塗り薬を「1回で使う量」の正解はご存じですか? ベストタイミングはいつ?
塗り薬の量、タイミングは基本的には医師の指示に従うことが前提です。ですが、適切な量はわかりにくいという人もいるでしょう。「軟膏やクリームの場合は人差し指の先から第一関節まで、ローションの場合は1円玉ぐらいの大きさの量が、手のひら2つ分に相当」するそうです。そのほかに、塗り薬の細かい注意点なども薬剤師の福嶋さんに聞きました。
※この記事はMedical DOCにて【塗り薬の適切な量、キーワードは「手のひら2つ分」 塗り薬の正しい使用法について薬剤師が解説】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修薬剤師:
福島 沙織(薬剤師)
編集部
塗り薬はどのタイミングで塗るといいのでしょうか?
福島さん
塗る時間については、基本的には医師の指示に従ってください。特に指示がない場合は、「朝ご飯を食べたあと」「夜お風呂から上がったあと」のように、毎日だいたい決まったタイミングで塗るようにしましょう。そうすることで塗り忘れを防ぐことができます。
編集部
塗り薬を使用した際、衣服についても問題ありませんか?
福島さん
薬を塗ってからすぐに服を着ても問題はありません。ダメージを受けている肌は薬の吸収も早いので、衣服につくことはあまり気にせずしっかりと必要量を塗るようにしましょう。
編集部
1回あたりどれくらいの量を塗ればいいですか?
福島さん
塗る量についても、基本的には医師の指示に従ってください。塗る場所や症状、薬の種類にもよりますが、一般的には、大人の手のひら2つ分の面積に塗るのにちょうどいい量を目安とします。軟膏やクリームの場合は人差し指の先から第一関節まで、ローションの場合は1円玉ぐらいの大きさの量が、手のひら2つ分に相当します。これをもとに、患部の大きさに合わせて調整します。
編集部
塗る薬が何種類もある場合、順番はどうしたらいいですか?
福島さん
順番についても医師の指示に従い、特に指示がない場合は、一般的に塗る面積の広い方から先に塗ります。そうすることで、塗る必要のないところに余分な薬を塗り広げてしまうことを防ぐことができます。