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インビザラインの型が取り直しになる原因は?やり直しになった場合の流れと治療費用を解説

 公開日:2026/01/05

インビザライン(※)はマウスピース型の歯列矯正器具です。従来のワイヤー型の歯列矯正とは異なり、透明で目立ちにくく取り外しが可能なことから注目されています。

治療の最初の一歩は、患者さんの歯型に合わせてマウスピースを作製することです。

しかし、稀に作製したマウスピースが合わず、型の取り直しやマウスピースの作り直しが必要になるケースがあります。

本記事では、インビザラインの型が取り直しになる具体的な原因から治療費用、やり直しを予防する方法をQ&A形式で解説します。ぜひ参考にしてください。

(※)未承認医薬品等であるため医薬品副作用被害救済制度の対象とはならない可能性があります。

インビザラインの型が取り直しになる原因

インビザラインによる歯列矯正について教えてください。
型が取り直しになる原因は主に以下のとおりです。
  • 治療計画前のスキャンが不適切であった
  • マウスピースの装着が徹底できていなかった
  • チューイーが正しく使用できていなかった
  • 予測できない歯の動きが起こった
  • 治療中にむし歯などで歯を削る必要が生じた

稀に治療計画前のスキャナーの当て方が不十分で口腔内のデータが十分に取得できていない場合があります。そうすると正確な歯の動きのシミュレーションができず、適切なマウスピース型を作ることができません。インビザラインは毎日20時間以上マウスピースを装着する必要があります。装着時間の不足やチューイーを適切に使用できないと、マウスピースの効果を十分に発揮できません。チューイーとは、マウスピースと歯を密着させるためのシリコン製の補助具のことです。

インビザラインを作り直すのにかかる期間はどのくらいですか?
マウスピースの型を取り直す場合、2~3週間程度の時間が必要です。治療計画を新たに立て直す時間に加え、新しくマウスピースを作り直す必要があります。インビザラインは海外の専門工場で作製されるため、輸送に時間がかかることも要因の一つです。工場の稼働状況によってはさらに時間がかかる可能性もあります。
インビザラインを作り直している期間に注意すべき点を教えてください。
新しいマウスピースが届くまでの期間は歯が元の形に戻らないように以下の点に注意する必要があります。
  • 使用していたマウスピースの装着を継続する
  • 装着時間を守る
  • 口腔内の衛生状態を保つ
  • 歯科医師の指示を守る

重要なのは、歯が後戻りしないように現状の形を維持することです。新しいマウスピースが届くまでの間は、作り直しの直前に使用していたマウスピースを装着します。通常どおり20時間以上の装着が必要です。また、新たに口腔内のトラブルが起きてしまうと治療がさらに遅延する可能性もあります。そのため口腔内を清潔に保つことを意識しましょう。作り直し期間中のマウスピースの装着時間や受診のタイミングについては状況によって異なるため、担当の歯科医師による指示にしたがいましょう。

インビザラインがやり直しになった場合の流れと治療費用

インビザラインを作り直すタイミングはいつがよいですか?
マウスピースが合わない状態を長期間放置すると、治療計画とのずれが大きくなり、結果として治療期間が延びる可能性があります。新しいマウスピースに交換して数日経ってもマウスピースが浮く、または奥歯の隙間が埋まらない場合はすぐに歯科医師に相談しましょう。早期に歯科医師に相談することで対処が可能な場合もあります。
やり直しになった場合の流れを教えてください。
作り直しが必要と判断された場合の流れは次のとおりです。まず、現在の歯の状態とマウスピースの装着状況を確認し、ずれの原因を特定します。次に口腔内スキャナーで歯並びを再スキャンし、新しい治療計画を作成します。約2~3週間後に新しいアライナー(マウスピース)が届き、調整を行ったら治療を再開するのが一般的な流れです。
やり直しになった場合は治療期間が延びることになりますか?
多くの場合、治療期間は数週間から数ヶ月延びる可能性があるでしょう。新しいマウスピースの作製期間に加えて、治療計画の変更により期間が延長します。しかし、早い段階で軌道修正を行うことで、最終的な治療期間の延長を少なくできます。
やり直しになった場合の治療費用はどうなりますか?
インビザラインの作り直しにかかる費用は、歯科医院の方針や作り直しの理由によって異なります。インビザラインの破損の場合の費用は、数千円~10,000円(税込)程度です。紛失の場合はさらに高額となるため、注意する必要があります。治療の再計画やマウスピースの作り直しが必要な場合の費用はさまざまです。再計画に伴うマウスピースの作り直しは珍しくないため、費用をあらかじめ料金プランに含めている歯科医院もあります。そのため、無料の場合や数千円(税込)程度の追加費用がかかる場合があります。歯科医院によって、マウスピースの作り直しが無料で対応できる期間や枚数は異なるため、契約時にしっかりと確認しましょう。

