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「胃カメラ検査」のメリット・デメリットを臨床検査技師に聞いてみた

 更新日:2024/01/09

がんに限らず胃潰瘍や胃炎、ポリープなど胃の病気のほか、食道や十二指腸の病変の発見も可能な「胃カメラ検査」。今回は、胃カメラ検査のメリット・デメリットを「臨床検査技師」の吉元さんに解説していただきました。

吉元 彩香

監修臨床検査技師
吉元 彩香(臨床検査技師)

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熊本保健科学大学衛生技術学科(現・医学検査学科)卒業。大学卒業後、埼玉県の総合病院に就職。主に人間ドックでの検査を担当し、熊本に戻ってからは糖尿病専門病院に勤務。2児の子どもを出産後は、医療の知識を生かしフリーライターとして活動。医療系記事のほかさまざまな分野でも情報を発信している。

編集部編集部

胃カメラ検査とは、どのような検査ですか?

吉元彩香吉元さん

胃カメラ検査は、別名で上部消化管内視鏡検査と呼ばれ、先端に小型カメラや鉗子口がついた細いチューブを挿入し、食道、胃、十二指腸の内部状態を観察する検査になります。医療機関によって異なりますが、口から挿入する方法(経口)と鼻から挿入する方法(経鼻)があります。

編集部編集部

胃カメラ検査の長所を教えてください。

吉元彩香吉元さん

チューブの先端についたカメラで食道や胃の内部を直接撮影するため、胃バリウム検査に比べてより小さい病変を見つけることが可能です。チューブの先端には鉗子もついており、病変が疑われる場合は細胞の一部を切り取ることもできます。

編集部編集部

胃カメラ検査に短所はありますか?

吉元彩香吉元さん

胃カメラ検査自体は5分前後ですが、麻酔を使用した場合は、麻酔から覚めるまで30分~1時間ほど様子を見る必要があり、診察終了までに時間がかかります。また、麻酔を使用しない場合、慣れていない人はカメラを挿入するときにえずきや吐き気などの嘔吐反応が起きることも多く、苦痛を伴うという人も少なくありません。

この記事の監修臨床検査技師

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