【管理栄養士解説】「人工甘味料」のメリット・デメリットをご存知? 食欲が爆発する可能性も
糖尿病患者さんや肥満症の方だけでなく、最近ではダイエット目的で使用されることのある人工甘味料。メリット・デメリットを理解して、通常の白砂糖やはちみつなどの甘味料と使い分けることが大切です。そこで今回は、人工甘味料について管理栄養士の竹内さんに解説してもらいました。
監修管理栄養士:
竹内 寿美恵(管理栄養士)
編集部
人工甘味料はなぜ危険をという声もあるのでしょうか? 発がん性の噂について教えてください。
竹内さん
人工甘味料と聞くと「発がん性」があるというイメージの人も多いでしょう。これは1960年代に人工甘味料のサッカリンが、「動物実験の結果、発がん性リスクが高まる」という研究からきています。ですが、その後発サッカリンを作る途中で生成される不純物に発がん性があり、サッカリン自体には発がん性はないということがわかっています。
編集部
ちなみに人工甘味料のデメリットはあるのでしょうか?
竹内さん
人工甘味料は食後の血糖値の上昇が起こらないため、脳の満足感が少なくなり食欲増加してしまうと考えられています。また、人工甘味料は砂糖よりも非常に微量で甘さを感じられる甘味料のため、日常的に使用し続けると甘味に対する感覚が鈍ってきてしまう可能性もあります。
編集部
では、逆にメリットはありますか?
竹内さん
最も大きい効果はカロリーが低いということですね。砂糖をたくさん使用することなく、微量で砂糖と同じ甘さになるのがメリットです。また、血糖の上昇が起こらないため糖尿病の患者さんなどで血糖値の上昇を抑えたい方などには効果的なものとなっています。