「膵臓がんのセルフチェック法・早期発見のポイント」はご存知ですか?医師が徹底解説!
膵臓がんの初期症状とは?Medical DOC監修医が膵臓がんの初期症状・検査法・治療法・早期発見のポイントや何科へ受診すべきかなどを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて『「膵臓がんの前兆となる初期症状」はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
飯田 綾子(医師)
目次 -INDEX-
すぐに病院へ行くべき「膵臓がんの初期症状」
ここまでは膵臓がんの症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
黄疸が出た場合は、消化器内科へ
白目の部分や皮膚が黄色い、尿の色が濃い、便が白っぽいなどの症状がある場合は黄疸が出ているかもしれません。黄疸は胆汁という脂肪を分解する消化液の流れが妨げられることで起こります。胆汁は肝臓から胆嚢、総胆管を経て膵臓の中を通って十二指腸に流れるので、膵臓がん(特に膵頭部がん)の他、肝臓がん、胆嚢がん、胆管がん、十二指腸乳頭部がんなどでも認めます。
胆汁がうっ滞した状態が続くと、肝臓や腎臓に負担がかかってしまい、細菌が感染して胆管炎になるリスクがあるため、早急に胆汁の流れを回復する必要があります。黄疸が出た場合はできるだけ早く消化器内科を受診してください。
受診・予防の目安となる「膵臓がん」のセルフチェック法
- ・腹痛やお腹の張りが続く場合
- ・黄疸がある場合
- ・強い腰背部痛がある場合
- ・体重減少がある場合
膵臓がんを早期発見するポイント
膵臓がんは60歳頃から増加しますので、年1回は腹部超音波検査をすることをおすすめします。膵臓がんのリスク因子として、膵臓がんの家族歴、糖尿病、肥満、慢性膵炎、喫煙、大量飲酒などがあります。
膵臓がんは近親者に膵臓がんが多いほど発生する確率が高くなることが知られています。そのため、両親や兄弟が膵臓がんという方は、若いうちから年1回の健診の際に腹部超音波検査や血液検査で腫瘍マーカーを追加するのも一つの手と考えます。
また糖尿病や慢性膵炎を指摘されたことのある方も、定期的に腹部超音波や腫瘍マーカーの測定をおすすめします。日常生活では、まず禁煙と節酒が重要です。食事は野菜から食べること、高脂肪食は控えめにし、腹八分目を意識してください。
「膵臓がんの初期症状」についてよくある質問
ここまで膵臓がんの初期症状を紹介しました。ここでは「膵臓がんの初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
膵臓がんを疑う初期症状が現れた場合、背中のどの辺りが痛みますか?
飯田 綾子 医師
膵臓は胃の後ろから身体の左側に伸びる臓器です。膵臓がんの痛みは腰の上あたりから、正中左側にみられます。
膵臓がんを発症すると尿にどんな特徴が現れますか?
飯田 綾子 医師
膵頭部がんで胆汁の流れが妨げられた場合、尿の色は濃くなります。
編集部まとめ
膵臓がんは、初期症状の出にくい病気です。だからこそ、自分のリスクを把握して、少しでも早期発見できるように定期的な健診や診察をうけることが大切です。
また、日常生活で、持続する腹痛やお腹の張り、黄疸、背中の強い痛み、体重減少、急な口渇などの症状を認めた場合は、まずは近くの内科を受診することをおすすめします。血液検査である程度分かることがあります。気になる症状を放って置かないようにしましょう。
「膵臓がんの初期症状」と関連する病気
「膵臓がんの初期症状」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
泌尿器科の病気
「膵臓がんの初期症状」と同様の症状が出た場合、上記の病気の可能性もあります。原因により治療法も変わってくるので、症状が出た場合は早めに内科を受診してください
「膵臓がんの初期症状」と関連する症状
「膵臓がんの初期症状」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
上記の症状がある場合、膵臓がんが隠れている可能性があります。症状が複数見られたり、長引く場合は内科を受診してください。