ナッツ類は体に良いけど「加工品」には注意 摂り過ぎや保管の注意点も解説
ナッツ類でおかしやおつまみとして売られているものは、塩や油で味付けされていることも多く、食べ過ぎが生活習慣病のリスクになることも考えられます。また、食べ過ぎがお腹を緩くしたり、保管方法を間違えて酸化させてしまったりすることにも注意が必要です。管理栄養士の川島さんに詳しく聞きました。
監修管理栄養士:
川島 尚子(管理栄養士)
編集部
「ナッツは体にいい」とよく聞きますが、なぜ体にいいのですか?
川島さん
ナッツ類はビタミンやミネラル、良質な脂質など栄養素が豊富なので、体にいいと言われています。代表的なものは「ビタミンE」「食物繊維」「不飽和脂肪酸」などですね。
編集部
ナッツ類を食べる時に注意することはありますか?
川島さん
気をつけなければならないのは加工品です。甘いお菓子に加工されているもの、おつまみ用のようなシンプルな加工品は注意が必要です。おつまみ用として売られているものの多くが塩や油で味付けされているため、食べ過ぎてしまうと健康効果以上に生活習慣病のリスクが高まってしまいます。また、食べ過ぎたときにニキビができると言われるのも加工品の油が原因になりますので、選ぶときには表示をよく見るようにしましょう。
編集部
体に良いからと、たくさん食べない方がいいのでしょうか?
川島さん
ナッツ類の適正量は1日ひとつかみ程度(約25g)と言われています。これは豊富に含まれている食物繊維と不飽和脂肪酸に消化しにくいという特徴があるため、食べ過ぎてしまうとお腹が緩くなってしまうこともあるので注意が必要です。
編集部
毎日取り入れやすいように自宅にたくさんストックしておきたいのですが、気をつけることはありますか?
川島さん
ナッツ類に含まれている脂肪酸は酸化しやすい特徴があるので、あまり大量に購入することはおすすめできません。ストックするときは空気に触れないように密閉容器に入れて冷凍庫など暗くて温度の低い場所で保管すると比較的長持ちします。オイルについてもコンロの近くなどに置きがちですが、熱と光で酸化が進むのでできれば冷暗所に置くことをおすすめします。