【夜でもコーヒーが飲みたい】どのくらいの摂取量なら大丈夫か管理栄養士に聞く
コーヒーが好きな人は、夜でもコーヒーを飲みたくなることは多いでしょう。「夜にコーヒーを飲むと眠れなくなる」と言われていますが、どのようなことに注意すれば夜に飲んでも問題ないのでしょうか。今回は、管理栄養士の亀崎さんに「夜にコーヒーを飲む際のポイント」について伺いました。
※この記事はMedical DOCにて【“寝る前”にコーヒーを飲むメリット・デメリットを管理栄養士が解説 どのような健康効果があるのか】と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。
監修管理栄養士:
亀崎 智子(管理栄養士)
編集部
リラックス効果で眠りにつくためには、コーヒーの量はどのくらいがおすすめですか?
亀崎さん
カフェインの過剰摂取は、体内にカフェインが残留してしまい、覚醒作用を長時間にわたり続く可能性が高くなります。個人差もありますが、カフェインの量が体内で半分になるまでに約4時間かかるといわれています。アメリカでは、健康な大人の1日のカフェイン摂取量は400mgとされ、コーヒー3~5杯分に相当します。利尿作用に関しては、1~2杯までであれば、急激に尿量が増えて、トイレに行く回数が増えることもないとはいわれています。そのため、睡眠前にリラックス効果に便乗して眠る場合、1杯(約100ml)までにしておくことをおすすめします。
編集部
寝る何時間前までに、コーヒーを飲むのがおすすめですか?
亀崎さん
カフェインの量が半分以下になる4時間位は、体はカフェインの影響を受けやすい状態とされています。そのため、理想は17時以降にはコーヒーを飲まないことがおすすめです。ただし、コーヒー好きな人にとっては、1日の最後の締めをコーヒーで終わらせたいという人もいるかもしれません。その場合、カフェインの覚醒作用が起こるのが、飲用後30分経過後といわれています。そのため、睡眠前にコーヒーを飲みたい場合、寝る30分以内に飲むことをおすすめします。
編集部
寝る前にコーヒーを飲む場合、気をつけておくべきことはありますか?
亀崎さん
ポイントは3つです。
・ホットで飲む
温めると香りも最大限に感じることができるため、リラックス効果が得やすくなります。可能であれば、リラックス効果が得やすい香りの豆を選びましょう。また、体が温まることで、リラックス効果の倍増が期待できます。
・カフェインレスやデカフェを選ぶ
カフェインの耐性に関しては、個人差もあります。そのため、人によっては、少量のカフェインであっても、覚醒作用などの影響を受ける可能性もゼロではありません。もし、コーヒーは飲みたいが、カフェインの悪影響も気になるという場合、カフェインレスやデカフェのコーヒーを選びましょう。
・カフェオレにして楽しむ
コーヒーはブラック派という人も多いかもしれません。豆本来の香りを楽しむという点でブラックもありですが、カフェインのさまざまな作用を1番受けやすくもあります。牛乳には、睡眠を促してくれるセロトニンという成分の材料でもあるトリプトファンが豊富に含まれています。そのため、睡眠前にコーヒーを楽しむ場合、よりリラックス効果を倍増させるためにも、牛乳を加えてカフェオレにするのもおすすめです。
編集部
最後に、読者へのメッセージをお願いします。
亀崎さん
コーヒーを寝る前に飲んでも問題あるか・ないかは、飲み方次第です。寝る前のコーヒーの飲み過ぎは、逆に危険になってしまうため、おすすめのポイントをしっかりと参考にして、コーヒータイムを楽しんでくださいね。