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「肺がん発覚のきっかけとなる自覚症状」はご存知ですか?【医師監修】

 公開日:2025/12/31

肺がんにかかっている患者さんの数は多く、がんのなかでは3位の罹患数となっています。

肺がんは自覚症状のないまま進行するがんだといいますが、治療中の患者さんはどのようなきっかけで肺がんが発覚したのでしょうか。

今回の記事では肺がんが発覚するきっかけを中心に、肺がんの症状を解説します。

自分の症状に不安を感じている患者さん、肺がんの発症リスクの高い患者さんに役立つ内容です。

※この記事はメディカルドックにて『「肺がん発覚のきっかけとなる自覚症状」はご存知ですか?【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

山下 正勝

監修医師
山下 正勝(医師)

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国立大学法人 鹿児島大学歯学部卒業 / 神戸大学歯科口腔外科 勤務 / 某一般歯科 7年勤務 / 国立大学法人 山口大学医学部医学科卒業 / 名古屋徳洲会総合病院  呼吸器外科勤務 / 専門は呼吸器外科、栄養サポートチーム担当NST医師

保有免許・資格
歯科医師
日本外科学会 外科専門医
緩和ケア研修修了
JATEC(外傷初期診療ガイドライン)コース修了
NST医師・歯科医師教育セミナー修了
嚥下機能評価研修修了

肺がんとは

肺がんとは肺の組織ががん化した状態です。がん化する肺の組織には、空気の通り道である気管支や、空気を取り入れる小さな袋状の組織である肺胞があります。
肺がんの種類は、腺がん・扁平(へんぺい)上皮がん・大細胞がん・小細胞がんの4種類に分けられます。それぞれ性質・進行の速さなどが異なり、特に小細胞肺がんは治療方法も大きく異なることを知っておきましょう。
また肺がんはがんのなかでも罹患数・死亡数が多い病気です。肺がんが進行する前に早期発見して、治療を開始するのが理想です。

肺がん発覚のきっかけと症状

肺がん発覚のきっかけや、肺がんに現れる症状を知って早期発見のヒントにしましょう。特に以下に該当する人は、肺がんのリスクが高まっているため注意が必要です。

  • 喫煙習慣がある
  • 慢性閉塞性肺疾患である
  • 職業的曝露(ばくろ)を受けたことがある
  • 過去に肺がんなった
  • 家族に肺がんになった人がいる

職業的曝露とは特定の職業の患者さんが、がんの原因となる化学物質に日常的に接触することです。肺がんになる職業的曝露をもたらす化学物質には、アスベスト・ラドン・ヒ素・クロロメチルエーテルなどがあります。

健康診断・がん検診

定期的な健康診断には以下のようなメリットがあります。

  • がんを含む生活習慣病の早期発見
  • 生活習慣改善のきっかけ
  • 健康への関心の高まり

特に肺がんは患者さん自身で発見するのは難しい疾患です。40歳を迎えたら、1年に一度の定期検診をおすすめします。
肺がんのがん検診の内容は、問診と胸部X線検査です。喫煙習慣が長い・喫煙本数が多い患者さんには痰の検査、喀痰細胞診(かくたんさいぼうしん)も追加されます。

ほかの疾患の検査・経過観察

肺がんは初期では自覚症状が出ません。そのためほかの疾患の検査で、偶然見つかることもあります。また肺がん治療後の経過観察で再発が見つかるケースもあります。
肺がんのなかでも非小細胞がんのステージI、またはIIで最初の手術を受けた患者さんの手術後5年間の再発率は36%です。

長引く咳・発熱などの自覚症状

肺がんは初期症状がないケースが多く、進行してから以下のような症状が現れます。

  • 血痰(痰に血が混じる)
  • 胸の痛み
  • 動いたときの息苦しさ
  • 動悸
  • 発熱など

いずれも呼吸器系の病気と共通する症状です。さらに肺がんは無症状で進行するケースもあり、症状のみで肺がんを見極めることは困難です。
原因不明の咳・痰が2週間以上続き、発熱が5日以上続く場合は医師に相談してください。

肺がん発覚のきっかけについてよくある質問

ここまで肺がん発覚のきっかけ・検査の内容・早期発見のポイント・予防法などを紹介しました。ここでは「肺がん発覚のきっかけ」に関するよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

肺がんの初期段階での生存率はどのくらいですか?

山下 正勝山下 正勝 医師

2024年時点の肺がん初期段階(I期)と診断された患者さんの、3年後の生存率は83.2%、5年後の生存率は74.0%です。なお生存率とは、診断から一定期間後に患者さんが生存している確率を指します。

肺がんのリスク因子を教えてください。

山下 正勝山下 正勝 医師

肺がんのリスク因子には以下のようなものが挙げられます。

  • 喫煙・受動喫煙している
  • 汚染物質と接触する環境にいる
  • 遺伝子的に肺がんになりやすい

該当する患者さんは定期検査を受ける、リスク因子を遠ざけるなどの方法でリスク管理をしましょう。

編集部まとめ

肺がんは自覚症状なく進行する病気です。肺がんを発見するためには、医療機関で検査を受けなければなりません。

検査には肺がんを発見する胸部X線検査・CT検査や喀痰細胞診、病変を肺がんと確定するための気管支鏡検査と生検などがあります。

早期発見するためには、年に一度の肺がん検診が有効です。また遺伝子検査で肺がんになりやすい体質か調べたり、喫煙習慣を見直したりすると予防につながります。

肺がんと関連する病気

「肺がん」と関連する病気は3個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する病気

  • 小細胞肺がん
  • 非小細胞がん
  • 扁平上皮がん

肺がんには上記のように種類があり、進行速度・転移のしやすさ・治療方法が異なります。肺がんが疑われる場合は、早急に種類を特定して治療を開始する必要があります。

肺がんと関連する症状

「肺がん」と関連している、似ている症状は6個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

「この症状が出れば肺がん」と断定できるような特徴的な症状はありません。上記の症状が不自然な期間続くようであれば、医療機関で受診をおすすめします。

この記事の監修医師

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