1日の塩分摂取量の目安をご存知ですか? 日本人の平均食塩摂取量を紹介
公開日:2024/01/31
減塩食品の注目が集まる昨今、日々の食事の塩分量を意識している方も増えているでしょう。しかし、管理栄養士の平辻さんは、「多くの日本人が塩分を摂りすぎてしまっている」といいます。1日の塩分摂取量の目安はどれくらいなのか、日本人の平均摂取量と併せて詳しく伺いました。
監修管理栄養士:
平辻 巴純(管理栄養士)
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神戸松蔭女子学院大学卒業。卒業後、管理栄養士として調剤薬局に就職。現在は幅広い層へ健康の認知を広げるため、ライターとして活動中。健康系のメディアでコラムを執筆。「健康的にキレイになりたい」と思っている方のために有益かつ正しい情報を発信している。
編集部
高血圧予防には減塩が必要と言われますが、どういった関係性があるのでしょうか?
平辻さん
塩味の強いものを食べると喉が乾きますよね。水分を摂ると腎臓が体の水分量を調整しようと血管に圧力をかけます。塩分過多になると処理が追いつかなくなり、血圧が上がりやすくなります。高血圧は血管や心臓に負担をかけ、脳卒中や心筋梗塞など循環器系の病気のリスクが高くなります。
編集部
1日の塩分摂取の目安はどのくらいでしょうか?
平辻さん
男性は「7.5g」未満、女性は「6.5g」未満とされています。すでに高血圧と診断されている方で、重症化を予防するには1日6g未満を目指すといいとされています。
※参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020 年版)」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
編集部
日本人が塩分を摂りすぎているというのは本当ですか?
平辻さん
はい。日本人は醤油や味噌など、塩分の高い食生活が根付いているのもあり、摂りすぎてしまう傾向があります。厚生労働省の平成29年の調査によると、日本人の食塩摂取量の平均値は9.9gで、1日2〜3g多く摂取してしまっています。これは濃い口醤油でいうと、大さじ1杯分多く摂取しているということになります。
※参照:厚生労働省「平成 29 年 国民健康・栄養調査結果の概要」
https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000351576.pdf