高血圧の症状、原因・治療方法とは?

高血圧(読み方:こうけつあつ)とはどんな病気なのでしょうか?その原因や、主にみられる症状、一般的な治療方法などについて、医療機関や学会が発信している情報と、専門家であるドクターのコメントをまじえつつ、Medical DOC編集部よりお届けします。
この記事の監修ドクター:
高橋 宏樹 医師(高橋医院 副院長)
高血圧とは
私たちの血圧は、ちょっとしたこと(からだを動かす、寒さを感じるなど)で上昇します。こうした一時的な血圧上昇は、高血圧とはいいません。
高血圧とは、安静状態での血圧が慢性的に正常値よりも高い状態をいいます。高血圧になると血管に常に負担がかかるため、血管の内壁が傷ついたり、柔軟性がなくなって固くなったりして、動脈硬化を起こしやすくなります。引用:オムロン
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/guide/hightbp/01.html

高血圧の症状
高血圧は頭痛や頭重感、ふらつき感、動悸などの症状を伴うこともありますが、自覚症状がない場合が多いのです。しかし、無症状でも心臓や血管への悪影響は明らかで、高血圧は“silent killer”(沈黙の殺し屋)と呼ばれています。一方、高血圧は軽症でも種々の自覚症状を伴う場合があり、高血圧は心身症の一つにもあげられています。
引用:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph61.html#anchor

高血圧の原因
高血圧の患者さんの大部分(約90%)は、明らかな原因を特定できないので「本態性高血圧」と診断されます。一部の患者さん(約10%)は、腎臓や副腎などの病気が原因で、これらは「二次性高血圧」と呼ばれています。血圧を上げるような薬が原因になることもあります。
本態性高血圧の成因に関しては、遺伝因子と環境要因がともに重要です。遺伝因子については、いくつかの高血圧に関係する遺伝子が見つかっていますが、大部分の高血圧の人の原因となるような遺伝子はわかっていません。環境要因は生活習慣が主で、高血圧をもたらす生活習慣として、食塩の取り過ぎ、食べ過ぎによる肥満、ストレスの多さ、アルコールの飲み過ぎ、運動不足、ミネラルの摂取不足などがあげられています。引用:国立循環器病研究センター
http://www.ncvc.go.jp/cvdinfo/pamphlet/bp/pamph61.html#anchor

高血圧の検査法
高血圧とは、病院や健診施設などで測定した血圧値が、収縮期血圧140mmHg以上または拡張期血圧90mmHg以上(140/90mmHg以上)の状態をいいます。自宅で測定する家庭血圧では、それより低い135mmHg以上または85mmHg以上(135/85mmHg以上)が高血圧とされます。
高血圧患者さんのなかには、「健康診断では正常血圧だったけど、自宅で測ると高い」という方もいらっしゃいますので、できれば自宅でも測定するようにしましょう。引用:ファイザー 生活習慣病オンライン
https://www.sageru.jp/bloodpressure/knowledge/criterion.html

高血圧の治療方法
高血圧の治療には、運動、食事などの生活習慣を改善する「非薬物療法」と、降圧薬によって血圧を下げる「薬物療法」があります。
薬物療法をしている場合でも、非薬物療法を実施することは大切です。
医師が治療方針を考えるにあたっては、血圧の値だけでなく他の検査値も参考にして、臓器障害や他の病気のサインが出ていないかを確認します。これらを総合的に判断して、経過観察とするか、生活習慣の改善を行うか、降圧薬も投与するかを決めています。引用:大日本住友製薬
https://kanja.ds-pharma.jp/health/ketsuatsu/complete/diagnosis/di02.html
