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ワイヤー矯正のメリット・デメリット|種類・選び方も解説

 公開日:2024/10/31
ワイヤー矯正のメリット・デメリット|種類・選び方も解説

口元の審美性や機能性への意識の高まりから、幅広い世代の方が歯列矯正を受けています。歯列矯正の治療法のひとつに、ワイヤー矯正があります。

歯列矯正には時間と費用がかかるため、検討している治療法が自身に適しているかを十分考慮することが大切です。

そこで本記事では、ワイヤー矯正のメリット・デメリットを解説します。種類や選び方についても取り上げているため、参考にしてください。

近藤 光

監修歯科医師
近藤 光(赤坂B&S歯科・矯正歯科)

プロフィールをもっと見る
2015年 東京歯科大学 卒業
2015年 医療法人社団歯友会赤羽歯科 単独型臨床研修
2016年 同法人池袋診療所 入局
2016年 医療法人スマイルコンセプト 非常勤勤務
2016年 赤羽歯科 退職
2017年 高田歯科インプラントセンター 非常勤勤務
2017年 しんみ歯科 非常勤勤務
2018年 高田歯科 退職
2019年 フリーランス矯正歯科医となる
2019年 医療法人社団優綾会カメアリデンタル 矯正歯科担当医
2019年 デンタルクリニックピュア恵比寿 矯正歯科担当医
2020年 しんみ歯科 退職
2020年 医療法人社団角理会 茅ヶ崎アルカディア歯科・矯正歯科 矯正歯科担当医
2021年 医療法人恵優会フォルテはにゅうモール歯科 矯正歯科担当医
2021年 舞浜マーメイド歯科 矯正歯科担当医
2022年 医療法人恵優会かすかべモール歯科 矯正歯科担当医
2022年 レフィーノデンタルクリニック 矯正歯科担当医
2022年 医療法人社団カムイ会柏なかよし矯正歯科・小児歯科 矯正歯科担当医
現在に至る

ワイヤー矯正の種類

ワイヤー矯正の種類
ワイヤー矯正はいくつか種類があり、歯並びの状態や患者さんの希望に応じて使い分けられます。それぞれのメリット・デメリットを十分に理解するために、ワイヤー矯正の4つの種類を解説します。

表側矯正

表側矯正は、歯の表面(唇側)に矯正装置を装着する治療法です。マルチブラケット矯正とも呼ばれており、ワイヤー矯正のなかでも特に広まっている治療法です。
食事や発語にも影響を与えにくく、多くの症例に適応できます。
しかし、矯正装置が周囲からはっきりと見えるため、審美性があまり高くありません。審美性にこだわる方は、歯の色に馴染む透明の素材や白の素材、クリアなワイヤーを使用した目立ちにくい治療を選択するのがよいでしょう。
使用する素材によって価格帯は異なるものの、700,000~1,200,000円(税込)程度の費用がかかります。

裏側矯正(舌側矯正)

裏側矯正舌側矯正)はリンガルブラケット矯正とも呼ばれ、歯の裏側にブラケットを接着してワイヤーを通す治療法です。裏側に矯正装置を取り付けることで、金属製でも審美的な影響を抑えながら、効果的に治療を進められます。
矯正装置が直接視界に入らないため、他者とコミュニケーションを取る際にも自然な笑顔を見せられるでしょう。
ただし、唇や頬の粘膜への刺激は抑えられるものの舌への刺激が強くなり、治療初期には舌の痛みや発音のしにくさを感じやすくなります。また、矯正装置の調整や清掃が表側矯正より難しい場合もあります。
上下の裏側矯正舌側矯正)を行った場合の費用相場は、800,000〜1,500,000円(税込)程度です。

ハーフリンガル

ハーフリンガルとは、表側矯正と裏側矯正舌側矯正)を組み合わせた治療法です。
患者さんの歯の露出度合いや個々のニーズに応じて、上下の歯に異なる矯正装置を配置します。笑ったり会話したりする際に下の歯が見えにくい場合、上の歯には裏側矯正を、下の歯には表側矯正を選ぶことが可能です。
裏側矯正舌側矯正)は、表側矯正に比べて高度な技術が必要で、費用も高額になります。しかし、両者を併用することで治療負担を軽減することが可能です。それぞれのメリットを活かしながら、舌触りや発音への影響にも配慮することで、治療中の快適さを確保できます。
一方で、歯の見え方によっては矯正装置が目立ったり歯磨きが難しかったりと、両方のデメリットを感じる可能性もあります。費用相場は500,000~1,200,000円(税込)程度です。

