「花粉症の症状が出る前から薬を飲むのがオススメ」薬剤師が教えるアレルギー対策
公開日:2024/03/07
監修薬剤師:
古石 瑞希(薬剤師)
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神戸薬科大学薬学部薬学科卒業。ドラッグストアに就職した後、OTC接客経験や薬剤師としての経験を活かし、Webコンテンツの作成や医療記事の執筆に取り組む。「安心して薬を使ってもらえるよう正しい知識を広める」をモットーに、Webライターとして活動中。
編集部
花粉症の場合は早めに服用した方がいいと聞いたのですが本当ですか?
古石さん
花粉症の症状が出る前に薬を服用することで、症状がひどくなるのを抑えることができます。これを初期療法といい、初期療法で使用できるのは第2世代の抗ヒスタミン薬です。どの薬を使えばいいかわからない場合は、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
編集部
薬以外で症状を改善する方法はありますか?
古石さん
アレルゲンに接触しないようにしたり、上手く回避したりすることで症状を緩和することができます。例えば、花粉症の場合は服についた花粉を払い落としたり、マスクや眼鏡で花粉から守ったりするなどですね。ハウスダストによるアレルギーであれば掃除や換気、空気清浄機の使用が効果的です。
編集部
アレルゲンが分からない場合はどうすればいいですか?
古石さん
病院やクリニックの血液検査でアレルゲンを調べられます。View39という検査では花粉やハウスダスト、動物、食品など39品目中にアレルゲンがないか確認できます。
編集部
市販薬を飲んでもアレルギー対策をしてもあまり改善しません……。
古石さん
症状が改善しない場合は病院を受診しましょう。市販ではヒスタミンを抑える薬がメインですが、処方薬であればアレルギーを抑える抗アレルギー薬やステロイドも選択肢に入ります。重症度に応じて自分に合った薬を選んでくれるため、より最適な治療ができるでしょう。