インビザラインによる治療のやり直しを予防する方法

インビザラインの作り直しを予防する方法はありますか?
インビザラインの作り直しが必要になる主な理由は、マウスピースの装着不足による歯のずれです。これを予防するためには患者さん自身の協力が不可欠です。以下の点を意識すれば、インビザラインの作り直しを予防できます。
  • マウスピースを1日20時間以上装着する
  • チューイーを正しく使用する
  • 交換時期を守る
  • 口腔内を清潔に保つ

歯科医師から指示された時間を守りマウスピースを装着しましょう。必要に応じてチューイーを使用し、正しい状態でマウスピースを装着することも大切です。口腔内の環境を清潔に保ち、むし歯などのトラブルの発生を予防することも重要です。

インビザラインによる歯列矯正の成功率を上げる方法を教えてください。
インビザラインの治療を成功させるためには、信頼できる歯科医師の技術と患者さんの協力が不可欠です。 インビザラインの知識と経験が豊富な歯科医師を選び、治療経験が豊富な歯科医院であることを事前にチェックしましょう。さらに、歯科医師の指示を守り適切にマウスピースを装着することが重要です。治療計画どおりに歯が動いているのかを確認するために、定期的な通院を欠かさないようにしましょう。また、「マウスピースが浮いている気がする」「痛みがあるけど大丈夫かな」などの疑問は、放置せずに歯科医師へ相談しましょう。

編集部まとめ

インビザラインは従来のワイヤー型歯列矯正とは異なるマウスピース型の歯列矯正器具です。透明なマウスピースは目立ちにくく着脱も可能なため注目されています。

しかし、マウスピースの装着時間が短いことや予想できない歯の動きなどの理由から、型の取り直しが必要になるケースもあります。インビザラインの作り直しは1ヶ月ほどの時間が必要です。新しいマウスピースを作り直している間も歯列が後戻りしないようにマウスピースを装着する必要があります。

マウスピースを作り直す費用は歯科医院によって異なります。治療計画の変更の場合は無料または数千円(税込)程度が一般的です。

インビザライン治療の成功率を高めるためには、歯科医師の指示に従い、正しくマウスピースを装着することが重要です。異常や疑問を感じた場合は放置せず、早めに相談することでトラブルを予防できます。

歯科医師と協力しながら、理想の歯並びを目指しましょう。

参考文献

この記事の監修歯科医師
小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科 院長)

小田 義仁歯科医師(小田歯科・矯正歯科 院長)

岡山大学歯学部 卒業 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室 / 歯科医院勤務をへて平成10年3月小田歯科・矯正歯科を開院 / 所属協会・資格:日本矯正歯科学会 認定医 / 日本顎関節学会 / 日本口蓋裂学会 / 安佐歯科医師会 学校保健部所属 / 広島大学歯学部歯科矯正学教室同門会 会員 / 岡山大学歯学部同窓会広島支部 副支部長 / 岡山大学全学同窓会(Alumni)広島支部幹事 / アカシア歯科医会学術理事

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