「尖圭コンジローマの原因・症状」を薬剤師が解説 どのような感染経路が考えられる?
性器ににブツブツができる「尖圭コンジローマ」。性感染症の一種ですが、近年発症する方が増えている疾患です。尖圭コンジローマはどのような感染経路で発症するのか。原因・症状などについて、薬剤師の玉井さんに解説していただきました。
監修薬剤師:
玉井 大輔(薬剤師)
編集部
尖圭コンジローマとはどのような病気ですか?
玉井さん
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)の6型及び11型などが皮膚や粘膜におけるわずかな傷口から侵入することで感染する病気です。平均3ヶ月くらいの潜伏期間を経て発症し、病状によっては発症した部分からがん化することもあります。
編集部
尖圭コンジローマにはどのような症状がありますか?
玉井さん
原因ウイルスの主な感染部位となる外陰部、肛門、子宮頚部などに鶏のトサカや野菜のカリフラワーに似たような形をした赤色もしくは褐色状のイボが形成されるのが特徴で、かゆみや痛みなどの自覚症状はないことが多いと言われています。
編集部
尖圭コンジローマの原因となるウイルスはどのように感染するのですか?
玉井さん
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、主に性行為による皮膚や粘膜からの接触感染を経て感染します。ほかには、アトピー性皮膚炎などの皮膚のバリア機能に支障がある方も、原因ウイルスが容易に侵入しやすいことから感染するリスクが高くなります。
※この記事はMedical DOCにて【性器にぶつぶつができる尖圭コンジローマ、治療薬「ベセルナクリーム」の効果・副作用を薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。