「トローチ」の舐めすぎは大丈夫? 正しい服用方法を薬剤師が解説
のどが痛いときや咳があるときに「トローチ」を服用する方は多いでしょう。簡単に服用できるトローチですが、のど飴感覚で使用していないでしょうか? 薬剤師の本多さんによると、「トローチの常用は辞めた方がいい」と言います。詳しく理由を伺いました。
監修薬剤師:
本多 修平(薬剤師)
編集部
トローチの正しい服用方法を教えてください。
本多さん
口にふくみ、噛んだり砕いたりせず、時間をかけて舐めてください。このように使うことで、トローチに含まれる有効成分を長く患部に留まらせることができます。先に説明したように、トローチの成分は触れた部分にのみ作用しますので、成分が患部に触れる時間が長いほど効果的なのです。正しく使えば、舐め終わるのに7〜8分程度かかると思います。
編集部
舐めた直後に飲食してもいいですか?
本多さん
使用後30分間は飲食を控えることが推奨されています。舐め終わった後も30分ほどは成分が残っているためです。30分経ったら、普段通りに飲食して構いません。
編集部
1日何個まで使えるのでしょうか?
本多さん
15歳以上の場合、どの商品も1日6個が上限となっています。また、間隔は2時間以上空けてください。それ以上の頻度で使うと、お腹がゆるくなってしまうことがあります。ちなみに、1度に2個以上のトローチを使っても効果は上がりません。
編集部
トローチは常用してもいいですか?
本多さん
常用はしないでください。常用しても症状を予防する効果はありません。また、腸内の細菌バランスを崩す可能性もあります。必ず症状が出始めてから使うようにしましょう。5〜6日間使っても症状が改善しない場合は受診してください。