら?状況に合わせた”3つの方法”を医師が解説!

胃ポリープはどのように切除する?メディカルドック監修医が、ポリペクトミー、内視鏡的粘膜切除術(EMR)、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)の仕組みと違いを解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「胃ポリープの切除費用」はご存知ですか?保険適用・自費診療それぞれ医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
和田 蔵人(わだ内科・胃と腸クリニック)
目次 -INDEX-
「胃ポリープ」とは?
胃の粘膜がでっぱり、内側に突き出たものを胃ポリープと呼びます。胃ポリープは主に3つのタイプに分かれています。ポリープの形態から胃底腺ポリープ、過形成性ポリープ、そして特殊型(炎症性・症候性・家族性)に分かれます。それぞれのポリープは内視鏡検査を行い、ポリープの形状を直接確認して見た目から判断したり、ピロリ菌感染の有無や周囲の粘膜の特徴などから総合的にポリープの種類を判断します。
胃ポリープの多くは良性であり、通常は経過観察をすることが多いです。しかし、ポリープが大きくなってがんが含まれる可能性が考えられたり、出血をきたし貧血の原因となる場合にはポリープを切除することを検討します。
胃ポリープの切除方法
胃ポリープの大きさや、形状により選択される切除方法が異なります。以下に切除方法について解説いたします。
内視鏡式ポリープ切除術(ポリペクトミー)
茎があるような胃ポリープの場合には、ポリペクトミーを行います。内視鏡の先からスネアと呼ばれる環状の細い鋼製ワイヤーを出して胃ポリープの茎の部分にかけます。その後に輪の部分をしばってから電流を流し、ポリープを切除します。その後切除したポリープは回収し、病理検査に提出し、がんが含まれていないか診断します。
内視鏡的粘膜切除術(EMR)
隆起していないポリープの場合には、内視鏡的粘膜切除術(EMR)を行って切除することができます。病変の下に生理食塩水などを注入して病変を盛り上がらせ、病変にスネアをかけます。その後にしばってから通電して、病変を切除し回収します。しかし、この方法では大きな病変は適応となりません。
内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
内視鏡的粘膜下層剥離術とは、粘膜下層に生理食塩水もしくは薬剤を注入して病変を浮かせた後ナイフで病変を剥ぎ取る方法です。EMRでは胃で2cmまでしか適応できませんでしたが、このESDが行われる様になってからサイズが大きっても内視鏡で治療ができるようになりました。胃の病変ではリンパ節転移がなく、以下の条件に当てはまるものが適応となります。
・潰瘍を伴わない、粘膜内に留まる分化型がん
・潰瘍を伴う、3cm以下の粘膜内に留まる分化型がん
・潰瘍を伴わない、2cm以下の粘膜内に留まる未分化型がん
「胃ポリープの切除費用」についてよくある質問
ここまで胃ポリープの切除費用について紹介しました。ここでは「胃ポリープの切除費用」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
胃ポリープの切除で入院が必要になった場合、どれくらい入院しますか?
和田 蔵人 医師
胃ポリープが大きかったリ、複数ある場合や、病変の状態によりEMRやESDを行う場合には入院して胃ポリープの切除を行います。また、出血しやすいなど患者さんの状態によっても入院の上胃ポリープを切除することもあります。このような場合、治療方法や患者さんの状態によっても入院に日数は異なりますが、3日〜1週間程度の入院となる事が多いです。詳しくは、ポリープを切除する予定の医療機関へ確認をしましょう。
まとめ 胃ポリープは消化器内科で定期的な経過観察を
胃ポリープは胃底腺ポリープと胃過形成性ポリープが大部分です。両方のポリープとも良性で、経過観察をすることが多いです。しかし、胃過形成性ポリープは大きくなるとがんを含む可能性があります。また、表面から出血し、貧血となる可能性もあるためこの場合には切除の適応となります。定期的に内視鏡検査で経過を観察することが大切です。胃ポリープと診断された場合には、主治医に切除の必要性や定期的な観察の必要があるかを含め確認をしましょう。
「胃ポリープ」と関連する病気
「胃ポリープ」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
「胃ポリープ」と関連する症状
「胃ポリープ」と関連している、似ている症状は4個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。
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