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何が2週間以上続くと「肺がん」を疑った方がいい?原因や初期症状を医師が解説!

 公開日:2026/02/10
肺がんの原因と初期症状

メディカルドック監修医が肺がんの原因や初期症状などを解説します。

※この記事はMedical DOCにて『「線香やお香の煙が原因で肺がん」を発症することはある?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

羽田 裕司

監修医師
羽田 裕司(医師)

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(名古屋市立大学医学部附属西部医療センター 呼吸器外科 部長/教授(診療担当))

名古屋市立大学医学部卒業。聖隷三方原病院呼吸器センター外科医長、名古屋市立大学呼吸器外科講師などを歴任し、2019年より現職。肺がんを始めとした呼吸器疾患に対する外科治療だけでなく、肺がんの術前術後の抗がん剤治療など全身化学療法も行う。医学博士。外科学会指導医/専門医、呼吸器外科学会専門医、呼吸器内視鏡学会指導医/専門医、呼吸器学会専門医。

「肺がん」とは?

肺がんとは、肺の細胞が異常に増殖して悪性腫瘍を形成したものです。主に、小細胞肺がんと非小細胞肺がんに分けられており、非小細胞肺がんのなかでも特に腺がんというタイプが最多となっています。
肺がんは日本人の男性における部位別がん死亡数では2023年のデータでは1位となっています。女性においても、大腸に続き2位と報告されています。
肺がんは50歳以上でその発生率が急速に高まることが知られています。そして、日本人が生涯のうちに肺がんになる割合として、男性で7.4%、女性で3.1%とされています。また、肺がんのリスクとしては喫煙のほかに慢性閉塞性肺疾患やアスベストなどの職業的な曝露、さらには大気汚染なども知られています。

肺がんの原因

ここでは、肺がんの原因と考えられている要因について解説します。

喫煙

喫煙は、肺がんの大きなリスク因子となります。非喫煙者と比較し、喫煙者が肺がんを患うリスクは男性4.4倍、女性2.8倍といわれています。また、喫煙開始年齢が若ければ若いほど肺がんのリスクは高まります。一方で、喫煙者が禁煙すると肺がんのリスクは低下し、禁煙が早ければ早いほどその効果は大きいです。
喫煙は、本人だけでなく、周囲の方も受動喫煙の曝露を受けることで肺がんリスクを高めます。受動喫煙者は、そうでない方と比較し肺がんリスクが1.3倍に高まります。

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は、慢性気管支炎や肺気腫といった病気の総称です。タバコの煙などの有害物質を長期間吸入することで、肺に生じた炎症性疾患です。
症状としては、咳や痰、動いた際の呼吸困難感などがあります。
COPDは肺がんのリスクを高めるのではないかと考えられています。
COPDの主な原因も、喫煙です。禁煙が治療の基本となります。タバコを現在吸っていたり、以前に吸っていたりして、慢性的な咳や痰などの症状がある場合、呼吸器内科で診察を受けるようにしましょう。

職業的曝露

アスベストやラドン、ヒ素、クロロメチルエーテル、クロム酸、ニッケルなどに職業的に曝露されていた場合、肺がんのリスクが高まると報告されています。
また、特に粒径が2.5ミクロン以下の微小浮遊粒子による大気汚染も肺がんリスクを高める可能性があります。

アスベストを吸い込んでいた可能性があり、呼吸困難や咳、胸痛などの症状がみられる場合には、お近くの労災病院などの専門医療機関への相談をおすすめします。

肺がんの初期症状

肺がんは、進行するまでに症状が現れないことも多いですが、なかには以下のような症状が現れる方もいます。

咳や痰

肺がんの症状として、最も多くみられるのが咳と痰です。風邪を引いているわけでもないのに、2週間以上続く咳や痰がある、あるいは血痰が出る場合は、呼吸器内科や内科を受診しましょう。

発熱

気管支に肺がんが発生し、空気の通り道を塞ぐことによって閉塞性肺炎という病気になることがあります。すると、肺炎となり、咳や痰、高熱が出ることもあります。
発熱が5日以上続く場合には、放置せず医療機関を受診しましょう。

胸痛

肺がんによって胸に水がたまったとき、あるいは肺がんが肋骨や神経にも及んだときに、胸痛が現れることがあります。がん以外の肺の病気(肺炎など)や、食道、心臓の病気などでもみられる症状です。こちらも放置せず、医療機関を受診しましょう。内科あるいは呼吸器内科、消化器内科、循環器内科が適切と考えられます。

「線香の煙と肺がん」についてよくある質問

ここまで線香の煙と肺がんについて紹介しました。ここでは「線香の煙と肺がん」についてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。

線香の煙は発がん性物質なのでしょうか?

羽田 裕司羽田 裕司 医師

今回の記事では、線香やお香がもたらす健康リスクについて解説しました。線香やお香の煙は、仏壇に供えたり、香りを楽しんだりする目的で使用することも多いでしょう。
しかし、換気の悪い場所で長時間吸い続けると、肺、あるいは心臓や脳などへの悪影響を及ぼす可能性があります。特に、呼吸器系の疾患がもともとある方や、喫煙者などでは注意が必要といえるでしょう。
肺がんは、早期の段階では症状が出にくいことも多い疾患です。定期的な健康診断を受け、異常が指摘されたり気になる症状があったりする場合には早めに医療機関を受診するようにしましょう。

編集部まとめ

今回の記事では、肺がんに伴う咳の特徴について解説しました。咳は肺がん以外の呼吸器や循環器の病気に伴っても現れ、何らかの病気のサインとなっていることもあります。2週間以上経っても治らない咳がある場合には、医療機関を受診するようにしてください。

「肺がん」と関連する病気

「肺がん」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

呼吸器科の病気

肺がんと関連する病気には、これらのようなものがあります。咳や痰などの症状が続く場合には、医療機関を受診しましょう。

「肺がん」と関連する症状

「肺がん」と関連している、似ている症状は10個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからメディカルドックの解説記事をご覧ください。

関連する症状

  • 血が混じる咳
  • 胸、背中、肩の痛み
  • 突然起こる息切れ
  • 声枯れまたは喘鳴
  • 飲み込みにくくなる、または飲み込むときに痛みがある
  • ばち状指(指先が丸く平たく変形すること)
  • 原因不明の体重減少
  • 疲労感や脱力感
  • 食欲不振

肺がんと関連する症状には、上記のようなものがあります。呼吸器の症状以外にも、体の他に症状が現れることがあります。気になる症状がある場合には、医療機関を受診しましょう。

この記事の監修医師

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