「尿酸値が高くなる原因」をご存知ですか? 気をつけるべき食品を管理栄養士が解説
年を重ねるにつれて、気になってくる「尿酸値」。数値が高くなると、痛風などのリスクが高くなる尿酸値ですが、数値が上がってしまう原因はどのようなことが考えられるのでしょうか。管理栄養士の鈴木さんを取材しました。
※この記事はMedical DOCにて【尿酸値を下げる食事レシピ・栄養素を解説【管理栄養士監修】】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
鈴木 ともみ(管理栄養士)
編集部
そもそも尿酸とは何なのですか?
鈴木さん
尿酸とは、プリン体という成分が肝臓で分解されてできる代謝物のことです。プリン体を含む食品を摂取することでも体内に入ります。健康な状態であれば、尿酸は体外に排出されて正常に保たれているのですが、遺伝的要因や生活習慣により尿酸が増えすぎてしまうと排泄が追いつかなくなり、体内に溜まってしまいます。結果、尿酸値が高くなります。
編集部
尿酸値はどれくらいの値が正常ですか?
鈴木さん
尿酸値の正常値は2.0〜7.0mg/dl程度です。血清尿酸値が7.0mg/dl以上になると高尿酸血症と診断されます。高尿酸血症になると関節内に尿酸が溜まってしまうようになります。その結果、痛風リスクが高まると言われています。
編集部
尿酸値が高くなる要因はなんでしょうか?
鈴木さん
尿酸値が高くなる要因の一つとして、食品に含まれているプリン体の摂りすぎが挙げられます。肉類(レバーなどの内臓)はプリン体が多く含まれており、アルコール飲料は尿酸値を上げる働きがあることや体内での尿酸産生を増やし、尿中への尿酸の排泄を阻害してしまいます。取り入れすぎないように気をつけることが大切です。