摂り過ぎに注意! 「たんぱく質」を摂り過ぎると体にどんな悪影響が起こるのか?
健康やダイエットに役立つとされる「たんぱく質」ですが、摂り過ぎることで体に悪影響を及ぼすことがあります。腎臓や肝臓に負担がかかるほか、脂質や塩分の過剰摂取につながり、心疾患のリスクも高まる可能性があります。この記事では、たんぱく質の過剰摂取によるデメリットや注意点について、管理栄養士の藤井佑里子さんが解説します。健康的な食生活を見直すきっかけにしてみましょう。
監修管理栄養士:
藤井佑里子(管理栄養士)
編集部
たんぱく質を摂りすぎると、どのような問題が起きる可能性がありますか?
藤井さん
たんぱく質は、体の中で消化・吸収されてアミノ酸にまで分解され、肝臓で代謝されます。一方、過剰にたんぱく質を摂るとアンモニアや尿素といった老廃物が作り出されます。私たちの体は老廃物を体の外へ出そうとしますので、アンモニアや尿素を処理している肝臓や腎臓に大きな負担がかかり、消化器系にも影響が出る可能性があるのです。
編集部
ダイエット目的でたんぱく質を摂っている方も多いと思います。たんぱく質の量を減らしても問題ないのでしょうか?
藤井さん
もちろんダイエット中は筋肉量を保ちながら体重を減らすため、適量のたんぱく質の摂取は必要です。ただ、摂りすぎた分のたんぱく質は、老廃物として処理されるか脂肪として蓄積されるかのどちらかです。また、お肉や魚の調理で必要以上に脂質や塩分摂取量も増えるので、むくみやすくなる、心疾患のリスクが高くなるなども考えられます。
編集部
高たんぱく質の食生活のデメリットはほかにもありますか?
藤井さん
先ほどお話した以外には、経済的な面でもデメリットがあるでしょう。たんぱく質の多いお肉や魚、商品やサプリメントは、一般的にコストがかかります。
※この記事はMedical DOCにて《「たんぱく質の摂りすぎ」は良くないことを知っていますか? 起こりうる不調や理想の摂取量【管理栄養士が解説】》と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。