チョコレートの一日の適正量とは? ポリフェノールを効率よく摂るコツを専門家が解説

チョコレートなどに含まれるポリフェノールは抗酸化作用を持ち、生活習慣病予防に役立つ成分です。高カカオチョコレートでも効率よく摂取できますが、適量は1日25g程度なのだそうです。管理栄養士の坂本さんに具体的な摂取法や効果的な食べ方についてお聞きしました。

監修管理栄養士:
坂本 圭子(管理栄養士)
病院や介護老人保健施設、保健センターで働いた経験を経て、フリーに転身。現在はアレルギーやヴィーガン対応のレシピ提案、トレーニングジムの食事指導、執筆、サプリメントの企画開発などに携わっている。
編集部
ポリフェノールが不足すると体に悪影響はありますか?
坂本さん
ポリフェノール不足だからといって、欠乏症を起こすようなことはありません。ただし、ポリフェノールには抗酸化作用があるため、不足すると物質を酸化させる活性酸素が増えてしまいます。その結果、病気になりやすくなることは考えられます。なので、生活習慣病の予防のためにも、できるだけポリフェノールを摂取することをおすすめします。
編集部
チョコレートでも、本当に摂取できるのでしょうか?
坂本さん
もちろん食材と同じように、チョコレートでもポリフェノールは摂ることができます。摂取することで、活性酸素の発生を抑え、血圧の低下やLDLコレステロール値の酸化抑制をする役割があります。
編集部
では、1日にどれくらいのチョコレートを食べるといいのでしょうか?
坂本さん
カカオが70%以上含まれている高カカオチョコレートを毎日25g前後食べれば、必要なポリフェノール量を摂取することができると言われています。小分けの高カカオチョコレートで3~5枚くらいの量ですね。また、ポリフェノールの抗酸化作用は約4時間で消えてしまうので、午前と午後に分けて食べるのがおすすめです。ただし、いくら健康にいいからといってチョコレートを食べすぎると、肥満の原因にもなるので注意してくださいね。
※この記事はメディカルドックにて【ポリフェノール入りのチョコレートを見かけるけど、どんな成分なのか教えて!】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。