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「卵巣がん」が進行すると「腹水」になる?症状について解説!【医師監修】

 公開日:2026/01/27

卵巣がんは進行すると腹水が溜まることが多く、腹部の不快感や膨満感などを自覚します。

腹水はさまざまな原因で出てくる体液です。卵巣がんの場合の腹水は、がん細胞による炎症が腹腔内で起こることにより出てきます。

ウエスト回りが大きくなった・お腹の張りが気になるなどの症状があらわれるのが特徴です。

この記事では、卵巣がんによる腹水の概要・腹水が溜まると生じる症状を解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「卵巣がん」による「腹水」が溜まるとどんな症状が現れる?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

馬場 敦志

監修医師
馬場 敦志(宮の沢スマイルレディースクリニック)

プロフィールをもっと見る
筑波大学医学群医学類卒業 。その後、北海道内の病院に勤務。 2021年、北海道札幌市に「宮の沢スマイルレディースクリニック」を開院。 日本産科婦人科学会専門医。日本内視鏡外科学会、日本産科婦人科内視鏡学会の各会員。

卵巣がんとは?

卵巣がんは、子宮の左右にある卵巣にできる悪性腫瘍のことです。若年層の発症は少なく、40歳代から患者数が増える傾向にあります。
初期の段階では、自覚症状がほとんどありません。徐々にがんが進行すると、着ていた服のウエストがきつくなってきた・下腹部にしこりが触れる・食欲が減るなどの症状が現れます。
また、腫瘍が大きくなると卵巣の近くにある膀胱や直腸が圧迫されます。そのため、頻尿や便秘、脚のむくみなどが出やすくなるでしょう。また、卵巣がんは進行が早く、転移を起こす場合があります。

卵巣がんの腹水について

腹水とは、がんにより腹腔内に体液が異常に溜まる現象です。腹水の貯留が約1000~1500ミリリットル認められると腹水と診断されます。ここでは、卵巣がんによる腹水を詳しく解説します。

卵巣がんが進行してから出る症状

卵巣がんは進行すると、卵巣の表面からがん細胞が腹腔内に散らばる腹膜播種が起こります。この腹膜播種が腹水を発生させる原因です。
腹水が溜まると、腹部膨満感・腹痛・胸やけ・食欲不振・息切れなどの症状が現れます。全身のだるさや体重増加により、体力が消耗される場合もあるでしょう。
腹水が溜まっていることは、がんが進行しているサインです。

腹水によってお腹が前に突き出ることもある

正常な方でも少量の腹水は、腹腔内に存在しています。しかし、がんが進行すると腹水が徐々に多くなっていきます。
多量に溜まるとお腹がぱんぱんに膨れ、前に突き出てくることもあるでしょう。
また、胸郭が圧迫され呼吸困難になる場合もあります。

卵巣がんの腹水についてよくある質問

ここまで卵巣がんの腹水・腹水以外の症状・治療方法などを紹介しました。ここでは「卵巣がんの腹水」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

卵巣がん以外のがんで腹水が溜まることはありますか?

馬場 敦志医師

腹水が溜まる原因となるがんは、卵巣がん以外にもあります。
  • 大腸がん
  • 胃がん
  • 膵臓がん
  • 子宮体がん
  • 乳がん

上記のがんが発生すると、お腹のなかで炎症が起こります。これをがん性腹膜炎といいます。炎症によって血管内の成分が異常に多く出るため、腹水として溜まるのです。

腹水はどのようにして体外に排出するのでしょうか?

馬場 敦志医師

腹水を体外に排出する方法には、薬物を投与する方法や腹腔内にカテーテルを挿入する方法などがあります。薬物の投与では、利尿薬を日常的に使用し体外に腹水を排出します。腹水穿刺ドレナージ・腹腔静脈シャント・腹水濾過濃縮再静注法は、直接腹腔内にカテーテルを挿入して腹水を抜く方法です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、どのような方法なのかをよく医師と相談することが大切です。

編集部まとめ

卵巣がんは、初期の段階では症状がない場合が多く、自覚症状が出たときには進行している可能性が高いがんです。

自覚症状の1つである腹水は、卵巣がんでは多くみられる症状です。

腹水が確認されると、がんが進行しているサインでもあります。腹水が多くなると、お腹が張ったり食欲不振になったりと付随する症状も出てきます。

卵巣がんはほかの臓器に転移しやすいため、早期に気付き治療を行うことが大切です。

早期発見・早期治療につなげるためにも、気になる症状がある場合には定期的な検診や受診をするようにしましょう。

卵巣がんと関連する病気

「卵巣がん」と関連する病気は3個程あります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

卵巣は異変に気付きにくい臓器です。腹部エコーやCT検査・MRI検査などの画像検査で卵巣がんの疑いがあると診断される場合があります。定期的に検診を受けることで早期に異変を発見できる可能性があります。

卵巣がんと関連する症状

「卵巣がん」と関連している、似ている症状は8個程あります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • お腹が張る(張って苦しい)
  • 下腹部の痛み
  • 頻尿・便秘
  • 腰痛
  • 腹部の膨らみ
  • 骨盤部の痛み
  • 食欲低下
  • 体重減少

卵巣がんは、進行すると腹部症状が現れます。お腹が張ったり膨らんだりすると、不快感が生じ食欲低下を引き起こす場合があります。上記のような症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師