肝硬変の症状や原因、治療方法について

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肝硬変とは
肝硬変は、機能を果たさない瘢痕組織が大量の正常な肝組織と永久に置き換わり、肝臓の内部構造に広範な歪みが生じることです。肝臓が繰り返しまたは継続的に損傷を受けると、瘢痕組織が生じます。
引用:MSDマニュアル家庭版 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/04-肝臓と胆嚢の病気/肝臓の線維化と肝硬変/肝硬変
ドクターの解説肝硬変の症状
・くも状血管拡張:首や前胸部、頬に赤い斑点ができる。 ・手掌紅班:掌の両側が赤くなる。 ・腹水:下腹部が膨満する。大量に貯まると腹部全体が膨満する。 ・腹壁静脈拡張:へその周りの静脈が太くなる。 ・黄疸:白目が黄色くなる。 ・羽ばたき振戦:肝性脳症の症状のひとつで、鳥が羽ばたくように手が震える。 ・女性化乳房:男性でも女性ホルモンがあるが、肝臓での分解が低下するため乳房が大きくなる。 ・睾丸萎縮:男性で女性ホルモンが高くなるため睾丸が小さくなる。
引用:国立国際医療研究センター肝炎情報センター http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/kankouhen.html
ドクターの解説肝硬変の原因
肝硬変の最も一般的な原因は、慢性的なアルコール乱用、慢性ウイルス性肝炎、飲酒によらない脂肪肝です。
引用:MSDマニュアル家庭版 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/04-肝臓と胆嚢の病気/肝臓の線維化と肝硬変/肝硬変
肝硬変の検査法
通常、肝硬変の診断は、症状、身体診察の結果のほか、慢性的なアルコール乱用などの肝硬変の危険因子の有無に基づいて下されます。身体診察の際には、脾臓の腫大、腹部の膨隆(腹水が疑われます)、黄疸、皮膚内での出血を示す発疹など、肝硬変に典型的な徴候がしばしば見つかります。
医師は肝臓の評価のため、血液検査を行います。血液検査は比較的感度が低く、肝臓は損傷を受けても長期間機能を維持できるため、結果が正常であることもよくあります。肝臓は、機能が80%低下しても本来の機能を遂行できます。また、血算を行い、貧血やその他の血液の異常を調べます。血液検査では、肝炎や原因として考えられる他の異常がないかも調べます。 画像検査では、肝硬変を正確に特定することはできませんが、一部の合併症が明らかになることがあります。超音波検査またはCT検査で、肝硬変を示唆する肝臓の萎縮や構造の異常がないかを調べることがあります。超音波検査では、門脈圧亢進症と腹水を検出できます。核医学検査( 核医学検査)では、肝臓が機能している部分と瘢痕化している部分が画像化されます。 それでも診断がはっきりしない場合、通常は肝生検(組織サンプルを採取して顕微鏡下に観察する検査— 肝生検)を行い、診断を確定します。生検やときには血液検査も肝硬変の原因の特定に役立ちます。 引用:MSDマニュアル家庭版 https://www.msdmanuals.com/ja-jp/ホーム/04-肝臓と胆嚢の病気/肝臓の線維化と肝硬変/肝硬変
ドクターの解説肝硬変の治療方法
肝硬変そのものを治療できる薬剤はほとんどありません。
・B型肝炎ウイルスが原因の場合には、エンテカビルやテノホビルルジソプロキシルフマル酸塩(TDF), テノホビル アラフェナミド(TAF) という抗ウイルス薬を内服することによって肝機能の改善が期待できます。 ・C型肝炎ウイルスが原因の場合には、肝機能が良好な肝硬変(代償性肝硬変と言います)に対して、インターフェロン単独治療、インターフェロン・リバビリン併用治療、ペグインターフェロン・リバビリン併用療法、さらに2014年以降にはChild-Pugh分類Aに限られますが、インターフェロンフリーの経口剤治療が健康保険で認められています。 ・肝硬変では分岐鎖アミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)が低下するため、これを薬として補充することによって肝臓でつくられるアルブミンなどのタンパク質が改善します。 ・肝移植:腹水や黄疸が一般的な治療によって改善しない場合には、基準を満たせば肝移植を受けられるようになりました。 引用:国立国際医療研究センター肝炎情報センター http://www.kanen.ncgm.go.jp/cont/010/kankouhen.html
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