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「肝臓がんの進行スピード」はご存知ですか?進行を左右する要因も解説!

 公開日:2026/03/18
肝臓がんの進行スピード

「沈黙の臓器」と呼ばれる肝臓は、がんに罹ったとしても初期の自覚症状がないことで有名です。発覚時にはがんが進行しているケースも、決して少なくないでしょう。

ただ、ここ数年の早期発見技術・治療法などの進歩もあり、外来のみで治療できるようにもなりました。

とはいえ、危険な病気であることに変わりはありません。本記事では肝臓がんの進行スピードについてご紹介するので、参考にしてみてください。

※この記事はメディカルドックにて『「肝臓がんの進行スピード」はご存知ですか?進行を左右する要因や症状も解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

甲斐沼 孟

監修医師
甲斐沼 孟(上場企業産業医)

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大阪市立大学(現・大阪公立大学)医学部医学科卒業。大阪急性期・総合医療センター外科後期臨床研修医、大阪労災病院心臓血管外科後期臨床研修医、国立病院機構大阪医療センター心臓血管外科医員、大阪大学医学部附属病院心臓血管外科非常勤医師、大手前病院救急科医長。上場企業産業医。日本外科学会専門医、日本病院総合診療医学会認定医など。著書は「都市部二次救急1病院における高齢者救急医療の現状と今後の展望」「高齢化社会における大阪市中心部の二次救急1病院での救急医療の現状」「播種性血管内凝固症候群を合併した急性壊死性胆嚢炎に対してrTM投与および腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行し良好な経過を得た一例」など。

肝臓がん(肝細胞がん)の進行スピードは?

「肝臓がんの進行が特別速い」というよりも、「肝臓がんが発覚してからの進行が速く感じる」といったケースが多いかもしれません。肝臓がんは初期の自覚症状があまりないため、発覚した時にはすでに想像以上に進行しているケースが多いからです。
また、全ての肝臓がんが同じ速さで進行するわけではありません。患者さんの体質や肝臓の健康状態、さらに肝臓がんのステージや転移の有無などでも変わります。

進行スピードを左右する要因

がんの中でも進行が速いと考えられる肝臓がんですが、その上で進行スピードを左右するいくつかの要因も存在します。主な要因とされるのは以下の5つです。

  • がんの種類
  • 肝臓の健康状態
  • 体の免疫力
  • 肝臓がんのステージ
  • 転移の有無

ここからは、上記した5つの要因を一つひとつご説明しましょう。

がんの種類

まず、肝臓がんは「原発性肝がん」「転移性肝がん」の2つに大別されます。この中でも原発性肝がんは「肝細胞がん」「肝内胆管がん」に分けられます。
前者は肝臓細胞ががん化したもので、後者は肝臓内の胆管ががん化したものです。一般的に肝臓がんは「肝細胞がん」のことを指しますが、「転移性肝がん」「肝内胆管がん」の可能性もゼロではありません。
それぞれで進行スピードも変わり、治療方法も異なってくるのです。

肝臓の健康状態

肝臓の健康状態は、肝臓がんの進行スピードに大きく関わってくるでしょう。肝臓がんは肝硬変・C型慢性肝炎・B型慢性肝炎などから発症することが多いので、「肝臓の健康状態が悪いと罹りやすい病気」ともいえます。
肝炎や肝硬変が要因とならない肝臓がんもありますが、その場合と比べて肝臓の健康状態が悪い上での肝臓がんは、進行スピードが速くなると考えられています。

体の免疫力

現在は有効的な肝臓がん治療の1つとして、免疫治療が採用されています。これは患者さんの体内の免疫へ、がん細胞を攻撃するように促す治療方法です。この治療方法が確立されているということからも、免疫とがん細胞は密接に関係していると考えられるでしょう。
ただ、免疫力が低くなっていれば、それだけがん細胞も活発になります。がん細胞が活発になるとそれだけ進行スピードも速くなるので、患者さんの免疫力低下は避けるべきです。

肝臓がんのステージ

病気の進行度合いをステージ(病期)と呼びますが、肝臓がんの場合はがんの範囲・個数・転移の有無で分類されます。血管内にがんが侵入している「血管侵襲」があるか否かも、ステージの分類を左右するでしょう。
ステージは進行度に伴ってI期→II期→III期→IVA期→IVB期と変化していきますが、ステージが進むにつれて進行スピードも速まっていくと考えられています。

転移の有無

肝臓がんのステージを分類するにあたって、他の臓器への転移の有無は非常に重要になります。肝臓がんはリンパ節・副腎・肺・骨・脳などに転移する可能性があります。転移箇所が多ければ多いほど進行スピードが速まり、治療の難易度も高まるでしょう。
国立がん研究センターがん対策情報センターによると、がんによる死亡数の中でも肝臓がんは5番目に多いとされています。決して珍しい病気ではないので、なるべく早期の発見・治療が望ましいです。

肝臓がんの進行スピードについてよくある質問

ここまで肝臓がんの進行スピード・進行スピードを左右する要因・症状・治療方法・早期発見などを紹介しました。ここでは「肝臓がん」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

肝臓がんの検査方法について教えてください。

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

主に「血液検査」「MRI検査」「CT検査」「エコー検査」などを行います。なお、必要に応じて各検査を組み合わせることもあります。腫瘍が見つかった場合は、良性・悪性を調べるために「針生検」を行います。悪性腫瘍だった場合も針生検の結果から、発見されたのが肝細胞がんであるか、他の臓器から転移したがんであるかが判別できるでしょう。

肝臓がんは進行するとどうなりますか?

甲斐沼孟医師甲斐沼 孟(医師)

肝臓がんは自覚症状がほとんどないため、発覚した時はすでに進行している可能性が高いです。黄疸・腹水・倦怠感などは肝臓がんによる肝機能の低下が原因で、さらには腹痛・下痢・食欲減退といった症状も見られます。さらに進行すると他の臓器への転移もあり得ますので、早期の発見・治療を心がけましょう。

編集部まとめ

本記事では肝臓がんについてご紹介しましたが、いかがでしょうか。

自覚症状がほとんどない病気だからこそ、今まで以上に自分の体と向き合おうと感じた方もいるでしょう。

ご紹介したように、肝臓がんは肝機能を低下させます。肝機能が低下すれば体の様々な点で異変が生じるはずなので、自覚がある方はすぐにでも医療機関に相談しましょう。

肝臓がんと関連する病気

「肝臓がん」と関連する病気は4個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する病気

これらは、どれも肝臓がんに発展しやすい病気です。肝臓がんと同様に肝機能低下による体の異変などが症状として現れるので、心当たりがある場合は医療機関に相談しましょう。

肝臓がんと関連する症状

「肝臓がん」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 黄疸
  • 腹水
  • むくみ
  • かゆさ

特に黄疸と腹水は、肝機能の低下による代表的な症状です。肝臓がんだけの症状ではなく、肝臓がんに発展しやすい肝炎や肝硬変の症状でもあるので、肌の色・お腹の膨らみに異変を感じたら検査を受けてください。

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