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【薬剤師解説】高齢者が薬を服用する際に気を付けるべきポイントは?

 更新日:2024/01/11

高齢者が薬を飲む時の注意点は、服用時間を守ることや飲み間違い・飲み忘れを防止することです。具体的にどのようなポイントがあるのか、薬剤師の上野さんにお聞きしました。

上野 園子

監修薬剤師
上野 園子(薬剤師)

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大学薬学部を卒業後、大手製薬会社のMR(医薬情報担当者)として、クリニックや中小病院の医師へ、正確な薬の情報提供を行う業務に従事。その後、調剤薬局や漢方専門薬局の薬剤師として、患者さんの幅広い相談に従事。大手臨床開発受託機関の新薬の開発担当として、治験の実施やモニタリングにも精力的に取り組む。現在は医療/美容専門のライターとして、正確でわかりやすい情報を発信している。

編集部編集部

服用時間というのは守らないといけませんか?

上野 園子さん上野さん

内服薬は「食前」「食後」「食間」など指示どおりの時間で飲むことが必要です。それぞれの薬の効果を発揮しやすい時間が設定されているので、正しく飲まないと効果が得にくくなります。

編集部編集部

飲み忘れたり、飲み間違えたりはありそうですね。何か工夫はあるでしょうか?

上野 園子さん上野さん

処方された薬を、薬管理用のケースや服用カレンダーでわけて管理するといいですね。最近は100円ショップなどでも、便利なお薬ケースが出ていますよ。粉薬の包みや錠剤のPTPシートに、日付を書いておく、ご家族に声をかけていただくなどの工夫もあるでしょう。なかなか難しい場合は、調剤薬局で一包化(飲むタイミングで薬をまとめる)をしてもらうのも一つの手です。

編集部編集部

むせてしまって、薬が飲みにくい場合なども対処はありますか?

上野 園子さん上野さん

高齢者は嚥下機能(飲み込む力)が低下していますので、誤嚥に気をつけていただきたいです。お薬が飲みにくい場合は、ゼリー状のオブラートが、薬局で購入できます。どうしても飲めない場合、カプセル→錠剤や粉薬→錠剤への変更ができる場合もあります。困ったら、医師や薬剤師にまず相談してみてほしいです。

編集部まとめ

高齢者では、薬の効き目や副作用が強くでやすいため、注意のいる薬が多いことがわかりました。まずは、患者さんやご家族で、飲んでいる薬を把握して、服用中の体調変化を記録いただくこと。自己判断で減量や、中止をするとかえってトラブルになるケースもあることがわかりました。何か気になった際は、医師、薬剤師に相談するようにしましょう。

この記事の監修薬剤師

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