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【節分】大豆の『悪玉コレステロールを低下させる成分』3種類を解説

 更新日:2024/02/01

大豆に含まれる「イソフラボン」「大豆レシチン」「食物繊維」は、悪玉コレステロールであるLDLコレステロールの低下を助ける働きがあります。実際にどのような機能性が期待できるのか、管理栄養士の栗城さんにお聞きしました。

栗城 智子

監修管理栄養士
栗城 智子(管理栄養士)

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東京農業大学卒業。食品メーカーにて開発や品質保証の業務に従事。管理栄養士のほか、医薬品登録販売者、中級食品表示診断士、コスメコンシェルジュ、離乳食アドバイザーなどの資格を保有。特定保健指導やドラッグストア勤務において人々の食事や健康、サプリメントに関する悩みに寄り添ってきた経験を生かし、現在は管理栄養士ライターとして執筆や監修に携わる。

編集部編集部

はじめに、大豆に含まれる主な栄養素について教えてください。

栗城 智子さん栗城さん

大豆の主な特徴は、なんといってもタンパク質です。「畑の肉」と呼ばれる通り、食品中に含まれる必須アミノ酸のバランスを評価した「アミノ酸スコア」が大豆は100アミノ酸スコアが100の食品は肉や魚などありますが、大豆はコレステロールなどの無駄な脂質を一緒に摂ることなく、良質なタンになります。パク質を摂ることができます。大豆には、タンパク質以外にもリノール酸やリノレン酸などの不飽和脂肪酸やビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれています。

編集部編集部

大豆と聞くと大豆イソフラボンも有名ですが、どのような特徴がありますか?

栗城 智子さん栗城さん

大豆イソフラボンは女性の美容と健康に良いイメージがあると思いますが、その理由は大豆イソフラボンの化学構造にあります。大豆イソフラボンは女性ホルモンであるエストロゲン(卵胞ホルモン)と構造が似ているため、生体内のエストロゲン受容体とくっついてエストロゲンと似た作用をします。

編集部編集部

大豆はどのようにしてコレステロールを下げるのでしょうか?

栗城 智子さん栗城さん

コレステロールの中でも「LDLコレステロール」は悪玉コレステロールと呼ばれ、数値が高くならないようにする必要があると言われています。しかし、LDLコレステロールは本来悪者ではなく、肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ作用があります。しかしバランスが悪くなってLDLコレステロールが高値になると、動脈硬化などを発症する恐れがあります。そして、大豆タンパク質は腸の中で胆汁酸と結合して便とともに排出されます。この胆汁酸は肝臓においてコレステロールから作られることから、肝臓では血中からコレステロールを取り込むようになります。つまり、コレステロールから胆汁酸が作られ、大豆タンパク質と結合して体の外へ排泄される、という流れで血中のコレステロールが下がるという仕組みです。ほかにも大豆レシチン食物繊維が含まれていることもコレステロールを下げるにあたってプラスに働いています。

この記事の監修管理栄養士

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