部分矯正

部分矯正は、歯列全体ではなく一部分の軽度な歯並びの乱れを対象とする治療法です。基本的に前歯から3番目までが適応範囲で、前歯部の軽度な叢生・空隙歯列弓(すきっ歯)などに対応します。
歯列全体を動かすのではなく一部の歯に限定した矯正を行うことで、治療中の違和感を軽減できるうえに治療期間も短くすみます。
ただし、部分矯正では、前歯の空隙のみを詰めることで犬歯と小臼歯の間に空隙が広がる恐れもあります。そのため、空隙が広い方や歯並びに重度の乱れがある方は、部分矯正の対象外となる可能性があります。
使用する装置が少なく費用は抑えられるため、費用相場は350,000~600,000円(税込)程度です。

ワイヤー矯正のメリット

ワイヤー矯正のメリット
ワイヤー矯正は、子どもから大人まで幅広い年齢層の方に利用されている治療法です。ここでは、ワイヤー矯正の3つのメリットを取り上げます。

幅広い症例に対応できる

ワイヤー矯正は、歯に直接ブラケットを接着しワイヤーを装着する治療法です。ワイヤーの弾性を利用して歯に少しずつ力を加えることにより、歯の3次元的な移動が可能になります。そのため、多様な不正咬合に柔軟に対応できるメリットがあります。
軽度な歯並びの調整だけでなく、歯が重なり合って生えている場合や、歯が正常に並ぶスペースが不足している場合でも対応可能です。歯を大きく移動させなければならない症例や、噛み合わせの不具合も細かく調整でき、患者さん一人ひとりの歯並びに応じた治療が行いやすい治療法といえます。

効率よく歯を動かせる

ワイヤー矯正は個々の歯にワイヤーを通すブラケットを接着するため、歯1本ずつに適切に力を加えて微調整ができ、効率よく歯を動かせます。例えば、歯がガタガタと重なっている叢生では隣り合う歯の凹凸の差が激しく、ほかの治療法では適応できなかったり抜歯が必要になったりします。
しかし、ワイヤー矯正ではワイヤーの力で凹凸の差を徐々に調整できるため、症例によっては抜歯をせずに治療できる可能性もあるでしょう。また、歯の動きに合わせてワイヤーの形や太さを定期的に変えることで、理想の歯並びに近づけやすくなります。

矯正装置を取り外す必要がなく紛失の心配がない

ワイヤー矯正の大きな特徴は、取り外しができない固定式の装置である点です。患者さん自身が取り外しできる装置を用いる場合、食事や歯磨きのたびに外す必要があります。その際、うっかり置き忘れたりゴミと一緒に捨ててしまったりして紛失することがあります。
一方で、ワイヤー矯正は取り外す必要がなく、矯正装置を付けたまま食事や歯磨きをすることが可能です。紛失する心配がないため、普段と同じように生活しながら治療が進められるでしょう。

ワイヤー矯正のデメリット

ワイヤー矯正のデメリット
矯正力に優れ、多くの患者さんに適応できるワイヤー矯正ですが、デメリットもあります。後悔しない治療を行うためにも、以下の3つのデメリットを考慮しておきましょう。

矯正装置が目立ちやすい

ワイヤー矯正で使用される装置の基本構造は、開発初期から大きく変わらず、金属製が主流です。金属のブラケットやワイヤーを使うと効果的に治療を進めやすいものの、白い歯との色の違いにより目立ちやすいという欠点があります。笑ったり会話したりするときに、周囲に治療中だと知られてしまうのが恥ずかしいと感じる方も少なくないでしょう。
特に接客業や営業職など、人前に立つ機会の多い方や外見の印象が気になる方には、審美面がデメリットとなりやすいです。しかし、近年では審美性も兼ね備えたワイヤー矯正もあるため、審美的な問題は解決しやすくなっています。

歯磨きがしにくい

ワイヤー矯正は、矯正装置を付けたまま歯磨きができるとはいえ、ブラケットやワイヤーを装着している歯は歯ブラシが届きにくいです。口腔内には数百種類の細菌が生息し、口腔表面にプラークバイオフィルム細菌叢として定着しています。ワイヤー矯正中の歯面は特にプラークバイオフィルムが形成されやすく、むし歯や歯周病などの歯周疾患リスクを高めてしまいます。
自分では丁寧に磨けているつもりでも、ブラケットの凹凸や歯とワイヤーの隙間に汚れが残りやすいでしょう。

慣れるまで違和感がある

歯列矯正を始めた直後は、歯にそれまで経験したことのない矯正力を感じるため、慣れるまでは違和感を覚えることがあります。患者さんによっては鈍い痛みを感じる方もいます。違和感を覚えるのは主に装着直後からの一定期間で、慣れてくるうちにあまり気にならなくなっていくのが一般的です。ただ、違和感を煩わしく思うと日常生活にも影響を与えます。
さらに、ワイヤー矯正では厚みのあるブラケットによる機械的刺激が原因で、口腔粘膜を損傷するケースも少なくありません。同じ場所に何度も刺激が加わるため、治りが遅くなってしまうこともあるでしょう。

