めまいの症状や原因、治療方法とは?
めまい(読み方:めまい)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
森口誠 医師(森口耳鼻咽喉科院長)
目次 -INDEX-
めまい(めまい)とは
一口に「めまい」といいますが、めまいには実際には次のように様々な症状が含まれます:自分やまわりがぐるぐる回る、ふわふわしている、気が遠くなりそうな感じ、眼前暗黒感、物が二重に見える、不安感、動悸、吐き気。
引用:日本神経学会
https://www.neurology-jp.org/public/disease/memai_detail.html
めまいは、三半規管、耳石器、前庭神経といった身体の平衡を保つ器官が障害されて起こる症状です。めまいが起こる病気として最も多いのは、耳石がはがれて三半規管に入り込む、良性発作性頭位めまい症です。めまいには様々な種類があり、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴、椎骨脳底動脈循環不全などの病気では回転性のめまいを、脳梗塞や脳腫瘍などの脳血管障害では、ふわふわ・ゆらゆらと感じるめまいを生じます。しかしながら、回転性のめまいは必ずしも耳から生じるとは限りません。
めまいの症状
めまいと併せて、難聴、耳鳴り、耳がつまる感覚(耳閉感)を生じたり、ものが二重に見えたり、手のふるえ・しびれなどを伴う場合もあります。めまいが起きたら、なるべく首を振らないようにして、しばらく安静に過ごしましょう。良性発作性頭位めまい症の場合は、横になるとかえって症状が悪化する場合もありますので、自分が一番楽な姿勢をとるようにしてください。また、回転性のめまいを感じたら、あまり時間がたたないうちに耳鼻科を受診するよう心がけてください。発症から受診まで時間が開くと検査所見が残りづらくなり、治療をスムーズに開始できません。少なくとも発症から2〜3日以内には検査を受けてみてください。
めまいの原因
1)耳の異常から
2)眼の異常から
3)首の異常から
4)血圧が下がりすぎて
5)うつ状態になって
6)脳に異常が起きて引用:循環器病情報サービス
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/general/pamph30.html
めまいの検査法
脳からくるめまいが考えられる場合
脳血管障害や脳腫瘍などの基礎疾患を原因とするめまいも考えられるので、小脳機能検査、必要に応じてMRI又はCTによる画像診断を実施します。耳からくるめまいが考えられる場合
当院耳鼻咽喉科(神経耳科)への紹介の後、耳鼻科領域の検査、必要に応じてMRI又はCTによる画像診断を実施します。循環障害によるめまいが考えられる場合
循環障害によるめまいを疑う場合は、当院循環器内科へ紹介の後、循環器領域の検査、必要に応じてMRI又はCTによる画像診断を実施します。引用:八重洲クリニック
http://www.yaesu-noushinkeigeka.jp/medical-guide/02_memai.html
検査・治療の緊急を要するのは、めまいと同時に手足のしびれやろれつが回らないといった症状も併発している場合です。脳の病気の可能性が高いため、脳血管障害を扱っている救急外来を受診してください。緊急を要しない場合は、何科を受診すればいいか迷うかもしれませんが、まずは耳鼻科を訪ねてみてください。病気の鑑別も含めて専門的な診断を受けることができます。耳鼻科では125Hz〜8000Hzの7つの周波数でそれぞれの聴力閾値を調べる標準純音聴力検査や、赤外線フレンツェル眼鏡を使った平衡機能検査などを実施します。
めまいの治療方法
内服治療、外科的治療、中耳加圧療法、鼓室内ゲンタシン注入、生活習慣
引用:板谷耳鼻咽喉科
http://www.itaya.or.jp/?page_id=504
めまいの治療は、どの病気から生じているめまいなのかを検査で明らかにして、適切な診断に基づいて行います。いずれの治療にも共通しているのは、生活習慣の見直しです。暴飲暴食をせずにバランスよく食べる、血圧の異常を放置しない、体重の増減に注意するなど、生活習慣病予防と同じ心がけが治療のベースとして大事です。良質な睡眠をとることと、ワークライフバランスを考えることも重要です。