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【管理栄養士監修】「人工甘味料」は1日何gまで摂って良い? 食べすぎは良くない?

 公開日:2024/03/22

甘いのにカロリーが大幅に低く、料理やお菓子など幅広く活用できる「人工甘味料」ですが、一日に摂取してよい量は何gでしょうか? 管理栄養士の竹内さんにお聞きしました。

竹内 寿美恵

監修管理栄養士
竹内 寿美恵(管理栄養士)

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聖徳栄養短期大学卒業後、保育園勤務をしながら一般受験で管理栄養士試験合格。その後有名スポーツチーム、選手のスポーツ栄養士として活動し国立病院に就職。現在は幅広い指導経験を活かしフリーランスとして栄養指導を中心に活動している。

編集部編集部

人工甘味料の1日の摂取量の上限はありますか?

竹内 寿美恵さん竹内さん

毎日一生涯にわたって摂取しても健康に悪影響がないと判断される量のADIという1日の摂取許可量というものがあります。内閣府食品安全委員会で設定された内容ではサッカリンですと「3.8mg/kg体重/日」です。また、JECFAではスクラロース・アセスルファムカリウムを「0-15mg/kg体重/日」、アステルパームを「0-40mg/kg体重/日」と設定しています。

※参照:厚生労働省「令和元年度 マーケットバスケット方式による 甘味料の摂取量調査の結果について」
https://www.mhlw.go.jp/content/000920072.pdf

編集部編集部

では実際に私たちが食べている、1日の人工甘味料の摂取量はどのくらいですか?

竹内 寿美恵さん竹内さん

1日の摂取量を調査した甘味料の調査報告では、サッカリンですと「0.144mg/人/日」、スクラロースですと「0.752mg/人/日」、アセスルファムカリウムですと「1.779mg/人/日」、アスパルテームですと「0.055mg/人/日」と、どの人工甘味料もADIと比較して大きく下回っています。多少個人差はありますが、過剰摂取をするような危険な量を日常的に食べているわけではありません。

編集部編集部

摂取する時の注意点はありますか?

竹内 寿美恵さん竹内さん

低カロリーと思い、たくさん使いすぎてしまうことは注意が必要です。人工甘味料は血糖値が上がらないという特性があるため、人によって使うタイミングなどで、血糖が下がりすぎてしまうことも考えられます。運動中の低血糖はパフォーマンス低下につながるため、激しい運動などを日常的におこなう場合の水分補給などには注意しましょう。人工甘味料が中心の場合は、ご自身の体の状態に合わせて人工甘味料を使い分けると良さそうです。

編集部編集部

最後に、読者へのメッセージをお願いします。

竹内 寿美恵さん竹内さん

健康意識が近年ますます高まる中、様々な天然甘味料や人工甘味料を使用した商品が発売されています。魅力ある食品がとても多いですが、人工甘味料・天然甘味料をしっかりご自身の体で必要か、しっかり理解して選ぶ必要があります。健康な体を維持するには天然・人工という括りではなく、自分の体にとって必要な甘味料や食材はどれかという視点も必要です。

この記事の監修管理栄養士

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