ワイヤー矯正の選び方

ワイヤー矯正の選び方
ワイヤー矯正の種類を選ぶポイントは、各治療法のメリットとデメリットを考慮して、自分に適した治療法を検討することです。
例えば、治療中の快適さを維持しつつ費用を抑えたい方は、表側矯正が向いているでしょう。
対して、費用が高くなるとしても治療中の審美性を重視したい方は、裏側矯正舌側矯正)がおすすめです。
また、費用面も審美性も諦めず自分に合った治療を追求したい方は、ハーフリンガルがよいでしょう。
そして、前歯部の軽度な歯並びが気になる方は、部分矯正での治療が適しています。
このように、歯列矯正で自分自身が重視する点を明確にすることで、満足のいくワイヤー矯正を受けられるでしょう。

ワイヤー矯正のことなら赤坂B&S歯科・矯正歯科にご相談を

赤坂B&S歯科・矯正歯科
ワイヤー矯正を検討されている方は、東京都港区赤坂に位置する赤坂B&S歯科・矯正歯科を受診してみてはいかがでしょうか。

赤坂B&S歯科・矯正歯科は、歯列矯正を中心に患者さんの審美的なお悩みを解決する歯科治療を提供している歯科医院です。東京メトロの赤坂見附駅から徒歩1分という好立地にあり、アクセスが非常に便利です。さらに、土曜日も診療を行っているため、平日は仕事や学校で忙しい方でも無理なく通うことができるでしょう。

以下に、赤坂B&S歯科・矯正歯科の3つの特徴を紹介します。

3Dデジタル矯正システムを使用したシミュレーション

赤坂B&S歯科・矯正歯科
赤坂B&S歯科・矯正歯科は、歯列矯正治療の効率化と精度向上のため、3Dデジタル矯正システムを導入されています。

3Dデジタル矯正システムは、口腔内スキャナとコーンビームCTスキャナを使用して患者さんの歯列や顎顔面骨格を読み取り、コンピューター上でシミュレーションをするシステムです。これにより、さまざまな角度から歯並びの詳細を確認でき、質の高いシミュレーションが可能になるため、患者さんごとに適切な治療計画が立てられます。

歯並びや骨の状態が視覚化されるため、治療内容をわかりやすく説明できる点でも有効だそうです。患者さん自身が治療目標を把握でき、前向きに治療に臨めるでしょう。

また、歯槽骨や歯根同士の衝突を事前に避けられ、歯への負担を軽減した治療が行えます。効率のよい治療で、治療期間の短縮を図れる点でも効果的です。

歯の移動を促進して治療期間を短縮するスピード矯正

矯正治療は時間がかかりますが、なるべく早く治療を終えたいと考える方もいるでしょう。

赤坂B&S歯科・矯正歯科は患者さんの身体への負担や安全性を考慮しつつ、すべての患者さんに治療期間の短縮が期待できるスピード矯正を採用しています。

その1つがレーザー治療です。レーザーの照射によって血液循環の促進や骨の再構築のサポートを行い、骨組織の代謝を活性化させて歯の移動を促進させます。

さらに、超音波治療器も導入されています。超音波のバイブレーションにより顎骨の代謝が向上し、歯の移動が速くなると報告されています。

ほかにもさまざまな医療機器や技術を駆使し、治療期間を短縮するとともに、より効果の高い治療を提供できるよう尽力されています。

痛みを抑える方法を組み合わせた歯列矯正を提供

治療に伴う痛みへの不安から歯列矯正に踏み切れない方のために、赤坂B&S歯科・矯正歯科では、痛みを抑える方法を組み合わせた治療を提案しているそうです。

内科的レーザー治療(LLLT)を用いた治療法には、歯が移動する際の痛みを引き起こす物質の分解を加速させ、治療中の不快感を軽減させる効果があります。

レーザー治療機器はそれぞれ波長や出力などが異なるため、使用には治療経験や生体反応に関する研究・知識が必要です。

痛みに不安がある方はぜひ一度、レーザー治療に力を入れている赤坂B&S歯科・矯正歯科に相談してみてはいかがでしょうか。

赤坂B&S歯科・矯正歯科の基本情報

アクセス・住所・診療時間・費用・治療期間・治療回数

東京メトロ銀座線・丸の内線 赤坂見附駅より徒歩1分
 東京メトロ千代田線 赤坂駅より徒歩7分
 東京メトロ有楽町線・半蔵門線・南北線 永田町駅より徒歩7分

東京都港区赤坂3-2-2 日総第24ビル1階

診療時間
10:00~14:00
15:00~19:00

【費用(税込)】
表側矯正
 - ステンレス 705,100円
 - プラスチック 793,100円
 - ファインセラ 828,300円
 - クリアワイヤー 932,140円
裏側矯正
 - リンガル(上下裏側) 1,356,300円
 - ハーフリンガル(上:裏側、下:表側)1,163,800円
スピード矯正 加速装置 165,000〜220,000円

【治療期間】1~3年
【治療回数】2〜3ヶ月毎に1度

この記事の監修歯科医師