「老眼」の初期症状はご存じですか? 原因・対処法も解説!
もしかしたら「老眼」かもしれないサインはご存じですか? 今回は、老眼の初期症状や原因、対策について「薬剤師」の宮本さんに解説していただきました。
※この記事はMedical DOCにて【「老眼に効く目薬」について薬剤師が解説 米国で承認された目薬の効果と注意点】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
宮本 知明(薬剤師)
編集部
老眼はどうして起こるのでしょうか? 原因について教えてください。
宮本さん
老眼は、モノを見る際にピントを合わせる目の調節機能が衰えることで起こります。目の中には「水晶体」と呼ばれるレンズの役割をしている器官があります。このレンズのピント調節をおこなっている毛様体小帯と呼ばれる線維が、縮んだり緩んだりしてレンズの厚みを変えることでピントを調節しています。これがうまくいかなくなるのが老眼です。
編集部
老眼になるとどのような症状が起こりますか?
宮本さん
“近くのモノはよく見えるのに、遠くのモノがよく見えにくくなる”近視とは違って、老眼は“近くのモノが見えにくくなる”症状が起こります。これは、水晶体が硬くなり、毛様体小帯の動きがうまくいかずピントが合わないことで、細かい文字などが見えにくいといった現象が起こります。
編集部
老眼の対策でできることは?
宮本さん
老眼の対策として、老眼鏡を用いるのが一般的です。ほかにも手術によって水晶体を取り除き、眼内コンタクトレンズを埋め込む治療法などがあります。老眼予防として、アスタキサンチン、ルテイン、ゼアキサンチンなどの機能性栄養成分を含むサプリメントを取り入れることも検討しましょう。また、近年アメリカでは老眼に効果的な目薬が承認されました。