角膜びらんの症状・原因・治療方法をご紹介
角膜びらん(読み方:かくまくびらん)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
小島 孚允 医師(小島眼科医院 院長)
角膜びらんとは
角膜の表面の上皮が部分的にとれた状態を「びらん」といいます。角膜の表面を浅く擦りむいた状態であ ると考えてもらえればよいでしょう。 皮膚と違って角膜には血管はないので、角膜びらんでは出血しません。角膜潰瘍と違って軽症で、あとに 後遺症としての視力低下は残らないのが一般的ですが、この角膜びらんを繰り返す再発性角膜びらんという 状態になる人もいます。に沈着して両目の角膜が白濁する遺伝性の病気です。左右の目の同じ位置に、対称的に白濁点が現れます。
引用:日本スポーツ振興センター 学校安全web
https://www.jpnsport.go.jp/anzen/Portals/0/me_syoubyou_syougai.pdf
角膜びらんの症状
眼のころつき、痛み、白眼の充血が起こります。涙もたくさん出ますが、目やにはあまり出ません。
再発性角膜びらんの人はこれらの症状がとくに強く、また、朝起きた時に突然起こるのが特徴です。引用:池袋サンシャイン通り眼科診療所
http://tokyomidori.jp/ikebukuro/disease/032.html
角膜びらんの原因
多くは外傷、異物飛入、コンタクトレンズ障害など、外的な要因で起こります。また、糖尿病や、角膜ジストロフィーなどの内的な要因でも起こります。
引用:医療法人社団東京みどり会 角膜疾患専門情報ページ
http://www.ikec-kakumaku.com/types/disease02.html
一度治癒しても繰り返し再発することがあり、「再発性角膜びらん」といいます。角膜上皮の接着力が弱いために角膜実質から剥がれやすく再発すると考えられています。糖尿病などの病気が隠れていることがあるので注意が必要です。特に起床した際に再発しやすく、強い痛みを感じるのが特徴です。これは就寝中に涙の分泌量が低下するため、角膜上皮とまぶたの摩擦が強くなり、起床時に角膜上皮が剥がされるためといわれています。
角膜びらんの検査方法
・感染が疑われた場合には、角膜の悪い部分を少し削り、そこにウイルス、細菌、真菌がいないかどうか検査
・角膜の知覚の低下をみる検査
・血液検査で、自己免疫疾患や糖尿病がないかなどを検査
引用:にし眼科クリニック
http://www.nishiganka.com/smart/detail/corneal-ulcer.html
角膜びらんの治療方法
症状が非常に軽い場合は、感染予防の抗菌点眼薬をするだけということもありますが、通常は抗菌薬の眼軟膏(がんなんこう)を塗布して、眼帯をします。
びらんの大きさにもよりますが、通常は数日で治ります。
再発性の場合は、1回ごとの治療は単純なびらんと同じですが、より痛みが強く、また、いったん治った直後に再発することもあるため、治療的に保護用のソフトコンタクトレンズを使用することもあります。引用:医療法人社団東京みどり会 角膜疾患専門情報ページ
http://www.ikec-kakumaku.com/types/disease02.html