「抗ヒスタミン薬」を飲む際の注意点はご存じですか? リスクや副作用も薬剤師が解説!
公開日:2024/03/07
監修薬剤師:
古石 瑞希(薬剤師)
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神戸薬科大学薬学部薬学科卒業。ドラッグストアに就職した後、OTC接客経験や薬剤師としての経験を活かし、Webコンテンツの作成や医療記事の執筆に取り組む。「安心して薬を使ってもらえるよう正しい知識を広める」をモットーに、Webライターとして活動中。
編集部
薬を服用するとどんな副作用がでますか?
古石さん
眠気が出たり、「インペアードパフォーマンス」という判断力や行動力が気づかないうちに低下したりする現象が起こることがあります。また、前立腺肥大症や緑内障の方は、抗ヒスタミン薬の服用によって尿が出にくくなったり目が見えにくくなったりするなど、症状が悪化する場合もあります。薬によっては「前立腺肥大症・緑内障の方は使用しないでください」と注意書きがあるので、確認してから服用するようにしてください。
編集部
なぜ眠気やインペアードパフォーマンスが起こるのですか?
古石さん
抗ヒスタミン薬はヒスタミンの働きを抑えて鼻水やくしゃみなどの症状を改善します。ヒスタミンはアレルギー症状を引き起こすだけでなく、集中力や学習能力を高める役割もあります。薬の服用によりヒスタミンの働きが弱くなることで、眠気や集中力の低下が起こってしまうのです。
編集部
抗ヒスタミン薬を使用する際の注意点を教えてください。
古石さん
眠気が出やすいため、車の運転はしないようにしましょう。上記の通り、気づかないうちに判断力が低下してしまうこともあります。日常的に車を運転する際は、眠気の出にくいものを使用するようにしましょう。また、運転後に服用し次の運転まで時間を空けるなど、服用のタイミングに気を付けるといった対策も有効です。