「レビー小体型認知症になりやすい人の特徴」はご存知ですか?【医師解説】
レビー小体型認知症の前兆となる初期症状とは?Medical DOC監修医がレビー小体型認知症の初期症状・原因・なりやすい人の特徴・セルフチェック法・予防法や治療法などを解説します。気になる症状がある場合は迷わず病院を受診してください。
※この記事はMedical DOCにて『「レビー小体型認知症の前兆となる5つの初期症状」はご存知ですか?医師が解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。
監修医師:
上田 雅道(あたまと内科のうえだクリニック)
目次 -INDEX-
「レビー小体型認知症」とは?
レビー小体型認知症は認知症の中でアルツハイマー型認知症、血管性認知症についで3番目に多い病気です。レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症と同様に高齢者に多くみられますが、その症状には特徴もあり解説していきます。
レビー小体型認知症になりやすい人の特徴
高齢
レビー小体型認知症は65歳以上の高齢者に多くみられます。高齢になるにつれてレビー小体型認知症のリスクは高くなりますが、65歳未満の年代でも発症することもあります。
男性
レビー小体型認知症は男性に多い傾向があります。アルツハイマー型認知症が女性に多くみられることと比較すると、レビー小体型認知症については男性に多いことは特徴のひとつと言えそうです。
パーキンソン病
パーキンソン病は認知症を合併しやすいです。パーキンソン病に合併した認知症とレビー小体型認知症をはっきりと区別することはむずかしく、パーキンソン病とレビー小体型認知症は同一の疾患群にあると考えられています。認知機能の低下がパーキンソン症状より早くみられた場合と、パーキンソン症状が出てから1年以内にみられた場合は、レビー小体型認知症と診断されます。
すぐに病院へ行くべき「レビー小体型認知症の初期症状」
ここまではレビー小体型認知症の初期症状を紹介してきました。
以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
認知機能が低下したり、寝ている時に大きな声を出したり、体の動きが悪くなったりする場合は、脳神経内科へ
記憶力の低下がみられるようでしたら脳神経内科、精神科を受診してください。
ただしレビー小体型認知症の場合は、初期には記憶障害が目立たないことがあります。
記憶以外の認知機能の低下(理解力、判断力、注意力など)、寝ている時に大きな声を出しす症状(レム睡眠行動異常)、実際にはいない人や動物などが見える(幻視)、震えや体の動きが悪くなったりする症状(パーキンソン症状)、便秘・尿失禁・立ちくらみなどの症状(自律神経障害)があるような場合も病院を受診するようにしてください。
受診・予防の目安となる「レビー小体型認知症」のセルフチェック法
- ・幻視がある場合
- ・パーキンソン症状がある場合
- ・がんこな便秘、嗅覚の低下、立ちくらみがある場合
「レビー小体型認知症の初期症状」についてよくある質問
ここまでレビー小体型認知症の初期症状などを紹介しました。ここでは「レビー小体型認知症の初期症状」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
レビー小体型認知症の好発年齢について教えてください。
上田 雅道 医師
レビー小体型認知症は高齢者に多い病気です。65歳以上に多くみられますが、65歳未満の比較的若い年齢でも発症することがあります。
編集部まとめ
レビー小体型認知症は認知症の中でアルツハイマー型認知症、血管性認知症についで多い病気です。アルツハイマー型認知症と比べて初期には記憶障害が目立たないことが多く、認知機能にむらがある、幻視、パーキンソン症状、レム睡眠行動障害などが特徴としてあげられます。現時点ではレビー小体型認知症を予防することや根本的に治療をすることはむずかしいですが、治療をすることで症状を緩和し、生活の質を改善することは必要です。気になる症状があれば、脳神経内科や精神科を受診して診察を受けるようにしてください。
「レビー小体型認知症」と関連する病気
「レビー小体型認知症」と関連する病気は2個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
脳神経内科の病気
- パーキンソン病
- アルツハイマー型認知症
レビー小体型認知症は、日常生活に支障をきたす認知機能の低下症状がみられますが、その認知機能の状態には変動があり調子が良い時もあります。他の認知症と合併することも多いので、特徴的な症状がないと診断が難しいこともあります。
「レビー小体型認知症」と関連する症状
「レビー小体型認知症」と関連している、似ている症状は8個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。
これらの特徴的な症状が複数見られた場合には、早めに医療機関で相談することをお勧めします。