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【専門家に聞く】冬の「ヒートショック」対策のポイントは? お風呂場ではどうする?

 更新日:2023/12/08

冬場に気を付けたい「ヒートショック」現象。冬も本番に近づいてきましたが、お風呂場などでの急激な体温変化が思わぬ死亡事故につながる可能性もあります。そこで今回は、「ヒートショック」の対策方法について、介護福祉士の赤星さんに聞きました。

赤星 薫

監修介護福祉士
赤星 薫(介護福祉士)

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植物や農業について高校・大学で学び、高齢者向けに園芸療法を実践したいと考え、介護現場へ就職。7年半の勤務後、2016年に園芸療法の普及をすべく、出張型のフラワーアレンジメント・園芸教室を行う「ハッピースマイル」を創業し、活動の幅を広める。介護福祉士・高校農業科目教員免許・フラワー装飾技能士・メディカルアロマで行うタッチケアなどの資格や経験も活かして、植物のチカラを使った心身のケア方法を伝えている。

編集部編集部

手軽にできる室内環境についての対策はありますか?

赤星 薫赤星さん

まず、お風呂やトイレでできることをご紹介します。①お風呂の脱衣所やトイレに、小型の温風機(ファンヒーターなど)をつけて温める②お風呂場の床がタイル製などで冷えている場合は、すのこやマットを敷いて、足元から冷えないようにする③湯船にお湯を貯める際には、蓋を開けておく④トイレの便座を温める機能を使ったり、便座カバーをつけたりする、といった対策が挙げられます。

編集部編集部

入浴方法での対策はありますか?

赤星 薫赤星さん

まず注意していただきたいのが湯船のお湯の温度です。40℃以上の熱めのお湯に、急に胸まで浸かって入ってしまうと、心臓が驚き、負担がかかります。まずは、「40℃未満のぬるめのお湯」に入り、体が慣れた頃、追い焚きなどをして、温度を調整しましょう。身体をしっかり温めたい場合は、一度に長く浸かるのではなく、2〜3回に分けて、休憩を挟みながら浸かることをおすすめします。

編集部編集部

そのほかに気をつけることはありますか?

赤星 薫赤星さん

はい。食事、飲酒直後の入浴は注意が必要です。飲食の直後は、食べ物を燃やそうとして体温が上がります。そのため、少し間を開けてから入浴するようにしましょう。

編集部まとめ

入浴中の死亡事故は、対策をすることで防ぐことができます。特に冬場は外気温が低く、体温が下がった状態で湯船に入ってしまうと、血圧の急激な変化で「ヒートショック」を引き起こしてしまいます。今回の記事をもとに、冬場は注意しながら入浴するようにしましょう。

この記事の監修介護福祉士

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