FOLLOW US

目次 -INDEX-

  1. Medical DOCTOP
  2. 病気の事典
  3. 食道狭窄の症状や原因、治療方法とは?

食道狭窄の症状や原因、治療方法とは?

 更新日:2023/03/27

食道狭窄(読み方:しょくどうきょうさく)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。

この記事の監修ドクター:
町田 宏 医師(まちだクリニック 院長)

食道狭窄とは

食道狭窄とは、食道の一部が狭くなって食物が通りにくくなる病状のことで、良性のもの、悪性のもの、食道がん治療後に起こる狭窄の3つに分類されます。

引用:ボストン・サイエンティフィック
http://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/Esophageal-Balloon-Dilation/esophageal-balloon-dilation-02.html

町田 宏医師 まちだクリニック 院長ドクターの解説
食道狭窄とは、食道が狭くなり食べたものが飲み込みにくくなる病気です。先天性である場合が多いですが、食道付近にある筋肉が発達しすぎて食道が狭くなり食べ物が胃に落ちていかなくなるケースもあります。

食道狭窄の症状

一般的な症状として、嚥下困難や食道のつかえ感といった食物の通過障害や体重の減少があると、食道狭窄が疑われます。

引用:ボストン・サイエンティフィック
http://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/Esophageal-Balloon-Dilation/esophageal-balloon-dilation-03.html

町田 宏医師 まちだクリニック 院長ドクターの解説
食道が狭くなることで食べたものが通らなく(通りにくく)なり食べ物がつかえる感じがします。先天性の場合は、ミルクの飲みが悪く、飲ませてもすぐに吐き戻してしまうケースがあります。また、食道から胃までが通じていない(食道閉鎖という病気になっている)ケース、食道と気管が交通して飲ませてもむせることが多いケースなどがあります。

食道狭窄の原因

狭窄(きょうさく)は食道の外側への圧迫によって起こることもあります。圧迫はいくつかの原因で起こり、例えば、心臓の左心房の拡大、大動脈瘤、血管の形成異常(奇形性嚥下[えんげ]困難ー 奇形性嚥下困難)、甲状腺の異常、脊椎からの骨増殖、がん(肺がんが最も多い)などです。狭窄の別の深刻な原因として、食道の良性腫瘍(がんではない腫瘍)や悪性腫瘍(がん)があります

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/03-消化器の病気/食道の病気と嚥下障害/食道の閉塞の概要

食道狭窄の検査法

食道の閉塞の診断を下すために、医師は柔軟性のある内視鏡を用いて食道を観察します(上部消化管内視鏡検査ー 内視鏡検査)。内視鏡検査中に、医師は顕微鏡で調べるために組織サンプルを採取します(生検と呼ばれる)。食道造影( X線検査)と呼ばれる種類のバリウムX線検査がときに行われます。

引用:MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/03-消化器の病気/食道の病気と嚥下障害/食道の閉塞の概要

町田 宏医師 まちだクリニック 院長ドクターの解説
食道狭窄は、先天性である場合が多いですが、筋肉が発達しすぎてしまうことが原因となる場合や誤って薬品等を飲み込んでしまい食道が荒れてその傷によって食道が狭くなる場合もあります。また癌により、食道が狭くなっている場合もあります。
検査は胃カメラやバリウムなどの造影検査で行います。

食道狭窄の治療方法

良性の食道狭窄の場合は保存的治療を優先します。逆流性食道炎の場合は、胃酸の分泌を抑えるプロトンポンプ阻害薬の内服やバルーン拡張術(後述)を行います。内科的治療では効果がない抵抗性の狭窄に対しては、外科的手術が選択されます。

引用:ボストン・サイエンティフィック
http://www.bostonscientific.com/jp-JP/health-conditions/Esophageal-Balloon-Dilation/esophageal-balloon-dilation-02.html

町田 宏医師 まちだクリニック 院長ドクターの解説
治療方法は、原因によって異なりケースバイケースですが、がんによる食道狭窄の場合はがんの治療をすることになります。狭窄が悪化する場合は内視鏡を使いバルーンを入れて狭くなっている部分を広げたり、カメラで見ながら筋肉の一部を切り取る手術をする治療方法もあります。また、ステントという内腔を拡張させる道具を狭くなっている部位に入れることもあります。

この記事の監修ドクター

この記事の監修医師