【4人に1人は欠食との報告あり】朝食を抜くと太る理由を知っていますか?
更新日:2024/04/04
朝は忙しい、ギリギリまで寝たい……という理由から、朝食を食べずに通勤・通学をする人は4人に1人と言われています。ですが、朝食欠食は太る原因になるそうです。その理由について管理栄養士の長井さんにお聞きしました。
監修管理栄養士:
長井 彩子(管理栄養士)
プロフィールをもっと見る
2009年、管理栄養士国家試験事業スタート。2015年、(一社)管理栄養士地位向上協会を設立。2019年、日本栄養士会の認定を受け、認定栄養ケア・ステーション ファンスタディを設立。公衆栄養活動などを推進し、現在に至る。
編集部
朝食を摂らなければ、その分痩せますか?
長井さん
実はその逆で、朝食抜きは肥満につながる可能性があります。お相撲の力士は「朝食を摂らない」という話を聞いたことはないでしょうか? 朝食を摂らずに早朝から2~3時間ほど激しい稽古をし、1日の最初の食事として昼食を多めに摂ることで体重を増加させているのです。
編集部
朝食抜きは、なぜ体重増加につながるのでしょうか?
長井さん
朝食を抜くことで脳のエネルギーが不足するだけでなく、体を動かすエネルギーも不足し活動量が減ってしまうことや、食事の回数が少ないと野菜や果物の摂取量も減り、肥満を招きやすい食生活になっていることなどが挙げられます。また、朝食を抜くと昼食後、夕食後の血糖値が上昇しやすく、肥満につながるという研究結果もあります。
編集部
朝食抜きと肥満には相関関係があるということでしょうか?
長井さん
疫学研究の結果でも、そういった報告がされています。また、子どもの頃に朝食抜きに慣れてしまうと、大人になってからも習慣化してしまうことが多く、若い世代では4人に1人が朝食を抜いているということが厚生労働省の国民健康・栄養調査で分かっています。