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「肺がん」の”末期に現れる3つの症状”はご存知ですか?医師が解説!

 公開日:2026/04/26
「肺がん」の"末期に現れる3つの症状"はご存知ですか?医師が解説!

肺がんが進行すると末期にはどんな症状が現れるのでしょうか。メディカルドック監修医が肺がんの末期症状などを解説します。

※この記事はメディカルドックにて『「肺がんが1ヶ月進行」するとどんな症状が現れる?転移しやすい部位も医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

羽田 裕司

監修医師
羽田 裕司(医師)

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(名古屋市立大学医学部附属西部医療センター 呼吸器外科 部長/教授(診療担当))

名古屋市立大学医学部卒業。聖隷三方原病院呼吸器センター外科医長、名古屋市立大学呼吸器外科講師などを歴任し、2019年より現職。肺がんを始めとした呼吸器疾患に対する外科治療だけでなく、肺がんの術前術後の抗がん剤治療など全身化学療法も行う。医学博士。外科学会指導医/専門医、呼吸器外科学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医/専門医、呼吸器学会専門医。

「肺がん」とは?

肺がんは、肺を構成している肺胞(はいほう)や肺胞まで空気を送り届けるための道である気管支などから生じる悪性の腫瘍(できもの)のことです。
肺がんにはいくつかの種類があり、小細胞肺がんと、腺がんや扁平上皮癌といった非小細胞肺がんに大きく分けられます。
肺がんは、初期の段階ではほとんど症状が現れない場合もあります。しかし、進行するにしたがって咳や痰、血痰などの症状がみられるようになります。

そもそも肺がんの進行速度は早いの?

肺がんの進行速度は、がんの種類や発見された時点でのステージ、患者さんの状態などによっても異なります。
がんの種類に着目すると、小細胞肺がん、扁平上皮がん、腺がんの順で、肺がんの増殖スピードが速い傾向がみられるとされています。
傾向をみるにあたって、原発性肺がんの患者さん約2,300人を対象にした研究の結果を紹介します。この研究では、肺がんが2倍の体積になるまでの時間の中央値は139〜357日であり、平均では213日だったと報告されています。つまり、肺がん全体として、半年程度で2倍の大きさになることが多い、ともいえるでしょう。

肺がんが進行すると現れる症状(末期症状)

肺がんの末期には、以下のような症状が現れます。

体重の減少

肺がんが末期になると、がん自体がエネルギーを大量に消費するようになります。また、食欲低下や嚥下障害、治療の副作用などが重なり、体重減少が起こる場合があります。
食事量が減るだけでなく筋肉まで落ちるため、本人の努力では改善しにくいのが特徴です。
少量でも高カロリーの食品を取り入れたり、食べられる時間帯を工夫したりすることで負担を軽くできますが、無理に食べさせるのは逆効果です。
体力の低下や脱水が進む前に、がん診療科や緩和ケア科に相談することが重要です。意識の低下や極端な水分不足がある場合は早急な受診が必要です。

激しい倦怠感

末期の肺がんでは、がんの進行や炎症反応、貧血、栄養障害、薬の副作用が重なり、休んでも回復しない強い倦怠感が現れます。
横になっていても体が重く、動作や思考に大きな支障が出るのが特徴です。環境を整えて無理のない動線にする、こまめに休憩を挟むなどの日常的な工夫で負担は軽くできます。また、貧血の治療や薬の調整で症状が改善することもあります。
日常生活に支障が出るほど続く場合は、がん診療科や緩和ケア科で相談する必要があります。さらに、呼吸困難や意識障害を伴う場合は早めの受診が必要となります。

身体の痛み

身体の痛みは、肺がん末期に非常によくみられる症状で、骨転移や胸膜への浸潤、神経の圧迫などが原因となります。動くたびに痛みが増すことや、夜間に悪化して眠れなくなることもあります。しかし、適切な鎮痛薬を使用することで大きく和らぐケースもあります。そのため、痛みが強い場合は我慢する必要はなく、早めに薬物治療の調整を行うことで生活の質が保たれます。
症状が続くと食欲低下や不眠につながるため、がん診療科や緩和ケア科への相談が重要です。急激な痛みの増悪やしびれ、麻痺が出た場合は緊急の受診が必要となります。

「肺がんの1ヶ月の進行速度」についてよくある質問

ここまで肺がんの1ヶ月の進行速度などを紹介しました。ここでは「肺がんの1ヶ月の進行速度」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

肺がんは一年でどれくらい進行しますか?

羽田 裕司羽田 裕司 医師

肺がんが2倍の体積になるまでの時間の中央値は400日以下であったという報告もあります。しかし、肺がんが1年でどれくらい進行するのかは、肺がんのタイプやステージ、患者さんの状態によっても違いがあります。

まとめ

今回の記事では、肺がんがどれくらいのスピードで進行するのか、どの部位に転移しやすいのかなどについて解説しました。
肺がんの増殖の速さは一概にはいえませんが、現時点では1年に1回の肺がん検診を受けることで早期発見につながると考えられています。

肺がんの大きなリスク要因の一つに喫煙があります。まずはタバコを吸わない、またはやめて、定期的ながん検診を受けるようにしましょう。
そして、気になる症状があれば、医療機関を受診するようにしましょう。

「肺がん」と関連する病気

「肺がん」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

呼吸器系

肺がんと関連する病気には、これらのようなものがあります。咳や痰などの症状が続く場合には、医療機関を受診しましょう。

「肺がん」と関連する症状

「肺がん」と関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 血が混じる咳
  • 胸、背中、肩の痛み
  • 突然起こる息切れ
  • 声枯れまたは喘鳴
  • 飲み込みにくくなる、または飲み込むときに痛みがある
  • ばち状指(指先が丸く平たく変形すること)
  • 原因不明の体重減少
  • 疲労感や脱力感
  • 食欲不振

肺がんと関連する症状には、上記のようなものがあります。呼吸器の症状以外にも、体の他に症状が現れることがあります。気になる症状がある場合には、医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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